32歳、女性。結婚後は専業主婦。他人について、心が汚いと感じる自分の心こそ汚いのではと悩むこともあり。綺麗なものだけに目を向けていたいものだが、そうもいかない世のなかが、かなしい。そんな、現実からの逃避の意味でもファンタジー小説が好き。
心が汚い人のエピソード1.他人の容姿に優劣をつけている
昔、お付き合いをしていた男性に、ちょっと俺様なところのある人がいました。
強引な性格で、他人を見下しているような態度を取るところがあったんです。
とはいっても、基本的には優しく頼りがいのある人だったので、私も最初は彼のことが大好きでした。
だけど、とにかく、他人の容姿のこと悪く言うのです。
道ですれちがった人や、バイト先にお客さんとしてやってきた人など。
とにかく、すべての人に対して「あの人は○点」と、容姿に点数をつけていたんです。
「うわ、すげえブサイクがいた」と、大きな声で言うことすらあって、こちらが恥ずかったです。
彼自体は、それほどイケメンではありませんでしたし、付き合っていた私もブサイク。
それなのに、どうして他人の容姿をどうこう言えるのか。
その神経が、わかりません。
単に、コンプレックスの裏返しなのかもしれません。
それでも、自分に無関係な人を悪く言う、心の汚さが嫌ですぐに別れることになりました。
心が汚い人のエピソード2.事件の犯人が親だと言いはる
今、住んでいるのは賃貸アパートです。
しかし、住宅街にあるため、周りのご近所さんと話をすることがあります。
そんなご近所さんに、ちょっと下世話な性格の女性がいるんです。
ワイドショーネタが大好きで、なにかといっては、芸能人の不倫だとか熱愛の話題だとかを口にする人でした。
私は彼女については、「ちょっと口うるさい人だな」としか、思っていませんでした。
特別、私に害があるわけではないからです。
だけど、ある日をきっかけに見かたが変わりました。
ある子どもの、行方不明事件が世間をにぎわせていたときのことです。
わがままを言った子どもをしつけるため、車から子どもを下ろしたら、子どもがいなくなってしまったという事件でした。
数日にわたって捜索を続けるも、子どもは見つからず。
連日、涙を流して謝罪しながら、必死で子どもを探す親の姿が報道されていました。
私やほかのご近所さんは、「やりすぎだけど、こんなことになっちゃったら、後悔してるだろうね」と言っていました。
「早く見つかるといいよね、かわいそう」と、ご両親や子どもを心配していました。
ところが彼女は「あれは、きっと両親が子どもを捨てたんだよ」と、主張しはじめたんです。
そんなこと、まったく考えたこともなかった私は、本当に驚いてしまいました。
結局、ほかの人に「それはない」と、なだめられても自分の意見を曲げようとしなかった彼女。
心が汚いから、そんな風に考えてしまうんじゃないかと思います。
私は、もう彼女をそれまでと同じ気持ちで、見ることはできなくなってしまいました。
心が汚い人のエピソード3.早朝に限って電話をかけてくる
昔、アルバイトをしていた、コンビニの店長が私はすごく嫌いでした。
かなり高齢の人だったのですが、頑固でへそ曲がりで、人を疑ってばかりの嫌なやつだったんです。
とくに嫌だったのが、退職後に年末調整に必要な書類をもらいに行ったときのことでした。
私は、そのコンビニを年度の途中で辞めたのですが、年内に次の仕事に就きました。
その関係で、年末に源泉徴収票が必要になったのです。
しかし、店長は「年度末にならないと、発行できない」というんです。
しかし、私が調べた限りでは、年の途中で退職した場合は、すぐに発行してもらえるもののはずでした。
それをなん度も電話で訴えましたし、直接、訴えたりもしました。
返事がないため、それを3回繰り返したんです。
そして、3回目の手紙を置いた翌日、やっと店長から電話がかかってきました。
だけど、なんと早朝5時。
まだ、完全に夢の世界にいた私は、驚いてしまいました。
しかも電話の内容は、「いくら手紙を置かれても、出せないものは出せない」とのこと。
非常識な時間の電話にも、その内容にも、私はキレてしまったんです。
この店長は、バイトの給料は手渡しでしか支給しないんです。
やむをえず、7時ごろバイト先へそれを取りに行った私に、「非常識な時間にくるな」と、言った人なんです。
その、仕返しのようなやり口には、この人は本当に心が汚いんだなと思ってしまいました。
結局、コンビニの本部へ相談の電話をかけたところ、数日後に、SVから謝罪の電話がきました。
しかし、店長からは一言のわびもなし。
後日、くしゃくしゃになった封筒で、源泉徴収票が送られてきました。
まとめ
心が汚い人って、意外に身近にいるものですよね。
自分の心まで汚くなってしまいそうなので、できるだけそういう人には関わりたくないものです。
しかし、そうもいかないのが、世のなかのむずかしいところ。