イケメンには面白い人がいないと実感したエピソード3つ

つまらないと感じている女性

32歳主婦。

自身はイケメンにまったく興味がなかったため、常に冷めた目でイケメンと話していた。

イケメンからは、「男子と話している気分」と言われます。

 

同級生のイケメンとは近所だったため、女性トラブルがあると、よく相談にのっていた。

 

 

イケメンで面白い人はいないエピソード1.困ったらとにかく妙なポーズを取り、会話にならない

不思議に思う女性

 

私の中学時代の同級生のユウマ(仮名)は、中学生時代から自分で自分の顔を、鏡で見ることが大好きな男性です。

たしかに顔は三浦春馬さんに似たイケメンで、声も福山雅治さんに似た低音のイケメンボイス。

 

しかし、一緒に話していても、話がイマイチ噛み合いません。

噛み合わないだけではなく、困った行動を取るので、私はユウマと話すのがとても苦手でした。

 

たとえば、みんなと昨日のテレビ番組について、話しているときもそう。

ユウマはずっと黙ったまま軽く目を閉じ、眉間に人差し指を当て、少女マンガのワンシーンのようなポーズで固まります。

 

みんなと盛りあがっているときに、いきなり、そんな不思議なポーズを取り出すユウマ。

そんなユウマを無視して、このまま話を続けていいのか、微妙な空気になります。

 

私も最初ユウマがこのポーズを取り出したとき、非常に困惑。

一緒にいた友だちと目を合わせて、口パクで「ヤバイ、どうする?」と相談したことを覚えています。

 

ユウマがこの謎ポーズを取り出すと、妙な空気になるので、そのうち誰も話さなくなり、シーンとした空気に。

見かねた誰かが、「ユウマ、なにしてるの?」と尋ねます。

 

するとユウマは、よくわからない発言をするのです。

「ごめんごめん、みんな俺を無視して盛りあがるから、『なにかとっておきの一言を言うしかないな』と思うだけど、思いつかなくてさ」と。

 

たぶん自分が観ていないテレビ番組で、話に入れなかっただけだと思います。

しかし、「俺に注目して」と言わんばかりの、妙なポーズを取り出すだけ。

せっかく盛りあがっていた話がしらけただけで、なにも面白くありませんでした。

 

別に面白い発言をしなくていいから、せめて場をしらけさせないようにして欲しいところ。

ですが、ユウマはいつも自分が理解できない話だったり、自分の知らない話をみんながしていると、謎ポーズを取っていました。

 

ユウマのことをよく知らないほかの学年の女子からは、そんな謎ポーズを取る姿も、かっこよく見えてみたいで……。

女子たちから、キャーキャー言われていました。

 

けれども、同級生の女子からは「話さえマトモに続かない。一緒にいても面白くないヤツ」として不人気でしたね。

 

イケメンで面白い人はいないエピソード2.内容がないのに、とにかく前に出ようとする

熱唱する男性

 

ある日クラスで好きなグループをつくり、そのグループ内で自由に内容を決め発表をするという授業がありました。

そのとき、「自分はグループじゃなくて、1人で発表する」と言って、話を聞かないユウマ。

しかも、クラスの代表として市のホールで発表する役も「俺がする」と言いました。

 

普通は内容を決めて、みんなの前で発表してから、クラスの投票で誰が代表になるか決める段取り。

ですが、ユウマの「俺がする」という発言にみんな引いてしまい、「どうぞどうぞ」という雰囲気に。

ろくに内容確認がないまま、ユウマがクラス代表に決まってしまいました。

 

ちょっとした科学実験や、郷土の方言や料理について調べたり、衣服のデザイン・製作を発表しようとしているグループ。

しかし、ユウマは自分の発表の準備もせず、「みんなは、なにするのー?」と、人の発表内容ばかりチェックしていました。

 

私が「ユウマは、なにを発表するの?」と尋ねても、質問に質問を返すだけ。

「俺はいいんだよ。で、おまえはどうすんの?」と。

 

結局発表会近くなっても、なにもしていない様子のユウマを担任の先生が心配しはじめました。

ほとんど発表内容が完成した生徒のグループに、ユウマを入れてもらう案を提案。

しかし、ユウマは納得せず、「俺はひとりで発表する」と聞きませんでした。

 

