45歳、女性。
趣味は、「節約」と「読書」です。
節約が趣味な私からすると、「結婚式なんて、まさに無駄の極致!」って思います。
本人が満足していればいいのですが、私自信は決して満足しないので、結局、結婚式をしていません。
派遣社員として働きながら、現在は夫婦仲よく生活しています。
見出し
結婚式を無駄だと思う理由1.実は皆、それほど出席したくない
私がはじめて「結婚式って無駄じゃないの?」と思ったのは、小学生のときです。
子どものときに、親戚の結婚式に招かれたときのこと。
私は、周囲の大人がそれほど喜んでいないことを知りました。
両親も、「出席したくない」というようなことを話していたからです。
子どものときに、父親の親戚の結婚式に招かれましたが、ちょうどその日は、家族で旅行に行く予定でした。
しかし、もちろん旅行はキャンセル。家族全員で結婚式に行くことになったのです。
母は、父に対して「旅行のキャンセル料がかかった」とか「ご祝儀は、いくらくらいにする」といった話をしています。
なので、全然楽しそうではありません。
父も、自分が計画した旅行がボツになったので、相当残念そうでした。
しかも、もともとの予定が狂ったというだけでなく、その親戚とは、付き合いがほとんどなかったらしいのです。
ですから、申し訳ないのですが、大してめでたくもなく……。
口先では「おめでとう!」と言いながら、本当はそんなに喜んでいないのでした。
そんな両親の様子は、すごく不思議でしたね。
「そんなに嫌なら、行くのをやめればいいのに」と言ってしまい、怒られたことも覚えています。
家族全員で出席するため、ご祝儀や洋服を揃えたりして、母はガックリしていました。
そして、結婚式当日も、皆、それほど嬉しそうではなかったのです。
新郎新婦の選んだ結婚式場は、やけに遠くて、車でけっこう時間がかかりました。
当時若かった父母ですら、「ここまでくるのは、大変」と言っていたので、親戚の年配の方々は、もっとしんどかったと思います。
新郎新婦は、幸せを感じていたかもしれません。
ですが、意外と親戚はクールな感じて、皆が「面倒くさい」と思っているのが、子どもの私にもよく分かったほど。
「結婚式って、なんだか無駄みたい」と感じたのです。
おいしいお料理など出たはずですが、疲れて家まで帰ったことしか覚えていません。
「結婚式をやる意味ってなんだろう……」
幼いながらも、そう考えてしまったのです。
結婚式を無駄だと思う理由2.お金の無駄遣いに思えてしまう
結婚式を無駄だと思う理由は、まだまだほかにもあります。
大学生のころに、いとこの結婚式に招待されましたが、これがまた「お金の無駄!」と言いたくなるような、そんな結婚式でした。
結婚式を行ったのは、ある地方の某ホテルです。
いとこ夫婦の出身地に近く、電車でのアクセスも良かったので、その点は助かりました。
ただ、ホテルが……。なんというか、ぼろかったのです。
「こんなぼろいホテルで結婚式をやるために、何十万円どころか、何百万円も払うなんて」
大学生だった私は、そう考え込んでしまいました。
また、このいとことは仲が良かったので、お料理にいくらくらいかけたのかを聞いた私。
その金額に驚き、「さぞかしおいしいものが出てくるのだろう」と、期待していたら……。
なんだかまあ、「ダサい」というしかない料理でした。
一応フレンチと聞いていましたが、近くにいた妹と、コソコソと話していたのを覚えています。
「絶対フレンチとは言えないよね」と。
いとこは好きでしたが「○○ちゃん、なんでこんなの選んでしまったの?」と思っていたのです。
母は、親しい親戚だからということで、着物を着ることになりました。
ですが、その着付け代が、かなり高額で、時間もかかりましたね。
「朝早くから『しょぼいホテル』にきて、時間をかけて着付けをして、そしてご祝儀を渡す……」
なんだか、お金を無駄に使っているような気がしてなりませんでした。
いとこ夫婦は、結婚式にお金を使ってしまったので、お金がない状態。
なので、新婚旅行は希望していたヨーロッパには、残念ながら、行くことができませんでした。
「いつか、お金を貯めて行くよ」
そう話していた、いとこ夫婦。
私をそれを聞いて、なんだか腑に落ちないような気がして、こう思ったのです。
「それだったら、あんな結婚式などしないで、新婚旅行の費用にすればいいのに」
「夫婦と双方の親たちだけで、写真を撮るくらいにしておけばよかったのに……」と。
