27歳女性。イラストレーター。
好きな男性のタイプは、少し崩れた優しそうな顔なのに、なぜかイケメンの男性と結婚しました。
春の季節の変わり目の悩みは、クローゼットの衣替え。
ブタクサアレルギーに加えて、今年からスギ花粉もデビュー。
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ストーカーがイケメンだったエピソード1.興味のないイケメンからの告白
私は10代のころに、一時期ストーカーの被害にあっていて、その犯人が地元のグループでも、一際端正な顔立ちのイケメンだったということがありました。
とても衝撃的な体験でしたので、エピソードをご紹介します。
私が地元で遊んでいたグループは基本的に、17~22歳ほどのメンバーで、男女混合。
なので、そのなかで付き合ったり、別れたりしたときには、もつれたりすることもあったのですが、基本的には大きな事件や揉めごとはなく、みんなで仲よく過ごしていました。
そのなかでも、目立ってイケメンな21歳の青年が1人いて、彼の名前をYとします。
Yのお父さんは、地元の駅周辺では比較的有名な地主さんで、近所の駐車場などにも、時折Yの苗字が使われているものも見かけました。
実家はお金持ち・イケメン・高身長というステータスを持ったYが、女の子からモテないはずはありません。
現に、本気であれ遊びであれ、Y自身がそれまで女性に困ったことはなかったようです。
そしてなにを思ったか、Yは突然私に告白をしてくれました。
私は当時彼氏がいましたし、正直言って、Yのイケメンすぎる顔立ちは私のタイプではありません。
アイドルのような面構えのYは、なんだか私にとってはただ見ていて、「顔がかっこいいな~」と思う以上の感想は持てなかったのです。
なので、私はなるべくYを傷付けないように、丁重にお断りしました。
Yが私にしてくれた告白が本気だったのか、ノリだけだったのかは、今でも分かりません。
しかし、それは関係なく、Yは「女性に振られた」ということに、大変なショックを受けてしまったようなのです。
ストーカーがイケメンだったエピソード2.怪しい着信
そのときは大人しく引き下がってくれたYでしたが、その次の日から地元の集まりにYはこなくなってしまいました。
断ってしまった手前、申しわけない気持ちになった私。
しかし、それを周りにバラしたりすると、Yのプライドを傷付けてしまうことにもなりかねないので、不思議がる皆には黙ってたのです。
そしてYが地元にこなくなって2週間ほど経ったころに、私の携帯電話に不在着信や非通知の電話がかかってくるように。
当時はガラゲーでしたので、どのあたりからかかってくるかもまったく分からず、気持ち悪かったのですが、深く気にしないように努めました。
ですがその着信は日に日に数を増していって、ひどいときですと1日に3桁を越えることもあったのです。
さすがに不気味に思いましたが、そのときはまさかYが犯人だとも分かりません。
周りや警察に相談しましたが、警察も「実際の被害に合わないと、行動できない」とのこと。
親身になってくれた友だちが、家までの帰り道を車で送ってくれたりして、とても安心できました。
ですが、ストーカー被害は少しずつ表面化していくことになったのです。
ストーカーがイケメンだったエピソード3.大胆になるストーカー、そして決定打
そんな日々が数ヶ月続き、相変わらずYも地元に顔を出しませんでした。
最初は寂しがる人たちも多かったのですが、大学生であることと、親御さんが厳しいといううわさがあったY。
そのため、「学業などに励んでいるのではないか」ということで、誰も深く探求はしませんでした。
実際に、将来に向けての微妙な年齢であった私たちのなかでは、就活や就職などでパタリとこなくなってしまう人も珍しくありません。
そんな最中の夏から秋の変わり目、私のポストに不可思議な封筒が入っていました。
その封筒には消印が付いていなく、なかにはなにも書いていない白紙の便箋が20枚ほど詰め込まれていました。
そして、それと一緒にイチョウの落ち葉が。
不気味に思いながらも放っておいたら、秋が深まるにつれて、また同じような封筒が届きました。
毎回モミジやドングリなどが入っていて、あまりの気持ち悪さに、ようやく親に相談。
親と一緒に警察に行きましたが、当時は今よりもストーカー問題に対して、意識が低かった警察。
「見回りを強化します」としか、言ってもらえなかったのです。
そしてある日、決定的な事件が発生します。
私が夜帰宅して家の鍵を開け、ドアノブをねじろうとすると、なんだかヒンヤリと湿っています。
ハッとして手を離すと……。なんとドアノブが、「使用済みの男性用避妊具」でピッタリと包まれていたのです。
さすがに悲鳴をあげて、親に電話。
親は激怒しながら警察を呼び、証拠として、現場状況の写真を撮ってもらいました。
避妊具で包まれたドアノブを私が指さしている写真も、撮らなくてはならない状態に。
思春期の私にとっては、屈辱的で恥ずかしく、死にたくなってしまうような体験でした。
資料として警察に持ち帰られた証拠の結果、犯人がYであると判明。
正直言って、Yの存在を忘れかけていた私にとっては、大変衝撃的な事実であり、「私が振ったことがそこまで彼をゆがませてしまったのか」とショッキングでした。
ストーカーがイケメンだったエピソード4.Yのその後
Yとは弁護士を通じて、示談でカタが付きましたが、お家柄の顔もあるので、大学を中退したわけではなかったようです。
ですが地元を離れられないご両親の代わりに、卒業後は海を越えた地方に職就させられたとの情報を聞きました。
親御さんとしても、ショックだったのでしょう。
「自分のなんてことない一言で、1人の人生が変わってしまうほどのショックを与えてしまうのだという」、いろんな意味でショックの大きい事件でした。
あんなにイケメンで、モテていたY。
今ごろ、またどこかで女性を引っかけているのでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ストーカーは絶対にいけないことですが、そうなる人によっては、必ずバックグラウンドがあるものです。
自分が周りを見えなくなってしまわないように、たとえイケメンであっても、自尊心はほどほどにしておくべきかもしれません。