32歳、女性。結婚後は専業主婦。夫とは遠距離恋愛をへて同棲をし結婚。知り合った当初は、俺様で年下らしからぬ態度だった夫は、結婚後にかわり驚いている。趣味は読書。ときどきオタク話をしたくて爆発しそうになる。
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「こんなはずじゃなかった」エピソード1.趣味を楽しむ時間が少なくなる
結婚前は、遠距離恋愛をしていた私たち。
結婚を決めて、同棲をはじめるまでは、スカイプや携帯電話で連絡をとることがメインでした。
直接会う機会は少なく、あまりデートもしたことがありませんでした。
だからといって、私はそれほどさみしさは感じていなかったんです。
私は、ひとりでも楽しめる趣味があったから。
昔から、本の世界が好きだった私は、徐々にオタク趣味を極めるようになっていました。
創作活動にまで手を染めていたんです。
休日にデートの予定がなくても、ひとりで作業ができれば幸せでした。
平日の夜だって、彼と話ができないときは、オタクの友だちとひたすらスカイプで話をしていました。
好きなものについて話をする時間って、本当に楽しいんですよね。
それが、ストレス発散にもなっていて、だからこそ遠距離恋愛でも、彼と仲良くいられたんだと思っています。
ところが、いざ結婚してみたら、彼はものすごい寂しがり屋だということが判明しました。
なにをするのにも、できる限り私が一緒でないとダメだと言います。
私が、休日に友だちと出かけるのにもいい顔はしません。
平日の夜に、別の部屋で作業をしようとしても、それすら嫌がるんです。
私だって、夫とは一緒にいる時間が長いほうが良いのです。
でも、たまには趣味を楽しみたいと思うこともあります。
ひとりで、集中して作業をすることで、夫に対しても優しくなれる部分もあるんです。
いつも、いつもふたりである状況にちょっぴり疲れてしまいました。
「こんなはずじゃなかった」エピソード2.ケンカばかりしてしまう
結婚するほど好きな相手だったら、ある程度のことは受け入れたり、話し合って解決することができるはずです。
結婚前はそう思っていました。
だけど、なぜか夫が相手だと、けんかばかりしてしまうんです。
あとで考えれば、「それほど、怒るようなことではなかったな」と、思うようなこともプリプリ怒ってしまいます。
夫のほうも、たとえ彼のほうが悪い場合であっても、けんかごしで返してくるんですよね。
気づけば、怒鳴り合いになっていることすらあります。
毎日一緒にいるから、家族だと思っていて遠慮がないからとも思います。
私だけが悪いわけでも、夫だけが悪いだけでもないと思います。
だけど、「どうして大好きな人と、しょっちゅうケンカをしないといけないんだろう」と、考えると落ち込んでしまいます。
「こんなはずじゃなかった」エピソード3.食事に手をかけられない
私には一人暮らし経験があり、料理にはそれなりに自信がありました。
自分のぶんだけだと思うと、なかなか手のこった料理はつくれませんでした。
でも、家族ができれば毎日、栄養バランスの良いおいしいご飯をつくろうと考えていたんです。
毎日、1汁3菜を基本にして、メインの食材もバラエティ豊かに。
一食のなかで、味付けが同じものは出さないこととか、今日が和の料理なら明日は洋風など。
男性はカロリーにも注意して、満足できる量を確保。
新婚当初は、そんな自分ルールをもうけて頑張っていました。
結婚後、しばらくしたら専業主婦になることを決めていたので、それでも大丈夫だと思っていたんです。
だけど、現実は甘くないですね。
経済的な事情から、仕事をやめるまでの期間はどんどん延びていきました。
なんだかんだと忙しく、休日にやっておくつもりだった食事の下ごしらえにも、まったく手がまわりません。
さらに、嫌いなものなんてないよと言っていた夫は、好き嫌いがあることが判明しました。
こうなってくると、まともな食事づくりなんて無理です。
献立を考えるのがむずかしすぎて、今では手を抜きまくっています。
夫が「おいしい」と、言ってよく食べる甘辛な味付けで、食べてほしい野菜類はとりあえず味噌汁につっこんでいます。
私がつくる食事に対して、文句は言わない夫なので助かっています。
だけど、最初は理想を高く持っていただけに、私は現状に満足できず、いつもモヤモヤした気持ちです。
「こんなはずじゃなかった」エピソード4.なかなか子どもができなかった
結婚後、専業主婦になることにしたのは、はやく子どもがほしかったからです。
結婚したら、子どもが生まれて家を買って、幸せな家庭をきずくイメージを持っていました。
お互いに、もう良い歳だったので、「はやめに生んでしまわないと」と焦っていたのです。
結婚して仕事をやめ、すぐに子どもを生んだら3年で仕事復帰。
そんな予定を立てていました。
そして、結婚して半年で私はすぐに妊娠。
これで計画通りの人生が送れると思っていたんです。
だけど、そのときの妊娠は初期流産という結果におわりました。
続いて妊娠するも、また流産。
そのときは、手術をしたこともあり、かなり精神的に落ち込みました。
そのせいなのか、それから1年近くは妊娠すらできなくなってしまったんです。
「結婚したら、子どもが生まれて当然」、私を一番苦しめたのは、そんな自分の思い込みでした。
結婚したからといって、子どもがいる家庭が当たり前ではない。
そのあとに、無事出産した私ですが、あまり家庭というものに固定されたイメージを持たないように心がけています。
まとめ
あまり、結婚というものに憧れをいだいてはいなかった私。
それでも、いつの間にか、結婚後の生活に高すぎる理想を持ってしまっていたようです。
「こんなはずじゃなかった」と、思うことは想像以上に多く、落ち込むこともあります。
だけどそれでも、結婚しなければよかったと考えたことはなく、幸せと言える状態なのかもしれません。