結婚式は、どんなに安くしようとしても、それでも百万円以上の出費がかかります。
そういうことを考えると、「結婚式なんて、別にやらなくてもいいのではないかな……」と、真剣に思いました。
結婚式を無駄だと思う理由3.自分の結婚式であっても、好きなようにできない
結婚式は無駄だと強く思ったのは、社会人になってから、出席した友人の結婚式です。
友人は「できちゃった婚」でしたが、親や親戚に言われて、本当にしぶしぶ、結婚式を挙げていました。
お腹に赤ちゃんがいるので、友人は体調が万全ではありません。
また、思わぬ妊娠となりましたから、夫婦の貯金もそれほど多くないのです。
なので、できるだけ出費は押さえたいようでした。
しかし、「結婚式もしないで、入籍するなんて!」と、友人の母が非常に怒ったそうです。
それで、新郎新婦の両親の意向を汲んで、結婚式をやることに。
彼女から話を聞いていると、自分たちの結婚式でありながら、親の意見が優先されているように思えました。
「できちゃった婚を許す代わりに、結婚式しろ。〇〇さんを呼べ」
などと、かなりいろいろと、要求があったそうです。
お金のない二人を、ある程度親たちが、援助してくれていたそうで……。
そういうこともあり、二人とも「それは嫌だ」と思っても、口にはできなかったのでしょう。
極めつけは、ウェディングドレスを新婦の母親が決めていたことです。
友人の好みと、母親の好みは違っていたのですが、なんと母親が「このドレスがいい」と言って、決定してしまいました。
ウェディングプランナーも、出資者が誰かということを理解していたみたいで……。
母親に「それは素敵なドレスですね」なんて言って、持ちあげていたそうです。
友人は「もう、白くてサイズが合えば、なんでもいい」という心境になったそう。
その話を、私たち友人は大笑いしながら聞きましたが、新婦にとっては、笑いごとではなかったと思います。
「体調は悪いし、好きなドレスは選べないし、本当になんで結婚式をやるんだろう……」
そう思い、「むなしくなった」と言っていましたね。
結婚式の当日は、双方の親戚がお祝いの言葉を述べたり、カラオケを歌ったりしていました。
新郎新婦は苦笑いをしていましたが、「本当に無駄な結婚式」と言いながら、私たちも笑ってしまったのです。
結婚式を無駄だと思う理由4.結婚式よりも、使いたいと思うものがある
「結婚式をすること自体、無駄」だと思っていた私は、自分が結婚するときにも、もちろん、結婚式をしませんでした。
「やりたくない」という気持ちが強かったのもあります。
ですが、一番理由は、当時、夫となる彼が大病をして、結婚式どころではなかったからです。
体力的にも厳しく、「結婚式をするパワーがあるなら、リハビリをするべき!」と思っていました。
そして、なによりも、二人の生活を軌道に乗せるために、お金を無駄遣いすることはできません。
私の妹も結婚式はしていないので、両親は「どうせ、お姉ちゃんもしないだろう」と呟いていたそう。
しかし、夫の両親はかなりしつこく、結婚式をするように伝えてきました。
「結婚式をする金銭的余裕はない」と伝えると、これまたつまらないことばかり言ってきます。
「伝統だから」とか、「それが常識だから」と。
常識と言いますが、当の夫は大病をして、仕事さえできない状態です。
「のんきに、結婚式をしている場合ではないだろう」と思っていました。
お金がないというのを大義名分にして、結局なにもしないまま、そのまま結婚。
幸いなことに、結婚式を白という割には、向こうのご両親は一切お金を出そうとはしなかったので、断ることができたのです。
私の貯金を当てにしていたみたいですが、無駄なお金を出さずに済みました。
結婚式をしなかったので、ささやかな貯金を使って、生活を整えることができた、私たち夫婦。
新婚旅行にも、もちろん行っていません。
ただ、「いつかお金が貯まったら、モルディブに行きたい」と話しています。
新婚旅行ではなく、銀婚旅行になる可能性が高いですが、人生の楽しみにしたいと思いますね。
まとめ
結婚式で無駄なお金を使わなかったのは、自分なりに「よくやった」と言いたい気持ちがあります。
結婚式を無駄だと思うのは、その金額に対して、見合う内容ではないからです。
形式ばかりの式をしなくても、私も妹も、幸せに暮らしています。
結婚した日に、ちょっとおいしいご馳走を食べれば、それで十分なのです。