25歳女性。年子の幼稚園児がいる主婦。
小さいころに両親が離婚し、母子家庭で育つ。
2つ上に兄がおり、母の仕事の帰りも遅かったため、小さいころから二人でいる時間が多く、私にとって兄であり父親みたいな存在。
今でも頻繁に連絡を取り合う仲。
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私の兄のシスコンエピソード1.兄といつも二人
兄妹仲がいいことは親にとっても、周りから見てもいいことですが、私の兄は「仲がいい」を遥かに越えたシスコンでした。
兄とは歳がニつ離れていて、たまに喧嘩もしましたが、幼少のころからとても仲良し。
幼いころに両親が離婚し、母子家庭で育ったため、母は仕事で忙しく、小学生のころは兄と二人で過ごすことが多かったです。
兄は小学生のころから私に対し、過保護気味で、朝の登校は私が遅刻しそうなときでも先に行かず、母に「先に行きなさい」と言われても、必ず私を待っていました。
放課後も、「遊びに行く」と言うと、誰とどこに行くのかいつも聞いてきて、帰る時間になると、必ずその場所まで迎えにきてくれます。
そのころから友だちに「どうしていつもお兄ちゃんが迎えにくるの?」と聞かれたり、「近所のお友だちと帰るから迎えにこなくていい」と言っても、聞き入れてくれない兄に不満をもつようになりました。
私の兄のシスコンエピソード2.兄の命令でひとりでお留守番禁止
私が小学5年生のとき、兄が中学生になりました。
学校が違うので以前のように一緒に登校もできず、兄も部活動がはじまり、帰りが遅くなりました。
母もいつも帰りが遅かったため、私が家にひとりになるのを嫌がった兄は、自分から祖母に頼み込み、友だちと遊ばない日は祖母の家で、兄が迎えにくるまで待つことになったのです。
当時小学5年生だった私は「ひとりでお留守番できる」となんども兄に言いましたが、断固として許してくれませんでした。
祖母の家に行かないのなら、部活動を辞めるとまで言いだすほど。
結局小学校を卒業するまで、ひとりの日は祖母の家に行くことにしたのです。
兄の過保護に母も私も呆れ、なぜそこまでするのか不思議で仕方ありませんでした。
私の兄のシスコンエピソード3.中学校内でも有名だった兄のシスコン度
私が中学生になると、兄は中学3年生で一緒に登校する歳でもなくなったのですが、小学生のころのように兄は必ず、私と登校するようになりました。
「なんども友だちと登校する」と言っても「あと一年すると自分は高校生になるので、この一年間だけでも一緒に登校してほしい」と言われ、仕方なく一緒に登校していましたね。
兄の同級生は小学生のころから兄がシスコンだと知っていたので、私と一緒に登校することをなんとも思ってなかったそうです。
私は思春期も重なり兄との登校がとても恥ずかしく、人目につかないように、誰よりも早く登校していました。
入学してからというもの、兄は学校の休み時間など理由をつくっては、友だちと私のクラスにおしかけたり、移動教室で私のクラスの近くを通るたびに私のクラスにくるように。
はじめは「仲がいいね」と言ってくれていた友だちにも段々と「またきてるよ。シスコンのお兄ちゃんがいるとたいへんだね」と言われるほど。
クラスの男の子も私に一線引いている感じで、兄がくると自然と冷たい態度をとるようになりました。
家でも「クラスには用がない限りこないでほしい」と要求。
しかし、「私がなにをしているのか気になる」「イジメや友だち関係が心配」との理由で、回数は減ったものの、相変わらずクラスによくきていた兄。
家にいてもしょっちゅう私の部屋に入りひたり、学校にいても兄に監視されている気分で、兄をわずらわしく思うようになったのです。
兄が高校生になると、中学生活はとても充実したものになりました。
兄との毎朝の登校や兄がクラスにくることもなくなって、とてもホッとしたことを覚えています。
私の兄のシスコンエピソード4.はじめての彼氏ができ、シスコンがヒートアップした兄
そんな私も高校生になり、はじめての彼氏ができました。
兄とは違う高校へ行ったので、兄に監視されることもなく、素敵な恋愛ができると思っていましたが、甘かったです。
常日ごろから私の部屋に理由もなく、よくくる兄。
携帯を気にしたりヘアアレンジを変えてみたり、私のちょっとした変化や態度の違いを読み取り、「好きな人ができたのか」と、聞いてくるように。
なぜわかるのか不思議でしたが、兄に言うと必ず面倒くさいことになるのはわかっていたので、どれだけ聞かれても「彼氏も好きな人もいない」と誤魔化していました。
しかし、ある日彼氏にメールを打っている最中に寝てしまい、兄がそのメールを見て、私に彼氏ができたことがバレてしまったのです。
兄から「恋人なんてまだ早い」となんども言われ、「つき合うのなら、一度会わせないと認めない」と言いだしました。
母も私も、「兄が妹の恋愛に口出すのはおかしい」と反論しましたが、無駄。
以前から私に恋人ができたらと考えると、一番気がかりだったことは兄の存在でした。
ただでさえ、シスコンな兄が恋人ができたことを知ると、どうなるのか、想像できたからです。
心配してくれていることはよくわかっていましたが、恋人と兄を会わすことは、本当に嫌で仕方ありませんでしたね。
それから数日後、彼氏との初デートで映画を見に行きました。
「珍しく兄がなにも言ってこないな」と思っていたのですが、映画館にきてびっくり。
兄も友だちと映画館にいたのです。
私に気づいた兄は、私たちにかけより、「たまたま同じ映画を見にきた」と言いましたが、私は瞬時に「恋人との初デートを邪魔しにきた」と気づきました。
ここまでくると、兄に対して気持ち悪いという感情もでてきて、その日は映画を見ずに帰ったのです。
帰宅してからはせっかくの初デートを邪魔され、いつまでも妹離れしない兄に対して怒りが湧き、兄が帰ってくると大喧嘩でした。
これからもこんな邪魔をすることがあれば、兄とは一切喋らないと一喝。
色んな思いが込みあがり、泣いていると、兄も反省したようで、それ以降心配はするものの、今回のように邪魔をすることはなくなりました。
まとめ
母子家庭で育ったこともあり、父親がいないことで兄は「自分が妹を守らないと」と幼いころから思っていたようです。
結果やり過ぎな面もたくさんありましたが、兄とは今でも仲良しです。