高校生の息子がうつ病で大変だったこと4つ、高校生活を乗り切った2つの方法

欠席

大学生の娘と、フリースクールから大学受験を目指す息子を育てる40代の専業主婦です。息子のうつ病の発症と、不登校をきっかけに人生で一番悩んだ時期をすごしました。カウンセラーやフリースクールの先生にも支えられて、乗り越えることができました。

 

 

高校生の息子がうつ病で大変だったこと

 

息子がうつ病で大変だったこと1.壊れていくのを見るのが辛かった

うつ

 

私には長女と、2歳下の長男がいます。

息子は、高校1年の夏休みあけから異変が生じ、辛い日々がはじまりました。

 

もともと、活発な性格でグループのリーダーや中心人物になるような息子でした。

家でも、食事などの団らんは、友だちや学校のことを快活に話してくれる明るい子でした。

 

その息子が、突然、黙々と食事を食べて、さっさと部屋に引き上げるようになりました。

高校生になり、いろいろと悩みもあるのかなと、気がつかないふりをして普通に接していました。

 

育ち盛りなのに、食事も残すようになり、起床時間になっても起きてこなくなりました。

「どうしたの?」と、話しかけてもイライラした態度で、「うるさい」と言われたりしました。

 

そのうち、泣き出して「夜眠れない」と口にします。

以前の、明るい面影のなくなってしまった息子は、あきらかにおかしかったのです。

 

本人の辛そうな様子をみるのが、こちらも辛くてたまりませんでした。

 

息子がうつ病で大変だったこと2.ついに不登校になる

登校拒否

 

いつものように、朝起きてこなかった息子をその日は休ませ、病院に連れて行くことにしました。

「こういう場合は精神科?診療内科?小児科?」と、頭も混乱しました。

 

中学の教師をしていた妹に相談して、心療内科に足を運びました。

病院で診察を受けて、先生に言われたことは、初期のうつ病とパニック障害という診断でした。

 

私の前では、くわしく話さなかったですが、先生には友だちとの悩みを打ちあけたようでした。

友人関係のもつれから、人間不信や対人恐怖の症状と、結果的に不眠や食欲不振という、うつ病でした。

 

「すぐ休学させるように」と、指導されました。

学校には事情を話し、しばらく自宅で様子をみることにしました。

 

最初、それでも1ヶ月くらいでなおるものと楽観していました。

しかし、息子の不登校は合計1年以上になってしまいました。

 

息子がうつ病で大変だったこと3.投薬で簡単になおらない

投薬

 

病院では、投薬の処方も受けましたが、睡眠導入剤や安定剤で、根本の原因は薬では治療できないとのことでした。

そもそもの発端は、LINEでのグループトークの行き違いだったようです。

 

夏休みに、子だもたちが一緒に映画を見に行こうと話していたらしいのです。

そこへ、「一緒に行きたい」と、ほかの友だちが入ってきたのです。

 

息子は「(交通手段は)なんで来るの?」と、聞いたつもりでしたが、「どうしてお前が来るの?」と取られたのことでした。

その行き違いから、息子が逆にグループから、はぶられるようになったようです。

 

こうした誤解や、行き違いは文字の世界ではありがちです。

夏休みあけに登校したら、雰囲気の変わってしまった友人たちに、愕然としたそうです。

 

そのショックが、思いのほか大きかったようで、ストレスから心を病んでしまう結果になりました。

結局、心療内科の先生やスクールカウンセラーのかたとも相談しながら、心を回復させていくことになりました。

 

 

息子がうつ病で大変だったこと4.先生も親身になってくれない

不登校

 

不登校になってしまった息子は、心や精神が病んで、引きこもりとなりました。

学校の先生も、直接言葉には出しませんが、態度が親身になっているように感じられませんでした。

 

「不登校が長引けば、クラスから浮いてしまうことや、ほかの生徒にも悪影響だ」と、考えているようでした。

私も、家族以外に味方がいないような心境で辛かったです。

 

しかし、一番辛いのは息子本人だと、そういった学校の先生の態度は伝えず、私の辛い顔も見せないようにがんばりました。

 

高校生活を乗り切った方法

 

高校生活を乗り切った方法1.フリースクールを訪ねた

フリースクール

 

息子には、フリースクールや通信教育をすすめました。

通信教育なら高校の授業としいて認定されて、ずっと続けても卒業資格とます。

 

フリースクールか、通信教育か迷いました。

でも、今、大事なのは学力を少しでも落とさないこと。

 

高校の卒業資格を得られることではなく、息子本人の心の自立や回復でした。

そのため、不登校児に理解があるような、教育方針のフリースクールを選びました。

 

「この学校なら、行ってみたい」と、息子が心を開くのに1年かかりました。

最後は、決意して学校に通ってくれました。

 

高校生活を乗り切った方法2.マインドフルネスの思想に出会う

マインドフルネス

 

心療内科のカウンセラーさんには、定期的にカウンセリングを受けていました。

そこで、すすめられたのがマインドフルネスという治療法でした。

 

これは、日本の禅をベースにして、西洋で発達した治療法のようです。

いかに、自分の心を外部の刺激や要因に囚われることなく、安定させるかということに効果があるとのこと。

 

うつ病の、治療の一環として取り入れているカウンセラーさんもいるというお話でした。

マインドフルネスのセッションに参加してから、たしかに、息子の心情にも変化がみられました。

 

最初は、フリースクールに通うことで、焦りや不安があったようですが、ゆったりかまえられるようになりました。

「自分は自分で、人と違っていい」と、息子自身で思えるようになって、息子の気持ちも健康に向かっていきました。

 

まとめ

フリースクール、マインドフルネスといった環境や、思想に支えられた息子。

以前のような、心身の健康を取り戻してくれました。

 

現在、大学受験に向けて、新しい人生に挑戦しようとしてくれています。

大変だった1年でしたが、結果的には人生のなかで、無駄ではない時間と実感しています、