35歳男性。栃木県での中学校教諭をへて、現在は東京都内のIT企業に勤務。独身だった教諭時代に、無職のヒモ女と1年以上付き合ってしまった。ひとり暮らしをするための費用や、ヒモ女の祖母の葬儀費用まで支払うお人好しを演じてしまったことを後悔している。趣味は、ロードサイクリングと読書と株式投資。
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ヒモ女と付き合っていたときのエピソード1.化粧品や日用品、食材まで
私は栃木県で、中学校の教諭をしていました。
親戚の紹介で、農家のひとり娘と知り合い、交際することになりました。
親戚は、私が結婚適齢期で、結婚相手を探していることを知っていました。
なので、年齢的に釣り合いが取れると思って、紹介してくれたようでした。
「どんな学歴で、家族構成はどうなってるんですか?」と、親戚に聞きました。
「そんなことは付き合ってから、わかってくるだろ」としか、答えてくれませんでした。
つまりなにも調べず、年齢的に合うというだけで、私に彼女を紹介したのです。
私は頭髪が薄く、ブサメンでしたから、簡単に結婚相手を見つけ出すことは、むずかしいとわかっていました。
まずは、彼女の家に親戚のおじさんと一緒に出向き、挨拶したうえで、付き合ってみることにしたのです。
栃木県の田舎では、公立中学校の教諭というだけで、「地元の名士」のように扱われます。
はじめて彼女の家に行ったときは、卑屈になるほどの姿勢を取られるので、恐縮してしまいました。
彼女は、高校を卒業したあと、地元の中小企業で事務として働き、自宅の農作業を手伝っていると説明を受けました。
「農作業を手伝うくらいだから、勤勉な女性かもしれない」と思い、付き合うことにしたのです。
付き合うようになってからは、毎週のようにデートをしました。
ドライブをしたり、映画を見に行ったり、少し遠出をしたりといろいろ出かけました。
はじめは、普通のデートをしていたのですが、だんだんデートの行き先が変わってきました。
ショッピングモールや、ドラッグストアに滞在する時間が長くなったのです。
そこで、彼女は目薬や化粧品などを買うようになりました。
食材や、トイレットペーパーやティッシュペーパーなども買うようになりました。
レジで支払うのは私です。
買い物かごを持っているのは私ですから、私がレジに行き、私がそのまま支払うのです。
彼女は無職ですから、余裕資金など少しも持っていないのです。
あるとき、彼女を自宅まで車で送り届けると、彼女の母親が「いつも、こんなに買ってもらってすいませんね」と言っていたことをいまでも思い出します。
ヒモ女と付き合っていたときのエピソード2.引っ越し費用を払わされた
彼女と付き合いはじめて1年近くたち、親戚から「結婚はどうなんだ?」と聞かれるようになりました。
しかし、私はなんとなく迷っていました。
そこで「まだ、結婚までは考えていない」と、親戚には答えました。
それから数週間後、彼女が「ひとり暮らしをしようと思っている」と、言いました。
「私がひとり暮らしをして、あなたが来てくれたらいい」と、言うのです。
私は「働くの?」と聞きましたが、彼女は「あなたがいるじゃない」と、答えるのです。
私は、少し考えてしまいましたが、アパート探しを手伝うことにしました。
地元でのひとり暮らしですから、不動産屋さんへ行く前に、どのあたりの立地のアパートが良いか車で走ってみました。
私が勤務している、中学校に近い場所は論外でした。
そこで、ぶなんな場所として、となり町の市街地にあるアパートを借りることにしました。
賃貸契約の申し込みをしたところ、手付金を私が払うことになりました。
内心「俺が払うのかよ」と思いましたが、その場で2万円払いました。
必要書類を彼女が引き取って、彼女の自宅へ行きました。
彼女の両親に、アパートを見つけてきて、賃貸契約の申し込みをしてきたことを報告しました。
すると、意外な展開が待っていました。
「引越し費用を払うことができない」と、彼女と彼女の母親が言うのです。
「貯金もなく、農業で生活していくのがやっとだから、ここはあなたに頼るしかない」といいます。
親娘ふたりで、涙をこぼすのです。
私は唖然としました。
しかし、この段階では、まだ彼女を受け入れる気持ちが残っていました。
そこで私は、「お任せください」と、言ってしまいました。
ヒモ女と付き合っていたときのエピソード3.彼女の祖母の葬儀費用を払わされた
彼女には祖母がいましたが、特別養護老人ホームにずっと入居していました。
しかし高齢のため、老衰で亡くなられました。
彼女が、アパートでひとり暮らしをはじめて、3ヶ月後のことでした。
私は、彼女の実家に出向いて、お悔やみを申し上げました。
そして、「葬儀のことでお手伝いできることがあれば、なんでも言ってください」と、言いました。
すると、彼女と彼女の母親が一緒になって、泣きはじめました。
「家にはお金がない」と。
そして、彼女が「祖母の葬儀費用を出してもらえないかしら」と、言うのです。
さらに彼女は、「あなただけが、頼りなのよ」と、ボロボロ涙をこぼすのです。
仕方なく、私は葬儀費用のうち約50万円を支払いました。
しかし、ここで「これはまずい」と思いました。
彼女と結婚したら、彼女の実家の費用など、すべて私が負担させられることになると。
おそらく、彼女もそう考えているのです。
そこで、彼女の祖母の49日法要がすんだあと、彼女に別れを告げました。
いくら、私がブサメンといっても、ヒモ女と結婚するわけにはいきません。
まとめ
ヒモ女というのは、男にヒモとは思わせない、テクニックを持っています。
おそらく、ヒモ女自身が自分のことを「ヒモ」だとは思っていないのです。
ですから、付き合っている女性が、ヒモ女だと気がつくのに1年以上の時間がかかりました。
100万円以上、彼女にお金を使ってしまいました。