いじめを見て見ぬふりしてしまった最悪なエピソード4つ

落ち込む女性

26歳女性。職業は建設会社事務員。趣味はお菓子づくりや手芸、ドライブ、旅行です。

小中高と公立校で、短大は私立へ行きました。

 

いつもクラスでは目立つタイプでもなく、オタクでもなく、平凡なグループに属していたと思います。

 

 

いじめを見て見ぬふりしたエピソード1、仲良くしていた友だちがイジメの標的になったのに知らんぷりしてしまった

知らんふりをする人

 

それまで仲良くしていた友だちが、ある日男子から「変な匂いがする」と言われたのをきっかけに、イジメの標的にされてしまいました。

その友だちとすれ違うときに、男子たちは鼻をつまんで少し小走りになって、教室から出て行くと「ぷはー、苦しかった!」と言って爆笑。

 

友だちは悲しそうにして下を向いています。

それを間近で見ていた私はどうすればよいか分からず、友だちにもなにも語りかけずに、ただ座っていました。

今考えると男子は放って置いていいとしても、友だちに寄り添って全然違う話でもしていれば良かったです。

 

その後、男子たちは女子も巻き込みはじめます。

「あいつの触ったプリントなんか臭わない?」とわざと女子に話を振ってくるのです。

女子はなににも言えず、「ええ、ううん……」と困っていました。

 

ある日私にも振られることがあり、「あいつの家行ったことあるんでしょ? なんか鳥飼ってて、フンが落ちてて、臭いんでしょ?」と言われました。

「そんなことない、鳥は可愛いしフンなんて落ちてない」と心のなかで思っているのに、標的になりたくなかったのか、そのとき私は「ああ、鳥はいるけどね……うん……」とよく分からない返しをしたのです。

 

それ以上追求されなかったから良かったものの、もし「だから臭いんでしょ?」と言われていたら、なんて答えていたのか、考えたくもありません。

そもそも「そんなことない」とちゃんと言えばいいのに、友だちをかばうことができませんでした。

 

いじめを見て見ぬふりしたエピソード2、友だちが靴を隠されていたのを見ていたのに知らないふりをした

靴箱

 

ある日の昼休みに別のクラスの友だちと校庭に出ようと玄関に行ったら、イジメ気質のある女子たちが友だちの靴を出していました。

ついに女子たちもイジメに加わってしまったのです。

 

「なにしてるの?」と問いかけると、靴ひもを抜いて靴はどこかに隠すとのこと。

「ヤバいんじゃないの?」と私は言ったのですが、「いいじゃん、おもしろいから!」と女子たちが強く言うので、私は知らないふりをして校庭に。

 

一緒にいた別のクラスの友だちが、「誰の靴? かわいそう。やり過ぎだよね」と言ってて、「〇〇ちゃんだよ」と伝えると「え? もう仲良くないの? なんか複雑だね」と言われました。

「複雑というか私が助けなかったのが悪いんだ」と思ったのに、またなにも言えませんでしたね。

 

そのあと、友だちの靴は玄関の大きいゴミ箱に捨てられていたらしく、先生が犯人探しをはじめましたが、結局わからないということでこの話は終了。

私が先生に本当のことを言えば済んだかもしれませんが、自分が標的にされるのが怖くて言えませんでした。

「中学生は残酷だな」と今も思います。

 

友だちは新しい靴を買ってもらったようで、靴は靴箱に入れずに教室に持ってきて、机の横にかけていました。

 

 

いじめを見て見ぬふりしたエピソード3、困っている友だちを助けなかった

勉強している中学生

 

英語の時間です。友だちが「教科書を忘れました」と先生に報告。

「本当に忘れたのかな? 隠されたのかな?」と思って私は見ていました。

 

「隣の男子に見せてもらってね」と先生が言ってたのですが、その隣の男子はいつも机を5センチくらい離していたので、不安に……。

案の定、その男子は教科書を見せていません、ほんの少し友だちのほうに教科書をずらしただけで、終わりです。

「可哀想に」と思って私は見ているだけでした。

 

そのあと、先生がひとりひとり当てて、例文を読む時間になります。先生が友だちを指して、「〇行目ね」と言うも男子が教科書を見せません。

「俺の教科書落書きしてるから、違う人にみせてもらって」と言うのです。友だちが周りを見回すも誰も目を合わせません。

 

ふと、私と目が合いました。

2つ後ろの席の私ですが、ちょっと立てば教科書くらい渡せる距離。

それなのに友だちと、目をそらしてしまいました。「ごめんね……」と思いながら。

 

結局友だちは先生に教科書を借りていました。

 

いじめを見て見ぬふりしたエピソード4、泣いてた友だちを見て見ぬ振りしてしまった

泣いている中学生

 

男子たちから「このクラスくさすぎ」「風呂はいらないやつ、学校にこないでほしい」と言葉のイジメがエスカレートしたとき、ついに友だちは机に突っ伏して泣いてしまいました。

男子たちはニヤニヤしながら教室から退避。女子たちも知らないふりしたり、笑ったりしています。

 

私はというと、自習するふりをして聞こえない・知らないふりをしていました。

「泣いてるのなんて見えません」と自分に言い聞かせて、ノートに意味のない文字を書いていた気がします。

本当に最低なことです。

 

すると別のクラスの女子で、小学校のときに、その友だちと仲良くしてたと思われる子が入ってきて、「大丈夫? 保健室行こう」と言って連れて行きました。

そして、その日は早退したそうです。

 

「そうか、せめて保健室に連れて行くくらいなら、できたかなあ」と、また思っているだけの私でした。

 

まとめ

その後友だちは不登校になって、中学校の卒業式にもあらわれず、現在どうなったのかわかりません。

どうして仲良くしていた友だちに、あんな仕打ちができたのか、今では理解できません。

 

もしイジメに悩んでいる人がいたら、後悔しないうちに助けることが1番だと、今は思います。