発表会当日、市のホールでユウマはアイドルグループの歌を、振り付け付きで熱唱。

ほかのクラスが難しい実験テーマなどを発表しているなかでの、ユウマのカラオケタイムです。

一般客として座っていた地元のおばちゃんたちは拍手で手拍子をとっていましたが、私たちクラスメイトや学生はドン引きでした。

 

私はいつも知っている男子が、田舎のホールで下手なダンスとともにカラオケをはじめたことが、とっても恥ずかしくて……。

ユウマと同じクラスと思われるのも嫌で、終始うつむいていました。

本人はウケているつもりなのかも知れませんが、そこにいた学生は誰一人、面白いとは思っていません。

 

あとで担任の先生に、ユウマがカラオケをすることを知っていたのか尋ねたら、驚きの答えが返ってきたのです。

「発表会の数日前になっても、ユウマは発表する内容がなさそうで、ほかの人に代わってもらおうとしたけれど、内容がよくできているグループはいまさら発表を嫌がるし、ユウマは『なにかするからと出せ』と言ってきかないから、困ってユウマに任せた」と。

 

前日になってから、ユウマから「このCDを流して欲しい」と、CDを渡された先生。

カラオケに気づいたけれど、どうしようもなかったそうです。

 

おそらく、ユウマはこのように思ったのでしょう。

「自分はイケメンだから、ほかのクラスの難しい発表なんかより、自分が歌ったほうが面白いし、人気が出る」と。

結果的には、おばちゃんたちから「本物のアイドルみたいだったね」と、言われただけでした。

 

ほかのクラスから「頭のおかしいクラス」と言われて、私もユウマと同じクラスだということが恥ずかしくて、仕方ありません。

私は「イケメンの俺さえ出れば、面白いはず」というユウマの考え方が、まるで理解できませんでした。

 

 

イケメンで面白い人はいないエピソード3.イケメンのボケは突っ込めない

泣いている女性

 

ユウマはよく女の子の名前を間違えたり、先生の名前を間違えたりして、授業中もボケることが多かったです。

 

たとえば、当時付き合っていたアミちゃんに「アカリ、次はどこにデートに行きたい?」とメールしていました。

ユウマのことをよく知る私は、ユウマが山口さんを田中さんと呼んだりすることを、面白いと勘違いしていることを知っています。

なので、浮気ではないと思いましたが、アミちゃんは「ほかの女と間違えている、浮気だ」と泣いていました。

 

私はユウマに「なんで、こんな面白くないことするの?」と言ったのです。

すると、「俺は面白いと思って、しているからな」と言い、反省することも改めることもありませんでした。

 

ユウマほどのイケメンになると、実際モテます。

なので、名前を間違えられても、女の子は気軽にツッコめない空気があるのです。

 

「ちょっと、名前違うよ」と言えればいいのですが、名前を間違えたまま、話を続けてしまうユウマ。

そのため、悩んでもやもやしているうちに、時間が経ってしまうのです。

 

私はアミちゃんに「ユウマは面白いと思ってやっているから、気にしなくて大丈夫」と言いました。

しかし、「イケメンのユウマくんが、そんな面白くないことするわけない。本気で間違えてるだけでしょ」と、私の言葉を信じてくれません。

 

たしかにユウマのことをよく知らない人からすると、ブサメンのいかにもお笑い担当な人がボケれば、ツッコミやすいです。

ですが、ユウマは違うのも、なんとなくわかります。

 

もともと面白いことを言いたいけれど、思い浮かばないユウマにとって、唯一のボケがこの言い間違い。

なので、その後も付き合っている女の子の名前を間違えては、トラブルになっていました。

 

私は、何度も「そういうボケは面白くないよ」とユウマに言いました。

それでもなお、「面白さがわからない彼女なら、別れるのも仕方ない」と言っていて、「コイツ最低だな」と思いましたね。

 

イケメンだと、対して面白くないのに、愛想笑いをしてくれる女子がいます。

また、失礼な態度を女子に取っても叱られなかったり、反省しなくても、ユウマには次の彼女がすぐにできるのです。

だから、「自分が面白くない」と気付けないのかもしれません。

 

まとめ

30代になったユウマは、中年太りに頭も薄くなってきて、ただの面白くないおじさんになりつつあります。

20代のころはイケメンでも、30代・40代とイケメンを保てている男性は少ないです。

 

私はずっと一緒にいるなら、見た目よりも、中身が面白い男性のほうがいいと思います。