ぎっくり腰で救急車を呼ぶまでに。筋筋膜性腰痛になったエピソード5編

救急車

10年前に1度したぎっくり腰が慢性化して、現在も、リハビリや治療を続けています。

もちろん、働くこともできません。

「なんとか治したい」と、腰の痛みと闘っている42歳の主婦です。

 

いいと聞けば、あらゆる方法を試しましたが、結局治ることなく、今にいたっています。

 

 

筋筋膜性腰痛になったエピソード1.職場で、ぎっくり腰になる

腰痛

 

10年ほど前に働いていた、職場でのこと。

重いものをいくつも持って、1時間ほどしたあと、体に違和感を感じました。

 

風邪の前触れのような、節々の痛みを感じたので、「痛み止めの薬を飲もう」と立った状態で、薬を飲んだ直後のことです。

突然、筋肉が固まったようになり、そのままの体勢から、まったく見動きができなくなりました。

 

なにが起こったか理解できず、その体勢を保つのがやっとの状態。

私の異変に気がついた、職場の同僚が声をかけてくれましたが、少し動いただけで、全身に激痛が走ります。

 

そのことを同僚に伝えると、すぐに上司を呼んできてくれました。

そして、上司が私の様子を見て、すぐに「ぎっくり腰をしたかもね」と言ったのです。

 

私は、ぎっくり腰の意味も分からず、ただただ痛くて痛くて、たまりませんでした。

そのまま、同僚2人に抱えられ、座り込みましたが、痛みで我慢できずに、横になります。

横になってからは、筋肉が全身固まりだした感じがして、呼吸をするだけで、全身に痛みが。

 

私のあまりの状態に、そのまま抱えて病院に連れて行くこともできないので、上司が救急車を呼んでくれました。

救急隊の方が到着して、タンカーに私を乗せ、そのまま病院へ。

人生初の救急車が、まさか職場で、しかもぎっくり腰で運ばれることになるとは、夢にも思っていませんでした。

 

今まで、ときどき腰が重かったり、だるかったことはあります。

しかし、病院や整体に行ったりしたことは、1度もなかったのです。

 

「これから、どうなってしまうのだろう」

どうして、ぎっくり腰になったかまったく分からないまま、救急車のなかで、そればかり考えていました。

 

筋筋膜性腰痛になったエピソード2.病院に運ばれてから

病院

 

病院に運ばれてから、ベットに移されましたが、少しの振動でまた、あの全身に電気が走る痛みがしました。

なんとか横向きになって、ブロック注射をしてもらいます。

 

レントゲンもとりましたが、「骨には、異常はない」と言われました。

先生に原因をたずねると、このように説明されたのです。

「重い荷物を急に持ちあげたことで、ぎっくり腰、つまり、腰の捻挫を起こした」と。

 

考えてみると、腰の筋力もあるほうではなく、すぐに疲れたりしていました。

また、荷物を持つ体勢も、足の屈伸を使わず、腕の力で持ちあげようとする感じです。

なので、「体勢もよくなかった」と思いました。

 

病院では、入院を勧められた私。

ですが、ブロック注射をしてもらったら、コルセットをすれば、なんとか動ける状態になりました。

なので、そのまま、家族に迎えにきてもらうことにしたのです。

 

車のなかでも、普通に座れず、横向きになって、なんとか自宅に到着。

車から、なんとかしておりたのですが、痛いので、布団に横になっていました。

 

しばらくして、トイレに行きたくなったので、立ちあがろうとした、そのときです。

また、あの電気が走るような痛みが、今度は腰に走って、立ちあがることができませんでした。

 

それなので、赤ちゃんのように四つん這いになって、トイレまで這って行くことに。

このときばかりは、情けなくて仕方ありませんでした。

その夜も、痛み止めの座薬をもらっていましたが、ほとんど効かず、痛みで眠れません。

 

翌日、病院に行って、ブロック注射をまたしてもらいました。

昨日に比べると、痛みは少しやわらいでいましたが、車イスを借りての移動が必須に。

 

4、5日すると腰に痛みはあるものの、コルセットをしていたら、動けるくらいに回復。

そのときの私は、「たまたま重い物を持って、ぎっくり腰になっただけだ」と、軽く考えていたのです。

 

筋筋膜性腰痛になったエピソード3.しばらくして、またぎっくり腰になる

診断

 

1度目のぎっくり腰をしてから、何事もなかったように、いつもの生活が送れていた私。

とくに通院したり、筋力トレーニングしたりなど、なにもしていませんでした。

 

しかし、それから、4ヶ月たったころのこと。

朝、下に落ちた物を拾おうと、腰を曲げず、しゃがんで物を拾おうとしたとき、また腰がギクッとしたのです。

「えっ、またぎっくり腰?」と、あのときの悪夢がよみがえってきました。

 

職場に事情を話し、病院に行くと、「筋筋膜性腰痛」と診断されます。

「ヘルニアまではなっていないけど、このままの状態でいくと、なる可能性が大きい」とのこと。

私は、このときはじめて、自分の腰の状態に直面したのです。

 

「たまたまなっただけ」と思っていたら、ぎっくり腰でした。

ですが、筋力がないうえに、長年、肥満体型を腰が支えていたのが限界になって、この状態になったそうです。

 

私の周りにはヘルニアの人などいましたが、自分には「無縁」だと思っていた腰の病気。

なので、目の前が真っ暗になりましたね。

 

 

筋筋膜性腰痛になったエピソード4.闘病するようになってから

幸せそうな女性

 

それから、整形外科でのリハビリがはじまりました。

電気治療や温熱療法で、腰の痛みをとったあとに、リハビリが開始。

 

もともと、体が固く運動もしていなかったために、「余計に筋肉が固くなっている」と言われます。

ストレッチをしてほぐしてもらったり、腰や背中に筋力をつけるトレーニングもしました。

 

家でも1日、3セットするように言われたので、毎日実践。

それから、リハビリのおかげか、2年はぎっくり腰もすることなく過ぎました。

 

筋筋膜性腰痛になったエピソード5.再発

腰痛

 

子どもを産んでから、家にいるようになり、子どもを抱っこしたり、おんぶしたりすることが増えました。

そのころから、腰にだるさや疲労感を感じるように。

 

子どもも小さく、病院に行く時間もなかなか取れないまま、1年が過ぎたある日のこと。

そんなとき、またぎっくり腰を再発してしまったのです。

 

このときは、はじめてぎっくり腰をしたときのような、激しい痛みが全身に走り、とうとう動けず、寝た状態のままでした。

「このままだと、家でも動けない」

そう主人も思い、病院に入院することになったのです。

 

筋筋膜性腰痛になったエピソード6.再びリハビリがはじまる

落ち込む女性

 

退院してから、1週間で落ち着くと思っていた、腰の痛みがなかなか減らず……。

しかも、コルセットが手放さない状態が続きました。

 

もちろん、病院にも通って、リハビリや薬も処方してもらっている私。

レントゲンもとってもらいましたが、「骨の状態がだいぶん劣化してはいるけど、ヘルニアまではなっていない」と言われるだけ。

 

その後も、長いリハビリ生活が続いていくのです。

 

まとめ

私は今も、リハビリを続けています。

しかし、以前のように痛みが減ることもなく、それから10年たった今も、腰の痛みが慢性化し、現在にいたるのです。

今まで、病院、整体、針治療、骨盤矯正、あの手この手を試しましたが、完全に慢性化してしまいました。

 

「あのとき、きちんと腰の状態に向き合い、治療して自分でも治す努力をしていたら、こんなに長引かなかったのに」

今でも、本当に後悔しています。