田舎は暇すぎる。私がやっていた暇つぶし3つ

暇な女性

27歳女性。イラストレーター。

一時期は長野県に在住していて、自然に触れながら生活し、現在は神奈川県で都会も満喫。

 

「老後は、また田舎に戻ってもいいかな」と思案中。

毎朝ベランダのバジル鉢の成長を見るのが、小さな楽しみ。

 

 

私がやっている暇つぶし1.野菜やお花のガーデニング

栽培

 

私は子どものころから数年間、長野県の山奥に在住していました。

あまりにも田舎で娯楽もなにもなく、友だちもほとんどまったくいなかったので、毎日の時間の潰し方に頭を悩ませていました。

ですが、考案した暇つぶしのおかげで、最終的には比較的楽しく過ごすことができましたので、その暇つぶしをいくつかご紹介します。

 

最も自分も癒されて、楽しめた暇つぶしはガーデニングです。

もともとまったく興味がなかったのですが、ホームセンターに立ち寄ったときに、園芸コーナーをのぞいたときのこと。

自家栽培の野菜たちのキットを見つけたときに、購入したのがきっかけです。

 

ろくに花も育てたことのなかった私でしたが、こう思いました。

「野菜であれば、収穫して、料理にも使えて節約にもなるかな」と。

それで、初心者でも簡単そうなプチトマトを選びました。

 

もとより時間があり余っていて、手間をかけることができたので、はじめての栽培は大成功。

それに気をよくした私は、パクチーやローズマリーや青紫蘇など、さまざまな野菜やハーブを育てはじめました。

料理に取り入れていくことが、趣味の1つとなったのです。

 

味も上々で、家族内の評判もよく、喜んでもらえたのも楽しく続けることができた一因。

最初はなんとなくの興味と節約のためでしたが、いつしか植物の栽培自体に興味を持つようになりました。

 

済んでいた土地は冬は寒いですが、もともと気候は安定していて、空気の綺麗な場所。

なので、どの植物も元気に育ってくれて、やり甲斐がありました。

 

パンジーやスイセンなど、そこまで難しくない花ばかり。

しかし、自分の手によってベランダや家族の空間が、自然に彩られていくのはとてもいい暇つぶしになりました。

 

このころの影響で、関東に住んでいる現在でも、小さなベランダで細々と楽しく続けています。

 

私がやっている暇つぶし2.手芸

手芸

 

縫い物なんて、それまでに靴下の穴塞ぎやボタン縫いぐらいしか、したことがなかった私。

「手先が器用ではない自分には無理だ」と、決め付けていました。

 

ですが、田舎の暮らしが退屈すぎて、げんなりしていた私がデパートに立ち寄ったときのこと。

ふと目に入った手芸屋さんの店頭で、初心者向けの手芸キットを見つけたのです。

 

今でも覚えているのですが、それは本当に見るからに簡単そうな、小さな手芸キット。

抱き枕のような形の円柱状に、デフォルメされた動物のマスコットでした。

 

「これなら、いい暇つぶしになるかな」と思い購入。

いざつくると案外面白く、シンプルながら奥が深い手芸の世界に、惹かれはじめました。

「ミシンがなくても、こんなに可愛いものがつくれるのか」と感心し、時間をかけながら、だんだんとキットの難易度をあげていく……。

 

途中途中で、どうしても難しく失敗してしまったり、やり方を調べたりと、時間を取られることも。

しかし、それも含めて、とてもいい暇つぶしになったと思います。

 

1年も経つころには、シンプルな型紙のものであれば、しっかりと自立する小型のテディベアまでつくれるほどまでに成長。

ここまでできるようになると、自分が生活のなかでつくりたいと思ったものを、簡単な型紙からつくることもできるように。

写真立てや小物入れなどをつくり、家のなかに飾ったり、活用したりしていました。

 

また、私の創作意欲を沸かせたのは、家のためだけではありません。

車で行ける場所に児童施設があり、そちらがハンドメイドのものなどを積極的に受け入れてくれていたのです。

 

余った布などでお手玉や花をつくって寄付すると、職員さんや子どもが喜んでくださります。

なので、田舎暮らしで、少しすさんでいた私の心が癒されました。

 

その児童施設を通りかかると、私がつくったオモチャで遊んでくれている子どもたちが目に入ります。

「ただの暇つぶしのつもりで、はじめた手芸がこんな風に喜んでもらえるなんて」と、暖かい気持ちになれました。

 

 

私がやっている暇つぶし3.押し花

押し花

 

なんといっても田舎。

村で、周りには、なにもありません。

そのように思っていたのですが、田舎には都会にない、最高の財産が1つありました。

 

それは「自然」です。

都会では、公園の花などを勝手に抜くことはできません。

しかし、自然溢れる田舎ではそこら中にいろんな植物が自生していて、それを誰がどれだけ摘もうが、責められることはないのです。

 

そこら中に咲いている、タンポポやハルジオンなどはもちろんのこと。

スミレやレンゲやドクダミなど、小さく可愛らしいお花がたくさん咲いています。

それらを少しずつ摘み押し花にして、オリジナルのグッズやアートをつくることが、とても楽しい暇つぶしになりました。

 

子ども用のオモチャで、好きなシールや缶バッヂをつくれるものを買ってきて、それに押し花を入れ込んで製作。

栞やスノードームなどをつくって楽しみました。

 

また、安い小さな写真用のアルバムを買ってきて、そのなかにイラストや模様になるように、花たちを挟んでアートワークのようにしたりと。

手芸以上に、自分だけの世界を気軽につくれる魅力がありましたね。

 

今では関東に引っ越してきたので、気軽にできない暇つぶしにはなってしまいました。

ですが、時折近所の公園で、雑草のような扱いをされている花たちを少し摘んできて、手のひらサイズの小さな額縁に飾って楽しんでいます。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

田舎での暮らしはとても退屈なものですが、自分の行動力と興味の持ち方1つで、いくらでも楽しい時間を過ごすことができます。

 

まずは、身近で手軽なものから、試してみてはいかがでしょうか。

興味のないものにでも触れてみることで、自分の意外な一面も知ることができるかもしれませんよ。