33歳男性。中学時代は、それなりに男友だちとやんちゃな生活をしながらも、今はまじめに愛する妻と娘と三人暮らし。女性との付き合いはそれなりにあったものの、今となっては妻一筋で女性は妻という感覚のため、それと大きくはずれたタイプの女性はちょっと苦手である。
同窓会にいた驚きの女たちその1.キャラが濃すぎる女子
中学校の当時から、いじられキャラで有名だったAさん。
なにをしても、どこか返事や反応がズレていて面白く、いじられキャラとしては、かっこうのまとでした。
Aさんは、女子からも男子からもいじられていて、あまり自分がいじられていることに、気付いていない様子でした。
私たち男性は、ちょっとやんちゃをしていた時代でもあったので、いじる内容も見た目のこと言っていました。
大人になってから「若さゆえで、あんなからかいかたをしていたけど、悪いことをしたな」と、罪悪感を感じるように変化していました。
同窓会前に、妻にAさんのことを話したところ「きっと、Aさんは、心のなかでは傷ついてたんじゃないかな」と言っていました。
ますます、同窓会でどんな顔をして会えばいいのか、わからなくなりました。
同窓会にくるかどうかもわからないけど、きてくれたとしたら、少し話をしてタイミングをみてあやまろうと思っていました。
当日、Aさんはおらず、同窓会はなつかしい雰囲気で、大盛り上がりではじまりました。
「やっぱり、来てくれないか」と思っていたら、遅れて彼女はやってきました。
見た目も、体形も当時のままに、なぜか、喪服姿。
女友だちから、「どうしたの?!なんで喪服なの?!」などと聞かれてAさんは、「フォーマルな服装できたほうがいいと思って」と。
予想をはるかに上回る登場に、驚きを隠せませんでした。
彼女の「どこか、ズレている」ところはまったく、変わっていませんでした。
Aさんの到着から、ほんの1時間もたたないほどのあいだに、ビール1杯で大の字になって寝ている始末。
やっぱり、AさんはAさん。
同窓会でも、いじる要素がたっぷりでした。
同窓会にいた驚きの女たちその2.立場逆転?女って怖い
中学校当時、学年とおして「かわいい」と、モテはやされていたBさん。
その過去とは裏腹に、30歳になった同窓会で、男性経験がないということが判明。
まわりの女性たちが騒ぎ出し、男性陣の耳にも入ってくるほどでした。
女性陣は、中学校時代の「彼女ばかりが、モテはやされていることが気にいらない」という気持ちが、よみがえってしまったのでしょう。
途端にまわりの女性陣が、自分たちの男経歴や、今はもう結婚して子どもがいるだとか、幸せ自慢をしだしたのです。
当時の仕返しかと思うほどの、「自分はいい女アピール」が止まらない女性陣の姿を見て、「女って怖い」と、思いました。
同窓会にいた驚きの女たちその3.ダイヤの原石だった
中学校当時、あかるくて、人気者キャラのCさんという女の子がいました。
彼女は当時、ぽっちゃりの度合いを超えるくらい太っていて、男子からすると恋愛の対象にはなり得ないような女の子でした。
よくある話かもしれませんが、そんなCさんが、同窓会では見違えるほど細く、きれいな女性になってあらわれたのです。
一瞬、「本当にCさん?」と、どよめきが起こるほどでした。
Cさんは、D君のことが好きだった過去があり、D君に二度ほど告白して振られている子でした。
当時のD君は、「Cにまた告白されちまったよ~つきあえねーよ!」と、中学生の男子らしく、男友だちのネタにしていた記憶があります。
そのD君も、きれいになったCさんをみて「もったいないことをしたな」と、つぶやきだしたのです。
たしかに、D君はまだ独身で、彼女もいない状況だったと思います。
だからなのか、急にCさんのところへ行き、連絡先の交換を試みたのです。
すると、Cさんからは「いや、旦那も子どももいるし」の一言で終了。
一発ノックアウトで、肩を落として戻ってきたD君に、私がかける言葉はなく、笑いをこらえていました。
そのあと、Cさんが発した一言は「○○(D君の職種)とか、年収低すぎでしょ、ありえないわ」とのこと。
聞こえた瞬間、「女ってすごい」と、かたまってしまいました。
横にいるD君は、たばこを吸いながら「あ~もったいないことした」と、まだ言っていました。
女は強い、男は単純。
自分も男ながらに、それを実感してしまったできごとでした。
まとめ
中学校卒業から15年たった同窓会では、当時とは大きく変わった人がほとんど。
なつかしい反面、「大人になったな」と、しんみりすることもありました。
でもそれ以上に、この3人の女性の記憶が頭から離れず、なんだか複雑な思いです。