29歳女性。
実家暮らしの、クラウドワーカーです。
自分の性格を「クズ」と思う反面、周りにいる「私は悪くない」が口癖の人を見ては、「自分は、あれよりはマシだ」と感じている。
舐められやすい見た目をしており、人の愚痴を聞く(無理やり、聞かされる)ことがよくあります。
見出し
「私は悪くない」と言う人のエピソード1.「自分が浮気性なのは、周りが自分を愛してくれないから」と言う母
私の母は、娘から見ても、容姿が整っています。
本人もそれを自覚しているのか、いつも自分よりも若い男性ばかりを引っかけているようです。
父は、自分の妻の浮気に気づいていると思います。
しかし、私が29歳になった今でも、離婚していませんから、そこまで母のことを愛していないのかもしれません。
そんな仮面夫婦な部分が、母に暗い影を落としたのか、母はよく父のせいにします。
「私が浮気してしまうのは、お父さんのせい」と。
そうかと思えば、こう言いだすのです。
「浮気相手も私のことを本当に愛してくれない。周りが愛してくれないから、私は浮気するの」
「私が不幸なのは、あんた(私)のせい」と。
「私は悪くない、周りが悪い」
このようなことをうわ言のように呟いている母を見ていると、ムカつくというよりも、他の感情が。
まるで、ホラーサスペンス映画を見ているような、薄ら寒い気持ちになるのです。
「私が悪いのではなく、周りが愛してくれないから、浮気をしてしまう」
娘の私からすれば、こんなことを言っている母は、ワガママそのもの。
「こんなに自己愛が強い人だったんだな」と、最近では真剣に相手にするのを諦めています。
「私は悪くない」と言う人のエピソード2.「娘が宗教にハマッたのは、旦那と孫が悪い」と言う祖母
私の母は浮気をしていますが、怪しい宗教にも、のめり込んでいる状態です。
そのため、なかなかにクレイジーなところがあります。
そんな母を産んだ祖母も、クレイジーな思考をしている人なのです。
祖母はいつも、こう言います。
「私は悪くないの。あの子(母)が宗教に入ってるのは、あの子の旦那とあんた(孫である私)が悪いのよ」と。
会うたびにそんなことを言っては、「もっと娘のことを考えてあげなさいよ」なんて、上から目線で、面倒くさそうに指示してくるのです。
しかし、私は知っています。
祖母はただ単に、「自分の育て方が悪かった」と言われるのが、嫌なだけなのです。
自分の娘が、どうしようもない人間になってしまったことを信じたくないのでしょう。
その証拠に、私が母のことを相談したとしても、とくに興味を示したような態度も取らない祖母。
ただただ面倒くさそうに、人ごとのような、適当な返事をするのです。
「私は悪くない」と言う祖母を見ていると、「この祖母にして、この母あり」という気持ちになりますね。
「『私は悪くない』という言葉は、都合のいい現実逃避だな」と、感じてしまいました。
「私は悪くない」と言う人のエピソード3.「自分がモテないのは、周りの男が悪い」という女性
私がまだクラウドワーカーになる前、20代前半のころだったでしょうか。
そのとき働いていた工場バイト先に、21歳の女性フリーターが入ってきました。
顎が出ているドブスで、モテない私が言うのもなんですが……。
その子は、見た目からして、モテない喪女オーラが漂っている子だったのです。
身長は150台、体重はおそらく60~70Kgあろうかという巨体。
影で「ボールみたい」と、ほかの同僚に言われていました。
それでも、まだ清潔感があったり、性格が良ければ、人気者になれる可能性はあるものです。
でもその子は、髪の毛はお風呂に入っていないかのように、いつもベトベト、肌もニキビだらけで、ノーメイク。
また、産毛を剃らないので、薄っすらヒゲが生えています。
爪の間にゴミが入っているし、工場の制服である作業着も洗っていないのか、変な臭いが。
着替えているときに近くにいると、ツンとしたワキガ特有の臭いがしてくるのです。
しかし、その見た目のみにくさ以上に、性格がひどいその子。
自分がモテないのを、周りの男のせいにしていました。
「友だちに頼んで合コン行ったのに、モテないのは相手の男が悪い」
「相席居酒屋で、誰も声をかけてくれないなんて、あの店の男は女を見る目がない」と。
挙句の果てには、いつも昼休憩時に、こんなことを私に語ってくるのです。
「自分はいかに、素晴らしい人間か」
「そんな女性と付き合える男は、どんなに運がいいか」と。
私も周りの同僚も、考えていたことはきっと同じだったと思います。
