32歳、女性。結婚後は専業主婦。結婚後、妊娠までははやかったが、2回流産。「子どもは授かりもの」という言葉の本当の意味を知る。生まれたばかりの、待望の第一子を、夫とふたりで溺愛中。
心配性なためか、ハッピーエンドでおわる小説を読むのが好き。
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妊婦のときの超辛いエピソード1.食べた5分後に全部もどす
妊娠中の体調は、個人差があるものとは、わかっていました。
だけど、実の母親がつわりがきつくないほうだったため、私も辛い思いはしないだろうと考えていたんです。
ところが、それは大間違い。
妊娠が発覚して、一週間したころから、常に胃の気持ち悪さと戦うことになってしまいました。
最初は、普段どおりの食事をすると、あとで吐き気がする程度でした。
だけど、進むにつれて、おにぎり一個程度であっても、食べた5分後には吐いていました。
吐くのなら、無理して食べなければ良いと思うかもしれません。
でも、空腹になると、それはそれで耐えきれないほど、胃がムカムカしてきてしまいます。
かといって、食べるとリバース。
小さいカップに入ったゼリーを30分おきに食べるという方法で、乗り切ることができました。
つわりがおわる直前には、それすら通用しなくなってしまい、メインの食事はポカリになっていました。
つわりのあった期間は、1か月ほどでした。
もし、もっと長引いていたら、入院ということになっていたかもしれません。
妊婦のときの超辛いエピソード2.診察で毎回1万円が飛んでいく
これは、どの妊婦さんも経験していることだとは思うのですが、妊娠中はとにかくお金がかかります。
とくに、初期の診察がすべて自己負担だというのが、裕福とはいえない我が家にとっては辛いものでした。
妊娠検査薬に反応が出て、最初に産婦人科へ行ったのが、妊娠5週のときです。
しかしそのときは、胎嚢すらみえず2週間後に来るように言われました。
それでも、料金は7,000円超。
そしてさらに2週間後、やっと胎嚢が確認されたときにも、5,000円かかりました。
妊娠8週を過ぎて心拍が確認でき、次の検診からは補助券が使えるようになりました。
それでも、ひと月の医療費が2万円超という、おそろしい金額でした。
私は、2回初期での流産を経験しているため、胎児の心拍が確認できるまでは、精神的にも辛い日々が続きました。
そのなかで、さらにお金の心配までしないといけないというのは、想像していた以上に苦しいことだったんです。
妊婦のときの超辛いエピソード3.となりに座ったら嫌な顔をされた
妊娠後期になったころ、一度だけバスで病院へ行きました。
それまでの検診は、自宅から徒歩の距離にあるサテライトクリニックで行っていました。
後期の検診を受けるクリニックは、少し離れた場所にあったからです。
お腹が大きく動きづらいため、荷物は最小限。
はやめの時間に出て、休憩しながら行くつもりでした。
ところが乗ろうとしたバスには、9時すぎだというのにけっこうな数の乗客がいて、座席もほとんど埋まっていたんです。
てっきり、空いている時間帯だと考えていたので焦りました。
2人席に、ひとりで座っている人に声をかけ、となりに座らせてもらおうとしました。
人のよさそうなおばさまだったので、こころよく座らせてもらえるだろうと思ったんです。
ところが、妊娠前から10キロ以上太った私が座ると席が狭い。
おばさまは、私のほうをにらみつけ、イラついた表情を見せました。
舌打ちまで、してきたんです。
すでに、バスが発車寸前だったため、そのままとなりへ座りましたが、生きた心地がしませんでした。
私だって、「妊婦だから座らせてもらって当然」だとは思っていません。
だけど、妊娠してからずっと体調が悪く、気持ちも弱っていた私にとって、トラウマになりました。
妊婦のときの超辛いエピソード4.朝起きた瞬間から疲労困憊
私が、妊娠中に一番つらかったのは、つわりではありません。
臨月のときの、疲労感です。
つわりがおわり安定期に入れば、流産の心配もなく、体調も安定するはずだと思っていました。
実際は、臨月が一番、身体的にも精神的にも大変でした。
夜は、3時間以上、連続して眠れません。
ホルモンの関係なのか、数時間おきに目が覚めますし、トイレに行きたくなってしまいます。
そして出産への不安からか、寝付くのに30分以上かかっていました。
やっと朝が来ても、夫の朝食とお弁当を用意したら、それでもう動けなくなります。
立っているだけで息があがり、まっすぐ歩くことすらできなくなっていました。
夫を仕事に送り出したら、そのままソファーに倒れ込むようにして眠ります。
お昼に起きて、食事をしたらまた横になるという生活です。
夕方になったら、夕食の支度をしますが、5分おきに椅子に座って、休憩をしないと動けませんでした。
冗談だと思いますよね。
私もそのときは「妊娠中だからって、こんなに身体がきついわけがない」と、考えていました。
だけど、出産してしばらくたつと、元気に起きられるようになりました。
臨月のときの身体の辛さは、なまけではなかったのです。
お腹に3キロの子どもがいれば、動くのが辛くて当たり前なんです。
疲れて、当たり前なんです。
「そんなこと気にせず、テレビでもみながら寝てなさい!」と、あのときの私に言ってあげたいくらいです。
まとめ
はじめての出産で、なにもかもがわからず、妊娠中はいつも不安でした。
ちょっとしたことがきっかけで、ずっと泣いていたんですよね。
辛いことばかりに感じられて、もう二度と妊娠なんてしたくないと思っていました。
だけど今は、そんな辛さを乗り越えたからこそ、現在の楽しさがあるのだと実感しています。