同窓会に行って後悔したエピソード3つ

後悔

35歳男性。中学校の教諭をへて、現在は東京都内のIT企業に勤務。2年前に出席した高校時代の同窓会で、もはや高校時代の友人は、友人ではないと思い知る。かつての友人たちから、現在の自分の境遇を見下されてショックを受けた。そして、同窓会に出席したことを激しく後悔した。趣味はロードサイクリングと読書と株式投資。

 

 

同窓会に行って後悔したエピソード1.教諭をやめたことで、見下された

退職

 

2年前、私は高校の同窓会に出席し、数年ぶりに昔の同級生たちと顔を合わせました。

私の高校は、栃木県内では有数の進学校と呼ばれている学校で、男子校でした。

 

同級生のなかで、上位5番以内に入る成績優秀者は東京大学に進学します。

50番以内の成績であれば、東京都内の有名私立大学には、進学できるレベルの高校だったのです。

 

その学校では、私の中位くらいで、目立つ存在ではありませんでした。

私は学校の教諭を目指していたこともあり、地元の国立大学に進学して、教員免許を取得したのでした。

 

同窓会では、当時よく一緒に遊んでいた数名の友人と久しぶりに会い、お互いに近況を話し合いました。

友人のひとりは、なんと中央官庁の官僚となっており、ほかの2名はメガバンクの行員と、大手商社で働いていました。

 

友人から「お前は、たしか中学校の先生やってるんだよな?」と、聞かれました。

少し引け目を感じながら「いや、教師をやめて、今は東京の会社で働いている」と、答えました。

 

すると友人たちは、どこの会社で働いてるのか聞いてきます。

私は仕方なく、名刺をそれぞれに渡しました。

 

彼らは「知らないな、この会社」と言って、私の顔を見て苦笑していました。

そして「どうして教師を辞めたんだよ。しょうがねえ奴だな」と言って、笑われてしまったのです。

 

30代にはいると、軌道に乗って順風満帆な人間もいれば、あまりうまくいっていない人間もいることがわかります。

まさか、自分が負け組扱いされるとは想像しませんでした。

 

同窓会に、くるんじゃなかったと後悔しました。

 

同窓会に行って後悔したエピソード2.中国でのお見合い結婚を、バカにされた

お見合い

 

同窓会で友人たちと話をしていると、当然「お前は、結婚してるのか?」なんて、話題もでてきます。

仲の良かった友人たちと、話をしているときに、結婚状況についても話題になりました。

 

たまたまですが、その場にいた友人全員が結婚していました。

官僚となった友人は、先輩官僚の娘さんとお見合い結婚をして、すでに子どもがふたりいるとのことでした。

 

今は、東京都内の官舎住まいだそうですが、今のうちに貯金をして、いずれは家を買うつもりだと語っていました。

大手商社に勤めている友人は、職場の後輩に猛アタックをかけて成功し、結婚したようでした。

 

この友人の奥さんは、結婚と同時に商社を退職し、専業主婦となって、子どもがひとりいると言っていました。

また、メガバンクに勤務している友人は、融資先の社長の娘さんと結婚したと言っていました。

 

結婚という面でも、彼らは良い結婚をしたようでした。

そして「お前は、どうなんだ」と、友人たちか聞かれたのです。

 

私は仕方なく、「おかげさまで結婚できた」と言いました。

「どうしても結婚したくてさ、中国のお見合いツアーに参加したんだよ」と、話しました。

 

友人たちの目は、驚いた目つきに変わっていきました。

私は、話を続けました。

 

「やっと、結婚できたというわけなんだ」と言って、私は照れ笑いをしました。

しかし、友人たちは私を侮蔑するような表情をしていました。

 

私は、詳細に話すんじゃなかったと後悔しました。

 

 

同窓会に行って後悔したエピソード3.うつ病の話をしたら気持ち悪がられた

薬

 

同窓会に出ると、どんどんお酒を飲み続けてしまって、どうしても酔っ払ってしまいます。

私は、飲めないほうですが、友人たちのペースに付き合って、ふだんは飲まないような量を飲んでしまいました。

 

そして、ついつい2次会の居酒屋で、自分の苦労話をしてしまったのです。

教諭をやめた理由のひとつとして、うつ病を発症してしまったことを友人たちに話してしまいました。

 

気持ちが重くなり、寝たきりになった話やトイレにもひとりで行けず、妻に付き添ってもらったことなどです。

彼らは、酔いが覚めたかのように、背筋を伸ばして私の話を聞いていました。

 

そして、それぞれが腕時計に目をやって、時間を気にする様子を見せていました。

ようするに、彼らは「友人」ではなく、「昔の友人」なのだと気がつきました。

 

今の彼らは、エリート階層に属する人間たちで、私とは生きている世界が異なるのです。

それに気がつきました。

 

私も酔いがすっかり覚めて、その場で解散となりました。

もう二度と、同窓会に出ることはないだろうと確信しました。

 

まとめ

出席するまでは、当時の友人関係が再現されるかのようなイメージを抱いていました。

しかし、30歳をすぎてからの同窓会というのは、それぞれが生きている世界の異なる人間たちの集まりなのです。

 

私は、負け組でした。

なにを期待して、同窓会に出席してしまったのだろうと、後悔しました。