30歳女性、OLとして商社に勤務。同窓会は友人との再会を楽しむことができつつ、出身校や職業、結婚などの人生イベントの差が一目瞭然になり格差を感じる場でもあると痛感している。趣味はショッピングと映画鑑賞、スノーボード。
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同窓会に行って格差を感じたエピソード1.自分だけ独身
小学生のときの、女子グループ数名で集まると友だち伝いで連絡がきて、参加することがありました。
同窓会の開催を教えてくれた女の子は、フェイスブックつながりで連絡を取り合ってました。
フェイスブックの画像に、子どもの写真をのせていたので「結婚したんだな」と、事前にわかっていました。
同窓会当日、10年以上ぶりに会う人がほとんどです。
「みんな、どんな大人になっているのかな?」なんて、ワクワクしてお店へと足を運んでいました。
店に入ると、もう3人きており、見た目は大人になっているけれど、どこか面影が感じられました。
すぐに「あ!〇〇ちゃんだ!」と、わかるくらいでした。
全員で7名、久しくぶりの再会になったのです。
みんな、久しぶりということもあり、ひとりずつ近況を報告するという流れになりました。
そして話を聞いていくと、「2年前に結婚しました」とか「3歳になる子どもがいます」と、結婚している人が多かったのです。
私の番になり「今はOLで、毎日働いています」なんて、たわいもないスピーチをしました。
ふと、気がつくと、びっくりしたことに私以外、既婚もしくは婚約中の子ばかりだったのです。
私だけ、疎外感を感じずにはいれませんでした。
結婚や婚約をしていても、仕事をしている子とは話が合いました。
でも、子どもがいる友だちとは、正直会話があまり続かずつまらなかったです。
当時の私は「結婚したいなぁ」、「子どもほしいな」と、思っている時期だったのです。
既婚や婚約中の友だちと、大きな格差を感じてしまい、孤独を抱えながらすごした同窓会となりました。
同窓会に行って格差を感じたエピソード2.まわりの女の子が美人になっている
自分で言うのもなんですが、私は10代のころは結構モテていたので、自分は美人だとずっと思っていました。
もちろん、周りの女性に比べても自分は美人と思っていました。
そんな、調子にのっていた10代をすごした中学時代の友だちから、同窓会のお誘いがきたので、参加することにしました。
同窓会は、中学2年生のクラスの集まりでした。
仕事や用事などで、参加できない人もいましたが、クラスの半分以上は参加しました。
久しぶりの再会に、ワクワクして同窓会へ向かうと「こんな子いたっけ?」というくらい、美人な子が数名いました。
「○○ちゃん久しぶり!」と言われ、聞き覚えのある声だなと思っていると、「私、A子だよ」というのです。
A子ちゃんというと、中学生のときは漫画オタクで、大きなピンクの淵の眼鏡をしていました。
どちらかというと、美人キャライメージがゼロでした。
眼鏡からコンタクトにかえて、メイクもバッチリな彼女はとてもキラキラとして、美人へと変身したのでした。
そのほかにも、クラスの漫画オタクグループはみんなあか抜けていました。
中学のときは、ナチュラルでかざりっけのない女の子も、年ごろになってぐっときれいになっていました。
一方の私ときたら、普段の激務で肌荒れがひどいし、酒やけして声もガラガラ。
そんな疲れはてた女に、男性陣は目もくれず、ダイヤの原石のごとく美人になった女子たちに群がっていったのでした。
「昔は私のほうがモテたのに」と、格差を感じずにはいられない、同窓会になったのでした。
同窓会に行って格差を感じたエピソード3.昔人気だった男子は今はフリーター
中学生ながら、髪を毎日セットして腰パンをして、イケイケだったモテ男のA君も出席予定でした。
今だって、きっとカッコいいだろうなと期待していました。
A君は遅れて登場しました。
髪は、茶髪でひげをはやして、どう見ても普通の会社員ではなさそうです。
A君と私は、席が近くだったので、「なにをしているのか」という話になりました。
「俺、今フリーターなんだ」と、言っていました。
聞けば、高校を出てから飲食のバイトを転々としているとのこと。
もちろん、A君は元々の顔立ちがいいのでカッコよくはありました。
でも、やはりちゃんと会社勤めとしていたりなど「仕事をしっかりとしている人」のほうが、輝いて見えてしまいます。
中学のときはイケていなかった同級生のB君は、今や公務員として働いており、B君のほうがステキに見えます。
当然、周囲の女性陣もフリーターA君よりB君と話をしたがりました。
「大人の格差って、職業で決まるのかな」と、思いつつ「女って、正直な生き物だな」と痛感したのでした。
同窓会に行って格差を感じたエピソード4.大学のレベルで席順が決まる
私が通っていた高校は、市内では普通のレベルの高校でした。
2年生の途中から、進学クラスと普通クラスにわかれ、進学コースの生徒は普通クラスと比べて良い大学へ進学していました。
大学生のときに、高1のメンバーで同窓会が行われました。
卒業してから、それほど年月はたっていないものの、大学生になるとかなり見た目が大人っぽくなっていました。
同窓会の席を見まわすと、自然と高レベルの大学へ進学した人と、そうでもない人とのでグループがわかれていたのです。
私は、ごくごく普通レベルの大学に進学したので、まわりは似たようなレベルの大学でした。
高レベルの大学の人は、同窓会会場の奥の一番良さそうな席を陣取っています。
「OBはが大手の企業にいるから、就職には困らないよ」とか、「合コンでかなり有利なんだよね」なんて自慢しています。
しかも、卒業後すぐに社会人になった人には「大学生ってかなり楽しいよ」と、見下すような口ぶりです。
ちなみに、私や高卒の人たちは入り口近くの末席にたまっていました。
たしかに、高レベルの大学でないと就職できない企業もあり、そんな彼らは勝ち組かもしれません。
そんな意味で、この同窓会の席順から格差を感じずにはいられませんでした。
でも、「まずは性格直したらどうなの?」と、思ってしまいました。
まとめ
昔は、同じ学校で学んだ仲間たちも、時間がすぎて大人になれば、必然的に格差が生まれるものです。
同窓会は、久しぶりの再会を喜ぶ一方、そんな格差を感じずにはいられない場なのかもしれません。