妊娠が出来ないことで辛いと感じたエピソード4つ

検査薬

40代女性。以前は派遣社員として、さまざまな会社に派遣されていたが、不妊治療に専念するために、仕事を辞めて妊活をしている専業主婦。婦人科疾患により、17歳と29歳のころ二度の卵巣膿腫の手術歴あり。体にいいものはなんでも取り入れ、体内改善とダイエットに励んでいます。

 

 

妊娠できなく辛かったこと1.スタートラインにすら立てていなかったこと

病院

 

結婚すれば、当たり前のように、子どもを授かれると思っていました。

しかし、1年たっても自然妊娠できなかったのです。

 

婦人科に相談に行くと、卵巣膿腫があると言われ、手術をすすめられました。

じつは、17歳のころにも同じ病気にかかっており、片側の卵巣を全摘出しました。

 

そのこともあり、「人より妊娠しづらいのかな」と感じていました。

しかし、まさか再発するとは予想外で「なんで自分ばかりが」と、自分の体を恨みました。

 

2回目の手術でしたが、やはり手術は慣れません。

妊娠のスタートラインにすら、立てていないんだという思いで、焦りと絶望を感じていました。

 

手術をしても、すぐに不妊治療ができるわけではなかったんです。

最低、半年間は様子を見ながら、自然妊娠のみに頼って生活をしていました。

 

結局、手術をしても自然妊娠することはありませんでした。

 

妊娠できなく辛かったこと2.フルタイムの仕事を辞めたこと

退職

 

手術後、約半年がすぎ、タイミングと人工授精の不妊治療を続けていました。

最初は、職場の近くの個人病院に通っていましたが、成果が出ず総合病院にかえました。

 

不妊専門の総合病院は、平日の午前中しか外来をやっておらず、仕事に遅刻して行くこともしばしば。

加えて、待ち時間がとても長いので、朝一の予約でもおわるのは昼すぎ。

 

仕事との両立に限界を感じてきました。

タイミングを5回ほど、人工授精を3回ほどやりましたが結局ダメ。

 

先生からは「卵巣の病気の件もあるので、はやめに体外受精に進んだほうがいい」と、言われました。

体外受精は、費用も時間も、今までの治療より格段にかかります。

 

もう、仕事との両立は無理でした。

上司には、治療をしていて遅刻をしていることは、相談していました。

 

しかし、周りの目も気になり、年度末で退職して不妊治療に専念することにしました。

できれば、仕事と不妊治療の両立したかったのですが、現実はうまくいきませんでした。

 

 

妊娠できなく辛かったこと3.治療に費用がかかること

お金

 

治療には、お金がかかります。

仕事をしながら、自分の給料はほぼ全部、不妊治療に使っていました。

 

仕事を辞めなければ、病院に通えません。

収入がなくなるのに、治療を続けなければいけないのが、とても辛かったです。

 

一回の体外受精は、約20~25万ほどかかりました。

これでも、私の通っていた病院は安いほうと聞きます。

 

高いところだと、一回50万以上かかる病院も。

それだけのお金を使って、妊娠できないときは、2〜3日はひきこもりました。

 

「25万円をドブに捨てたようなもんだ」と、妊娠できないときは、いつも思っていました。

結果が、陰性だとわかっているのに、再度検査をして4,000円払わなければならなかったこともありました。

 

悔しくて、悲しくて帰り道、涙が止まりませんでした。

不妊治療にトータルで使った費用は、新車が買えるくらいの金額は使っています。

 

それでも授かれない、周りは治療なんてしなくても、次々に妊娠しているのに。

なぜ、こんなにお金と時間をかけても、赤ちゃんができないのか。

 

答えの出ない、自己問答をいつも繰り返していました。

 

妊娠できなく辛かったこと4.子どもとすれ違うだけで楽しめない

こども

 

治療をしていて、ダメだったときのひきこもりは、3日ほどすると落ち着いてきます。

しかし、一番辛いのは、街で子どもと母親の姿を見たときでした。

 

今でも忘れられない、総合公園の春のフラワーイベントのときなどはとくにです。

ある日、子連れがたくさん来るとは思わず、ふらっと旦那と春の花を見に出かけました。

 

ところが、そのイベントは子どもが楽しめるイベントがたくさんあり、いたる所に子連れのファミリーがいます。

夫婦ふたりで来ているのは、老夫婦か私たちくらいです。

 

完全に、アウェイな空間でした。

それでも、すぐに帰ろうとは言えず、きっと夫も辛かったと思います。

 

そのときの写真を見ると、夫も私も花に囲まれつつも、笑顔がひきつってまったく楽しそうではありません。

これが、一番辛い思い出でした。

 

まとめ

私は、婦人科系の病気により、人より妊娠しづらいと理解していたつもりでした。

不妊治療の期間は、長くて苦しく、ゴールが見えませんでした。

 

年齢的な焦りも日々つのってきて、費用の面でもとても大変で苦しかったです。

でも、辛いのは自分だけではなく、夫も辛かったのだと今になって思います。

 

不妊治療をしている夫婦の絆は、とても強いです。

辛いときは、周りのわかりあえる人に、自分の辛い気持ちを話してください。

 

ためこむのは、絶対によくありません。