37歳女性。一般企業の派遣社員。長年交際している外国人のパートナーとのあいだに子どもがいるが、諸事情から未婚のシングルマザーとなり、現在はお互いの国で別々に暮らしている。将来的にはパートナーの国へ移住予定。趣味はお菓子づくり。
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シングルマザーになるため未婚出産して良かったこと
未婚出産して良かったこと1.親族関係で余計なストレスがない
結婚している友人たちと話をすると、たいていの友人は、夫婦の問題や嫁姑問題、旦那の親族との付き合いなどのグチが止まりません。
聞いていて、本当に大変そうだし、自分にはソツなくこなせる自信がまったくありません。
その点、未婚、ましてやパートナーとその家族が外国人の私は、そのようなストレスが一切ありません。
自分の親に、思う存分甘えさせてもらっています。
やっぱり、血のつながっている自分の親族とだけ付き合えるのは楽です。
甘えすぎて、「自立していない」と言われるかもしれません。
でも、親も、いつでも孫に会うことができるので喜んでくれています。
ただ、いずれは、パートナーの国へ移住することになります。
そのときは、うまくやっていけるのかとても心配です。
外国人の嫁だからと、大目に見てもらえるとよいのですが。
未婚出産して良かったこと2.家事が手抜きできる
私のパートナーで、子どもの父親は、わりと家事にはうるさいところがありました。
仕事から、疲れて帰ってきたときに、ご飯の用意やあと片付けを手抜きしていいのは助かります。
あと、部屋が散らかっていても、誰にも文句を言われないので気が楽です。
たまには、なにもしないで、ゆっくりしたいときだって、ありますもんね。
自分のやる気と、時間に余裕があるときに、部屋はピカピカに掃除します。
もちろん、お弁当の日や行事がある日は、はりきってキャラ弁づくりを頑張っています。
未婚出産して良かったこと3.子どものことだけ考えていられる
なんといっても、未婚のシングルマザーで良かった点は、いつも子どものことだけ考えていられることです。
子どもと接する時間は、子どものことだけに集中して、成長をいつでも一番に感じることができます。
子どもが寝たあとの、自分だけの時間はしっかり息抜きをして、オンとオフを切りかえることができます。
寝たあととはいえ、子どもをひとりにして、家を空けることはさすがにしません。
そのかわり、夜ふかしをしたり、趣味のお菓子づくりをするなど、好きなことをして楽しんでいます。
そういう、子どものためだけの時間、自分だけの時間を調整できるのは、未婚シングルマザーで良かったことの一つです。
シングルマザーになるため未婚出産して良くなかったこと
未婚出産して良くなかったこと1.経済的な苦労
とくに、私の場合は派遣社員でもあるので、収入が少なく、経済的な苦労がないとは言えません。
全国的な、シングルマザーの平均収入は、約200万円。
父親がいる世帯収入と、3倍近い差があるというデータがあります。
子どもも小さく、保育園から呼び出しがあることもありますし、急に熱を出したときなど病院へ連れて行く機会も多いのです。
派遣であっても、時間の融通がきく、今の職場をやめることはなかなかできません。
子どもの父親と離婚や死別で、シングルマザーになった人と違い、未婚のシングルマザーは寡婦控除の対象から外されています。
ですので、所得税や住民税など、あらゆる面で負担が大きいままなのです。
最近では、未婚のシングルマザーでも寡婦控除として、対象にしてくれる自治体も増えてきているようです。
でも、同じシングルマザーなのに、控除があったりなかったりと、不公平さを感じる部分もあります。
未婚出産して良くなかったこと2.行事がつらい
保育園の運動会や、生活発表会などがつらいです。
やっぱり、かわいい我が子の姿は記録しておきたいのですが、カメラマンは自分なのでゆっくり見ていられません。
また、父親が参加する種目もあるので、子どもにさみしい思いをさせることがあります。
みんな、お父さんが参加しているのに、うちは私か私の弟に頼んだりします。
子ども心には、「どう思っているんだろう」と、考えると切なくもなります。
生まれてからほんの数回、パソコンの画面をとおしてしか、父親の顔をみたことはありません。
父の日には、似顔絵を描かされているのが、かわいそうにも思えます。
ほかのシングルマザーさんたちにも、同じような意見は多く、親子行事は悩みの種です。
未婚出産して良くなかったこと3.父親のことを聞かれたときの返事に困る
いつか、くるとは思っていましたが、やっぱり父親のことを聞かれたときは、返答に困りました。
とりあえず、もっともらしい理由はあるとはいえ、それを理解できるわけもありません。
蚊の鳴くような、小さな声で「わかった」と、答えたときの悲しそうな顔は、忘れることができせん。
子どもからだけでなく、まわりの人たちからも、父親のことを聞かれます。
自分たちの都合で、未婚のシングルマザーを選び、子育てに関しても手探りです。
父親がいる家庭なら、意見の交換もできるかもしれませんが、私の意見しかありません。
また、子どもを叱ったときに、逃げ場がありません。
私たちの選んだ道が、子どもの教育のために良い方向になるのかと言えば、かならずしもそうではないでしょう。
まとめ
未婚出産してシングルマザーになった私は、それでも子どもの幸せを一番に考えています。
ひとり二役は大変ですが、なによりも元気に育ってくれることが私の喜びです。
父親がいないぶん、愛情はさらに倍にして、みんな頑張っているということを知っていただければ、うれしいです。