「お前がモテないのは、その清潔感のない見た目と、『私は悪くない』という性格だよ」と。
結局、その子は1ヶ月後に無断欠勤を続け、自己都合退職しました。
「あんなにテンプレ通りの人が、よくいたものだ」と思った私です。
「私は悪くない」と言う人のエピソード4.自分が起こしたミスを周りのせいにする同僚
私が勤めていた工場は、家電製品の生産工場でした。
私の仕事はベルトコンベアで運ばれてくる製品を目視チェックして、不良品が混じっていないか、仕分けるというものです。
ブスで、なかなかバイトに受からないうえに、人付き合いが苦手な私。
そんな私には、黙々と作業を行うこの仕事が、向いていたのです。
バイト先には私と同じように、「接客系が苦手だから、この仕事を選んだ」という人が意外といました。
また、「とにかく、楽をしてお金を稼ぎたい」という人もいましたね。
意外と高単価なバイトでしたから、後者の人が多くいたのです。
同僚の女性も、後者のタイプでした。
その同僚の困ったところは、自分が起こした仕事の失敗を「私は悪くない」と、責任逃れをするところです。
私がこのバイト先に勤めている間に、何度同じセリフを聞いたことでしょう。
同僚の担当していた班が、不良品を見落としていたことを上司に叱責されたときもそうです。
「私のせいじゃないです。ほかの班員も見ていなかったと思います」と、平気で言います。
何度か、同じ班で作業をしていた私。
結構なペースで、「私は悪くない」と、責任を押し付けられそうになりました。
こういう人は無意識に、「私は悪くない」と言っているのでしょう。
なにか言われたら、間髪入れずにそんな言い訳をするので、周りも「いい加減にしてよ」と怒ります。
ですが、それでも「私は悪くないのに」と、すねたり、泣いたりするのです。
「あんな人が同僚にいると、なかなか大変だな」と感じました。
「私は悪くない」と言う人のエピソード5.「売りあげが悪いのは、自分ではなくバイトが悪い」と言う店長
派遣バイトで、スーパーに勤めていた時期があります。
私はレジなどの接客係ではなく、スーパーのなかでお惣菜などをつくる、裏方バイトとして入ることになりました。
そのスーパーは、全国展開しているチェーン店で、珍しいことに店長は若い女性。
30代後半ぐらいのちょっと神経質なほうで、バイトへの注意の仕方が、やたらネチネチしている人だったのです。
そのスーパーは立地的にも、そんなに悪い場所にある訳ではないのですが、どうしてか売りあげが悪いようで……。
私はただ黙々と肉を切ったり、お惣菜を用意していただけなので、噂話しでしか、聞いていません。
ですが、どうやら「レジ接客の態度があまりよくないから」、「クレーマーが多いから」などが、関係しているようでした。
また、「万引きが多いから」といった事情も、原因のようです。
スーパーに勤めて、3ヶ月ほどしたころのこと。
朝礼で店長がいきなり、こう言って、怒りだしたのです。
「本部から、この店の売りあげ低下について、注意されました」
「あなたたちなにしてるの。バイトがしっかりしないせいで、私が怒られたけど、わかってるの?」と。
それまで、イライラした様子を見せることはあっても、大勢の前でそんな態度に出たことがなかった店長。
なので、とても驚いてしまいました。
「バイトがちゃんとやらないせい」
「私に恥をかかせるなんて、皆ひどい」
「私は悪くない」
朝礼時間ギリギリまで、こんなことを言っている店長の姿は、正直、見ていられなかったほど哀れで……。
店長はプライドが高い人だったので、本部会議でなにかしら言われたことが、よほど悔しかったのでしょうね。
「それにしても、バイトにだけ八つ当たりをするなんて、本当に大人げない」と感じました。
最悪なことに、あの店長のスピーチのあと、バイトを辞める人が続出します。
それについても、ことあるごとに「私は悪くないからね、続ける根性がないあなたたちが悪いんだから」と言っていたのです。
私もちょっと耐えられなくなって、辞めることにしました。
「私のせいにしないでよ? 本部に私のせいだって、文句言ったら許さない。私は悪くない」
辞める前に店長室に呼び出されて、2時間ぐらい怒られた際は、正直、恐怖を感じましたね。
まとめ
「私は悪くない」が口癖のようになっている人は、プライドが高く、責任感のない人だと考えられます。
少なくとも、私が今まで遭遇した人たちは、皆そんな性格でした。
「私は悪くない」は最大の逃げ文句ですが、一番反感を買いやすい言葉です。
口癖になっている人は、今すぐにそれを抑えましょう。
責任転嫁は、敵が増えるだけです。