25歳女性。運送会社に、一般事務として勤務している兼業主婦。20歳で妊娠したが、相手に逃げられてしまい未婚のまま出産。頼れる実家もなく娘とふたりきりで厳しい生活を送っていた。娘が3歳のとき、仕事のことで悩んでいたところを助けてくれた男性と交際。そのまま結婚へ発展し、現在は3人で幸せな家庭をきずいている。
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私が結婚するために努力したこと1.できる範囲で身なりに力を入れる
シングルマザーは、時間的にも金銭的にも余裕のない人が多いかと思います。
私も、その一人でした。
朝は、子どもの身支度でバタバタしてしまい、自分のメイクは最低限。
ヘアアレンジなんて、もってのほかです。
お金があれば、マツエクで時短することも可能ですが、シングルマザーの経済状況はそんなに甘くはありません。
けれど、このままだと育児と仕事だけにおわれ、かれていってしまう。
結婚どころか、出会いすらやってこないです。
そんな恐怖から、できる範囲で自分の身なりに力を入れました。
ベースメイクの時短のために、根本的な肌質の改善が必要だと考え、日々のスキンケアに力をそそぎました。
私が実践していたのは、野菜多めの食事と睡眠を十分にとること。
そして基礎化粧品は安くて、刺激のないものをたっぷり使う。
それだけです。
食生活の改善は、子どものためにもなります。
疲れて家事をサボりたいときは、野菜たっぷりの炒めものばかりつくっていました。
つかれたときは、家事をサボるのもありです。
洗濯や食器洗いを翌朝にまわして、寝てしまうこともありました。
化粧水は、お金をかけることがむずかしいので、リーズナブルで刺激の少ないものをたっぷり使用。
高い化粧品をケチって使うより、よっぽど効果が高い気がします。
元の肌がきれいなら、コンシーラーやらリキッドファンデーションを重ねていく必要がなく、短時間ですみます。
実際に、私は下地とプチプラのミネラルファンデを塗るだけです。
メイクに時間をさけなくても、肌がきれいなだけで、見た目がなん割か増します。
私には欠かせない努力でした。
髪は毎回、美容院で染めるのはコストもかかります。
また、そのあいだ子どもを預けなくてはいけないので、セルフ染めでした。
ですが、それもしんどくなり、最終的には黒髪にし、半年に一度は縮毛矯正をかけていました。
縮毛矯正は高いですが、半年に一回なら出せない額ではないし、寝癖もつかず半永久的にストレートが続くのです。
朝起きてクシでとかせば、そのまま出かけることができました。
もちろん、トリートメントも必須ですが、とくに高いものは使用していません。
一般女性からしたら、当たり前のようなことばかりです。
でも、シングルマザーである以上、自分のことはどうしても、あとまわしになってしまいます。
疲れた日には、メイクも落とさず布団に入りたい夜もあります。
だから、特別に努力が必要なことよりも、小さなことを毎日継続して、自分の美をキープする必要があると思います。
私が結婚するために努力したこと2.なにがあっても子どもを優先する
彼氏に夢中になりすぎて、育児をおろそかにしてしまうシングルマザーも、少なくないようです。
母と女のオン・オフができることが、子どものためであり自分のためでもあります。
私は、シングルマザーの自分を好きになってもらいたいし、理解してもらいたい。
そのためには、かわいい女性でいることよりも、ありのままの自分を見せたほうが良いのだと思いました。
子どもを育てていると、デートもなかなかできません。
彼氏をほおっておいたら、浮気されるかもという不安感から、無理をしてでも時間をつくりたくもなりました。
ですが、そこは我慢。
私と彼は、メールや電話のやりとりがほとんどです。
「休みの日は、できるだけ子どもとの時間をつくりたいし、なかなか会えないかもしれない」と、伝えていました。
このときは、ふられると思ったのですが、彼が私と付き合おうと思ったポイントは、その発言だったらしいのです。
「子どもをないがしろにしない、自立した女性だ」と、プラスに見てくれたようでした。
シングルマザーであることが、場合によっては武器になるのだと知った瞬間でした。
もちろん、普通の女性のように、ふたりきりの時間があれば、思いっきり甘えることも必要だと思います。
育児と恋愛を両立させるのは大変ですが、恋愛でいやされることができると、仕事も育児もはかどります。
私は、世間の目が気になるタイプなので、シングルマザーの恋愛はうしろめたさもありました。
結果的には、結婚をして父親ができたことに、子どもも喜んでいます。
消極的にならず、踏み込んでみて良かったと思います。
私が結婚するために努力したこと3.子どもと彼の立場に立ってみる
シングルマザーの恋愛は、普通のカップルのなん倍も、客観性を意識するべきだと思います。
恋愛は盲目になりがちですし、私自身、まわりが見えなくなるタイプです。
しかし、今回ばかりは、自分たちを客観視することを意識していました。
子どもを会わせるタイミング、これは初回のタイミングよりも、継続して会わせることについてすごく悩みました。
はじめの一回や、二回はただの「ママのお友だち」ですみます。
でも、一緒に会うことが当たり前になった場合、子どもが相手に依存してしまう可能性が出てきます。
異性ならとくに、その点には注意を払わないと、いけないと思います。
娘がいる私は、一緒に遊ぶようになってからも、近付きすぎない努力をしました。
万が一、私たちがわかれたとき、娘の立場を考えるとショックを受けるだろうと思ったからです。
ただでさえ片親で、我慢をさせているのに、したっていた人がいなくなってしまったら、かわいそうです。
子連れデートは、楽だし、会う回数を増やせますが、子どもを傷つけるリスクもあります。
会う頻度が多くなったり、お泊りが日常化して彼が「家庭」に馴染みすぎないよう努力しました。
そして、結婚の話が具体的に進みはじめたころから、彼を普通の婚約者として見ないよう気を付けていました。
私の彼は、結婚歴がなく子どももいません。
そんな独身男性が結婚したとたん、いきなり妻子持ちになるわけです。
これから、自分の時間とお金をけずって、妻と血のつながっていない娘を養うのです。
相当な、覚悟が必要なことです。
どんなにいい人であっても、「血のつながっていない子のために、ここまで頑張ってきたのに」という気持ちが、出てくるかもしれません。
そういうことは、相手の立場になってみないと、思いつかなかったりします。
普段のかかわりかたは、平等であるべきだと思います。
厳しい条件でも、私たちを選んでくれたことに、感謝することが円満の秘訣だと思います。
まとめ
シングルマザーの結婚は、簡単ではありません。
たくさん悩み話し合った結果、一緒になるのでそのぶん、きずなも深いと感じます。
母であること、女であることを楽しみながら、最終的には幸せな家庭をきずけるのが理想ですよね。
一歩引いた目線で努力してみると、案外幸せは近いところにあるのかもしれません。