35歳男性。現在は、東京都内のIT企業に勤務。最近、会社の同僚が、小学生を車ではねたにもかかわらず、うまく少年を言いくるめて警察の事情聴取を回避した。また、仕事上の責任をすべて部下にかぶせてしまうような、狡い人間がいるのを目の当たりにして苦々しく思いをしている。趣味はロードサイクリングと読書と株式投資。
見出し
狡い(こすい)人のエピソード1.小学生を車で当ててしまった会社の同僚
私は、東京都内のIT企業に勤務しています。
同僚社員との交友関係はきはくで、休日に顔を合わせることはありません。
しかし、あるとき、社内で「ドライブに行こう」という話になり、私も参加することになりました。
日曜日に2台の車に乗り、私は総務部の同僚が運転する車の助手席に乗って、御殿場方面へ出発しました。
ドライブは順調に進んだのですが、厚木付近で同僚が事故を起こしてしまったのです。
左折しようとしたところ、自転車に乗った小学生くらいの男の子をはねてしまったのです。
まさに、出会い頭の衝突です。
同僚は、一時停止をしなかったのが原因でしたので、過失責任は同僚にあるように思われました。
私たちは、少年のところへかけ寄って「大丈夫ですか?」と、聞きました。
たまたま、少年はかすり傷を負っただけでした。
私が少年に「痛い?立ち上がれる?」と聞くと、少年はすっと立ち上がりました。
すると、同僚は思いもかけない行動をとりました。
同僚は、「怪我しなかった?転んじゃったんだよな?この車とはぶつかってないんだよな?」と、言いはじめたのです。
私は驚きましたし、ほかの同僚たちも、あ然としてやりとりを見ています。
同僚はなおも続けます。
「おじさんの車に傷がついてないし、自転車も傷ひとつついてないから、すぐ家に帰れるよね?」と、少年に言い続けます。
そして、財布を取り出して、1万円札を少年に渡しました。
「もし、どこか痛くなったら、病院に行くんだよ」と言って、少年を立ち去らせてしまいました。
それから、私たちは御殿場へ向かったのですが、車内の雰囲気は静かでした。
そして私は、同僚に対して「こいつは、少年相手に狡いことをする野郎だな」と、思ったのでした。
狡い(こすい)人のエピソード2.部下に責任をかぶせた広報部長
昨年、私の会社の公式ホームページを全面的に刷新しようという話が、社長から提案されました。
広報部が、ホームページを制作することになりました。
広報部の人員は3名で、50代の男性部長と、30代の男性社員と20代の女性社員が所属しています。
広報部では、主に30代の男性社員が、ホームページ制作の担当となり、さっそく作業に入りました。
もちろん、自分自身でホームページを制作できるわけではありません。
外部の専門業者に発注することになります。
この外部の業者は、広報部長の知り合いの業者らしく、コンペは実施されませんでした。
制作期間6ヶ月、発注金額が250万円で、正式に委託契約が締結されました。
それから6ヶ月後、ホームページ刷新案ができ上がり、広報部が経営会議で披露することになりました。
ところが、その新しいホームページ案を見た社長や取締役、から不評だったのです。
私もたまたま、参加していたのですが、広報部長はかなり叩かれていました。
すると、広報部長は思わぬ行動に出たのです。
部下である30代の男性社員に、「キミ、どうして、こんなどうしようもないホームページつくったんだ」と言うのです。
この様子を見て、社長はあきれていました。
ほかの役員たちも、あきれた顔で広報部長を見ていました。
そして、経営幹部の前で叱責を受けた広報部の30代の社員は、顔を真っ赤にしてただ黙っていました。
すると社長は「もういい。もう一度、つくり直せ。ちゃんとやり直せばいいんだ」と言って、広報部を退席させました。
自分の部下にミスをかぶせてしまう広報部長、この人のことを「狡い奴」と、いうのだなと思ったのでした。
狡い(こすい)人のエピソード3.資金を引き出そうとする知人
私の会社の元同僚で、今は無職となっている40代後半の男性も、かなり狡い人間です。
この男性は、私が入社して6ヶ月たったころ、社内でトラブルを起こしてしまい退職したのです。
年齢的に、再就職が難航しているらしく、生活に困っているようでした。
あるとき、私は飲みに誘われ、会うことにしました。
ひさしぶりに会ってみると、安っぽい服装をしていますし、無精ひげをはやしています。
奥さんと子どもがいるそうですが、最近ギクシャクしているとぼやいていました。
居酒屋で近況を話したあと、「じつは、いいもうけ話があるんだ」と言い出しました。
札幌市で不動産運用をするというのです。
「札幌市のマンションで、賃貸ビジネスをおこなうんだ」と、いうのです。
「どうだ、出資しないか?」と、私に誘いをかけてきました。
200万円でいいと言うのですが、なんだか怪しく感じました。
くわしい説明を求めても、納得いく答えは返ってきませんでした。
これは、詐欺だと感じ結局、断ったのでした。
人をだましてお金を取ろうなんて、狡い人間です。
まとめ
世のなかには、自分で責任を取ろうとせず、他人に責任をかぶせようとする人がいます。
相手が若年で、世間知らずだと、言いくるめて自分に有利になるように、取りはかろうとする人間がいます。
このような人間を「狡い人間」と、言います。
狡い人間とは、できるだけ関わりを持たないほうが無難です。