29歳女性。フリーライター。
恋愛経験はあまり多いほうではないが、恋愛をすると、一直線になる一途すぎるタイプ。
ここ数年恋愛からは遠ざかっていたが、昨年から年上の彼氏とおつき合いスタート。
気を使わず、ありのままの自分で過ごせる彼との生活を満喫中。
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嫉妬が原因で別れてしまったエピソード1.社交的な彼
高校生のときにつき合っていた彼の話です。
彼とは中学校が一緒で、中学校の卒業式の日に彼から告白されたことで、おつき合いがはじまりました。
彼は中学のころはバレー部のエース。
私は陸上部でしたが、別に派手な成績もなくぼんやりと活動していました。
友人関係も彼は後輩からはしたわれ、先輩からも可愛がられる。
同級生の友だちもたくさんいました。
私は後輩先輩との交流はあまりなく、仲のいい友だちは2~3人ほど。
友だちもあまりいませんでした。
最初は彼の告白を罰ゲームか冗談かと思った私。
でも彼は顔を真っ赤にして、私に気持ちを伝えてくれたのです。
私も彼のことは「かっこいいなぁ」と密かに思っていたので、信じられない気持ちとうれしい気持ちでいっぱいでした。
このようにして、まったく違うタイプの2人がつき合うことになったのです。
嫉妬が原因で別れてしまったエピソード2.高校でも人気ものの彼
中学校は一緒だった彼。
しかし高校はおたがいに違う学校へ入学しました。
私は入学してからも、うまくクラスに馴染めず、「なんだか毎日が楽しくないな」と思っていましたが、彼は高校に入学してからも、社交的な性格で人気ものに。
私は高校では部活にも入らないことを決めていたのですが、彼は高校でもバレー部に入部しました。
平日も部活、土日も部活。
土日の部活帰りは先輩たちと、そのままご飯を食べに行きます。
私が彼に会えるのは、平日水曜日の学校帰りの少しの時間のみ。
それでも彼は毎日メールをしてくれましたし、たまに土日に休みになったときは、一緒に出かけてくれたりするのです。
私に寂しい思いをさせないように、頑張ってくれていました。
しかし、彼と会うたびに彼から部活での楽しい話をされる、学校の友だちの話をされる。
高校生活にうまく馴染めずに、彼だけが心の支えだった私は、だんだん人気ものの彼に嫉妬するようになってしまったのです。
嫉妬が原因で別れてしまったエピソード3.なんでこんな私を彼女にしているのか…
彼の周りの人に私が嫉妬をするのではありません。
私は、彼自身に嫉妬をしていました。
すぐに人と仲良くなれる社交性、運動神経も良く、通っている高校も私の通っている高校より偏差値が高い。
高校1年の時点で、進学したい大学まで決めている……。
私とはまったく逆のタイプの彼が羨ましく、彼のようになりたいと思っても、私はやっぱり高校に馴染めず、勉強もそこそこにしかできません。
私にとって彼がすべてだったのです。
彼が勉強を頑張っていたり、部活で活躍する話を聞くたびに、「すごいね」と言葉では言います。
しかし、心のなかでは「どうせ私なんか……」と思うようになっていました。
なんで、そんなにうまく立ち回れるのか、部活も勉強もうまくいっていて、なんでこんなにさえない私を彼女にしているのか。
こんなことを考えるようになっていました。
嫉妬が原因で別れてしまったエピソード4.彼に対する嫉妬が爆発する
ずっと彼のことが羨ましくてたまらない私。
彼のイキイキとした話を聞くたびに、「いいな、羨ましいな」と思いながら過ごしていました。
なんだか勉強にも身が入りませんし、心を許せる友だちもできません。
ぼんやりと高校生活を過ごしていたのですが、私はあるときのテストで、クラスで最下位を取ってしまったのです。
自分が勉強を一生懸命しなかったからこその結果だったのですが、私はあろうことか、彼に責任転嫁をしようとしました。
「彼だけ楽しそうに高校生活を送って、私の対応が雑になっていたから、私は勉強に身が入らなかったのだ」と心のなかで彼を責めるように。
いったんそう思ってしまうと、今までの彼に対する嫉妬心や寂しさが止まらなくなり、ひとりでわんわんと泣いてしまったのです。
彼はメールを返さない私を心配して、電話をかけてきてくれたのですが、私は彼に対する気持ちをうまく伝えることはできません。
うまく立ち回れる彼に嫉妬していたこと、友だちが多い彼に嫉妬していたこと、勉強ができる彼に嫉妬していたこと。
私は彼に対して、嫉妬と羨望の気持ちしかなかったのです。
そして、そんな風にしか彼を見れない自分が、寂しくて悲しくてどうしようもなかったのです。
嫉妬が原因で別れてしまったエピソード5.比べてしまう恋愛をやめた
彼と自分を比べては、彼に対して嫉妬をしていた私。
なんでもうまくできる彼に置いてけぼりにされいる気がして、いつも寂しくてたまらなかったのです。
彼のことは好きで好きでたまりませんでしたが、好きという気持ちと嫉妬心や寂しさが、ごちゃごちゃになっていました。
「このままでは、私が彼に対する嫉妬心や自己嫌悪でダメになってしまう。こんなに考え込んで、自分自身に疲れてしまう恋愛は嫌だ」と思い彼とお別れすることに決めたのです。
彼には、嫉妬心や考えすぎて疲れてしまったことは言いませんでした。
彼は「俺は別れたくない」と言ってくれましたが、私の決意は揺るぎません。
自分から別れを告げたのに、わんわんと泣いてしまいましたが、キレイに彼とお別れしたら、私自身の気持ちはとても楽になったのです。
まとめ
あのときの私はとても寂しかったのです。
おつき合いしている人が遠くにいってしまう気がして、自分のどうしようもなさが許せず、彼自身に嫉妬をしていました。
「彼のようになりたい、彼に似合う女の子になりたい」と思いながら、ぼんやりと過ごしていた高校生活を思い出しては、「若かったなぁ」と感慨深くなります。