28歳女性。パート社員。健康食品やエステ事業を行う会社の、企画職として勤めていた。裏表の激しい上司に対するストレスや、会社に対して不信感を持ち退職。現在は都市部から田舎のほうに引越し、のんびりとパートで働いている。
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裏表が激しい人のエピソード1.第一印象は優しそうな上司
私が以前勤めていた、会社の課長の話です。
24歳で転職活動をし、その会社に入社したのですが、社員が女性ばかりのところでした。
部長レベルになると男性なのですが、私たち平社員と一緒に仕事をする課長は、どの部署も女性。
しかし、私の部署の課長はとても優しそうな人で、安心したのを覚えています。
裏表が激しい人のエピソード2.プライベートのことは話さないほうがいい
配属された部署は、私と同年代の若い子が多いところでした。
そのなかに、トレーナーと役職のついた35歳の女性がいました。
私はトレーナーとすごく気が合い、お昼を一緒に食べたり、仕事がおわわったあとに、外でご飯を食べたりするようになっていました。
ある日トレーナーから「課長には、プライベートは話さないほうがいいよ」と、忠告を受けました。
私は課長に対して、まったく嫌なイメージを持っていませんでした。
「どうしてですか?」と聞くと、「課長に話したことは、役員に筒抜けになってるから」と、言うのです。
その会社は、会長至上主義で、会長がすべてという社風がありました。
会長は、社員のいろいろな情報を握っているのだとか。
課長は、平社員のプライベートな相談まで、会長に告げ口しているとのこと。
その告げ口の内容が、昇進や査定に関わっているらしく、課長はゴマすりと密告で昇進したらしいのです。
裏表が激しい人のエピソード3.ほかの部署に飛ばす
トレーナーから聞いた、もう1つのエピソード。
以前、私の部署にいた女の子と、課長の相性がとても悪かったそうなのです。
課長は面倒くさいと思ったことは、投げやりになるタイプらしく、その子のことも面倒くさいと思ったのでしょう。
会長、役員にかけ合って、その子を異動させたとのこと。
トレーナー曰く、「課長に気に入られないと、うちの部署にはいられないんよね」と、言っていました。
私が今まで持っていた、優しそうな課長像が崩れた瞬間でした。
裏表が激しい人のエピソード4.いない人の陰口を言う
そんななかでも、私は自分なりに上手く立ち回り、1年ほどたったころには、主任へと昇進が決まっていました。
昇進が決まった時期に、仲良くしてくれていたトレーナーは会社を退職してしまいました。
会社内で、心を開いて話せる人はいませんでしたが、なんとか会社のために頑張っていました。
しかし、そのころから課長の裏の顔を私も見るようになったのです。
ミーティングルームで、打ち合わせや雑談をしていたのですが、その場にいない子の不満を言ってくるのです。
どのような反応をすればいいかわからず、私は曖昧な返事しかできませんでした。
内心「これが裏の顔か」と、冷静に分析していました。
さんざん、陰口を言ったあとは、なにごともなかったかのように、仕事をこなしていました。
そんな課長が怖くなり、「絶対に、この人は信用しちゃいけない」と、心に決めたのです。
裏表が激しい人のエピソード5.彼氏のことを悪く言う
主任になってからは、部長や役員の嫌な面をたくさん見るようになっていました。
そのころから体調がすぐれず、出勤前になると涙が出て止まらなくなるなどの、症状が出るようになった私。
当時、付き合っていた彼に「体を壊す前に辞めたほうがいい」と言われ、悩んだあげく、退職をすることにしたのです。
退職の話をすると「彼氏と付き合いだしてから、なにか雰囲気もかわったよね?」と言われました。
ここで、私のなにかがプチンと切れました。
なぜ、会ったこともない彼氏のことを悪者にしようとするのでしょうか。
私のことは、なんと言ってもらってもかまいませんでした。
でも、彼氏のことを出されて、一瞬にして会社に対する気持ちが冷めたのです。
私が会社を辞めることが決まってからは、課長の態度はひどいものでした。
私のデスクをみんなから離し、まるでいない人かのように扱われ、仕事もまったく振ってくれなくなりました。
退職した今、落ち着いて考えてみると、本当に課長の裏表の激しさにゾッとすることがあります。
まとめ
この課長のような、裏表の激しい人に今まで関わったことがなかった私にとって、この会社に勤めていた時の状況はとても辛かったです。
いい経験だったなと思うようにはしていますが、できれば二度と関わりたくないタイプの人でした。
これからもきっと課長はあの会社でうまく立ち回りながら昇進していくのでしょう。