接客が向いてないと感じたエピソード3つ

アパレル

27歳女性。人と関わることも、人と話すことも好きだったことから、大学時代4年間は飲食での接客アルバイト。卒業後は、女性用の靴やバッグを取り扱う企業に就職、接客スタッフとして店舗勤務。入社から4年後、結婚し退社。現在は専業主婦。

 

 

接客が向いていないと感じたエピソード1.お客様に付き合いきれない

呆れる

 

まず入社して、3ヶ月ほどで感じたことは、「お客様の相手が面倒くさい」でした。

私は、好みがはっきりしていて、基本的にあまり悩まないタイプです。

 

ですから、なん点も商品を試着して、「ああでもないこうでもない」と悩む気持ちが分かりません。

そんなお客様に付いたときは、「どうして決められないのだろう」と、疑問ばかりです。

 

どの商品をおすすめしても、煮え切らない返答がきたりすると「時間のむだ」と、感じていました。

本当に接客に向いている人なら、親身になって商品を選んだり、悩んだりできるのでしょう。

 

私はそのようなとき、笑顔をつくることすら、できなくなってしまいます。

ですので、「この仕事に向いていないのではないか」と、思うようになりました。

 

つい、すすめた商品を「考えます」と言われると、「わかりました」と、商品を片付けたくなるのです。

あるとき、2時間以上の接客をして、帰られたことがあります。

 

そのときは、「ありがとうございました」すら言えない自分がいました。

今考えると、クレームがこなかったことが、奇跡的なほどです。

 

「入社1年目で、これはいかん」と思った私は、接客が長くなってきたら、そばを離れることにしました。

無言や、購入の決め手にならないおすすめを続けても、自分がどんどん嫌な気持ちになっていくだけです。

 

ゆっくり考えながら決めたいお客様もいるので、お互いにとって、それが良いと思ったからです。

この対策をとってからは、長い接客で買ってくれたらラッキー、買ってくれなくても、仕方ない」と、割り切れるようになりました。

 

お見送りも、以前よりしっかり笑顔で対応することが、できるようになりました。

 

接客が向いていないと感じたエピソード2.お客様の顔と名前を覚えられない

好きじゃない

 

私が働いていたのは、女性用の靴やバッグなど小物を扱うお店でした。

老舗ということもあってか、リピーターさんが多いお店でした。

 

当然、なんども見かけるお客様や、自分が担当したことのある方がいらっしゃたりするわけです。

私以外のスタッフは、よくいらっしゃるかたの顔と名前をしっかり覚えています。

 

いらっしゃると「○○様、こんにちは」などと声をかけ、売り上げにつなげます。

顔も名前も覚えられない私は、週に1度来るようなお客様の顔さえ、覚えることができませんでした。

 

私の職場には、スタッフに月ごとのノルマが設定されていました。

リピーターさんは高確率で売り上げにつながりますので、顔や名前を覚えていると、とても有利なのです。

 

ほかのスタッフは、そういった計算も含めて、顔や名前をインプットしていたのかもしれません。

もちろん、お客様の趣向もとらえていて「接客が本当に好きなんだ」と、どこか冷めた目で見ている自分がいました。

 

そうはいっても、自分の営業成績も大事ですし、月に2人だけ顔と名前を覚える目標をたてました。

ひたすら、自分の対応したお客様の特徴や購入商品など、メモにまとめるようにしました。

 

すぐには効果はでませんでしたが、だんだんと「あの人、先週も来てた」と、記憶できるようになりました。

3年目になるころには、しっかり顔と名前を覚えることが、できるようになりました。

 

 

接客が向いていないと感じたエピソード3.覚えてもらっても面倒

嫌

 

どの業界にも、顧客はいると思うのですが、接客業に関しても同じです。

お気に入りのスタッフをつくって、そのスタッフに接客を依頼したりします。

 

ときには、買い物でなくても、話し込んだりします。

私も2年目になると、指名してくださる顧客ができたのです。

 

しかし、どうしても顧客に対応することが面倒で、無駄なものに感じてしまったのです。

顧客は、もちろん商品を購入する確率は高いのです。

 

でも、ただのお話だけで終わることもあります。

来店からお見送りまで30分以内におわるということは、あまりありません。

 

本当は、接客業をしている者にとって、顧客の存在はありがたいもの。

友だちが会いにきてくれたような、気持ちになるものなのでしょう。

 

でも、私は「今日は買わないんだけど、近くにきたから」などと言われると、意欲が減退します。

素直に喜べない自分に対して、「接客業をする資格がないのでは」と、思っていました。

 

そこで、顧客が購入目的なのか、話したいだけなのかを、見極めることにしました。

来店の時間帯、ほかのショップの荷物の有無を分析したのです。

 

購入目的のお客様だけにつくようにしたり、ストックルームへ入って、顧客に見つからないようにしました。

もちろん、買わないと思っていても、買うこともあったので、成績にはよくないこともありました。

 

距離をおいたことで、顧客に対する面倒くささは、薄れていったように思います。

 

まとめ

どうしても人間なので、いくら仕事とはいえ、お客様のすべてを受け入れることは、むずかしいです。

そんな自分には、「接客が向いていないのでは」と、辛くなるかもしれません。

 

そんなときは、割り切ってお客様と接すると、少し接客が楽に感じますよ。