32歳主婦。
公共交通機関が発達していない地方で、数年間販売の仕事をしていた。
歳の離れた妹がいるため、面倒見がよく、人に親切にしすぎて、女性慣れしていない男性から、好意があると勘違いされやすい。
趣味は、口コミサイトを見ながらの食べ歩き。
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しつこい男を無視するに至ったエピソード1.メールを無視しても無視したことに気付かない
会社の同僚だったA男は、入社して数ヶ月したころから、何度も食事の誘いのメールを送ってくるようになりました。
最初は「その日はほかに予定がある」「今度、みんなで行こう」と適当にはぐらかして、遠まわしに断っていた私。
しかし、断られていると、まるで気付かないA男は「じゃあ、火曜がダメなら水曜は?」と、諦めません。
私は、しつこいA男からのメールは気づかないでいいように、迷惑メールのフォルダに振り分けて、着信があっても鳴らないように。
いつのまにか、迷惑メールのフォルダは、A男からのメールがほとんどになり、そのしつこさに寒気がしました。
メールを無視するようになってから、A男に会うと「忙しいんだね、メールの返信ができないなんて」と、無視されていることにも気づきません。
しかも、「メールの返信ができないほど、忙しいなんて心配」と、A男がつくった焼き菓子をくれました。
正直、お菓子のなかになにが入っているかわからないし、とっても気持ち悪く感じたので、お菓子はすぐに捨てて、メールはそのまま迷惑フォルダに振り分けておいたのです。
しつこい男を無視するに至ったエピソード2.やたらと私の車に乗りたがる
私が勤めていた会社は、支店間を私用車で移動することが、月に数回ありました。
運が悪いことに、当時私がいた支店に免許持ちで車通勤は、社員のA男か私しかおらず、どちらかの車で移動するしかなかったのです。
A男に車を出してもらい、私が後部座席に乗るのが、まだマシだと思いましたが、A男は絶対に、私の車に乗りたがりました。
しかも、ほかに数人乗る人がいたとしても、A男は絶対に助手席に乗りたがるのです。
A男はおとなしく乗らずに、私が運転している間に、助手席にある収納ボックスをさわったり、なにかとゴソゴソします。
ナビのハードディスクをチェックして、データをいろいろ確認して、どんな音楽を聞いているか、最近どこを目的地にしたかを勝手に見られました。
私が「ナビを触らないで」と言っても、「運転中は危ないから、僕のことは気にしないで、大丈夫だよ」と言って、触るのを止めません。
ナビを触ることを何度注意しても止めないし、A男に助手席に乗られるのも気持ち悪い……。
そう思った私は、会社に相談しましたが、支店間に車以外の交通手段がないため、我慢するように説得されました。
仕事を辞めようか考えるぐらい、A男の行動はしつこく気持ち悪いのに、会社は対処してくれないので、泣きながら先輩に相談。
すると先輩の提案で、A男が助手席に座らないように、助手席に社内で使うコピー用紙などを段ボールにいれて、置いておくことになりました。
男性2人がかりでやっと動かせる重さになるまで、段ボールにコピー用紙や電話帳を詰め込んで、助手席にシートベルトで固定。
いつものようにA男が私の車の助手席に乗ろうとすると、「ごめんねー。助手席に荷物がいっぱいだから、後ろに乗って」と言いました。
すると、A男は「大丈夫ですよ。荷物を動かせば、助手席に乗れますよ」と、勝手に助手席の荷物をどかそうとしたのです。
しかし、重くて断念して、無事後部座席に乗りました。
それでも、相変わらず私の車に乗りたがり、歩いていけるような距離の場所へも、私に車を出すようにしつこく言います。
あとで別の社員から聞いたところ、A男にとって異性と車に乗るのは、デートの感覚だったようです。
何度断っても、「僕の車にはナビがないから迷う」「僕が行く顧客は、二人で一緒にきてほしいって言ってた」「女性が一緒じゃないと入れないお店」と、とてもしつこかったですね。
しつこい男を無視するに至ったエピソード3.電話は毎回出るまで鳴らす
A男は私がメールを無視するようになると、今度は電話をしつこくかけてくるように。
しかも、私が電話に出るまで、しつこく、いつまでもかけてきます。
私は呼び出しが長すぎると、留守電になる設定をしていましたが、留守電になると一度切って、またかけてきます。
携帯を使いたくても、A男の電話のせいで使うことができないので、あきらめて電話にでた私。
すると、「すぐに出ないと心配だから、出るまでかけるから、ちゃんと電話取ってね」と言われました。
しゃべるのが嫌だから電話に出ないのに、本当にしつこく何時間でも電話をかけ続けるA男が、怖くてしかたなかったです。
一度、法事の最中にもしつこく電話をかけてきたため、私の父親が代わりに出て怒ってくれました。
「着信を残せばいいだろ、お前しつこいぞ」と怒鳴ってくれた父。
しかし、会社でA男に会ったときに「お父さんが近くにいるときは電話しないから、事前に言っておいて」という、意味不明なことを言ったのです。
しつこい電話を止めてくればいいのに、なぜ私が父といるかどうかをA男に言わないといけないのか、意味がわかりません。
本当にA男は日本語が通じないレベルだと気付いた私は、「いつか仕事を辞めたら、携帯の電話番号を絶対変えよう」と決めました。
しつこい男を無視するに至ったエピソード4.どんなに断っても一緒に旅行に行こうとする
ある日会社の先輩から「来週末、A男と京都に行くの?」と尋ねられました。
なんのことかわからない私は、A男を問いただすと、「自分の好きなアーティストのイベントがあるから、一緒にきてもらう」と、決定事項のように言われたのです。
同じ会社にいるだけでも、気持ち悪いのに、一緒に長時間移動するなんて、まさに地獄。
私に断られるからって、事前に相談もなく、勝手に決定していることにも恐怖を覚えましたね。
私は「絶対に行きたくないし、その日は予定がある」と言いました。
A男は「アーティストのイベントの日程は変更できないんだから、それは困る。僕のなかでは、一緒にきてもらうことに決まっている」と譲りません。
すると、先輩が「勝手に1人で行けよ」と言ってくれたのです。
しかし、「僕は京都に行ったことはないけれど、彼女は京都に住んでいたことがあるから、道案内してもらいます」と、勝手なことを言います。
その後も「あなたとお金を使ってまで、一緒にいるとか地獄」とまで言ってしまった私。
ですが、A男は「僕は楽しいから、お金なら出す」と言い、なにを言っても通じず、しつこかったです。
それからというもの、当日になるまで、毎日のようにこんなことを言ってくるのです。
「好きなアーティストじゃなかったの? 僕は10年以上ファンだからCD貸すよ」
「京都に詳しい人が一緒じゃないと、僕不安でしょ?」
「食事もおごるよ」
結局当日は、私は携帯の電源を切って、一切の連絡がこないようにしました。
まとめ
社内異動で、A男と別々の支店になったタイミングで、一切無視するように。
その後も会うことはありましたが、トイレに逃げたり、ほかの同僚に間に入ってもらうことで、どうにか逃げ切りました。
何度拒否しても、諦めないしつこい人には、第三者の助けが必要です。
自分だけで悩まず、誰かに相談したほうが、解決しやすいと思います。