35歳、女性、専業主婦。
5歳と1歳の2人の子どもがいる夫婦で、夫とは結婚して7年が経過しました。
新婚旅行は入籍をして、しばらく一緒に住んだあとに、イタリアに。
しかし、そこで喧嘩をしてしまい、旅の雰囲気が悪くなってしまいましたし、今振り返ると、「あのころから、夫とは合わなかったのかな」と思います。
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イタリア旅行で喧嘩になったエピソード1.旅行中のできごと
夫と喧嘩になって嫌な思いをしたのは、2人にとって大事な新婚旅行のことでした。
今から7年近く前のことですが、新婚旅行先は夫の希望を尊重して、イタリアに決定。
イタリアでは言語はイタリア語、英語が通じると聞いていました。
しかし、ツアーで観光をするので、「言葉の問題などはとくにないかな」と思ってたのです。
「添乗員さんにお任せしよう」と思っていましたし、事前に言葉の勉強をすることはなく、新婚旅行を迎えました。
私は中学から大学まで英語を勉強していますが、日本人にありがちな、読めるけれども話せないというタイプ。
英語は「少し話せるかな」という程度です。
1週間の旅行中はほぼツアーで、団体行動で回っていましたが、あるときイタリアのデパートで買い物をするという時間があったのです。
私が好きなイタリア製のブランドバッグが、日本よりも半額程度で売られていて、「ほしいな」と思いました。
夫も購入については、「いいんじゃない」と言ってくれたのですが、ここからが問題。
ガイドブックには日本語が通じると書かれていましたが、店員さんはみんなイタリア人。
しかも、日本語を片言程度しか話せずに、英語でコミュニケーションをとるしかなかったのです。
イタリア人のすらっとした美人を目の前にして、英語で会話をするとなると、ドキドキしてしまった私。
英語でなんとか話をして、バッグの購入にまで至りましたが、終始固まっていたように思います。
それに対して、夫が「情けない」というように感じたようで、機嫌を悪くしてしまったのです。
イタリア旅行で喧嘩になったエピソード2.ホテルで喧嘩になる
バッグを購入してから、「夫の機嫌が悪いな」と思っていました。
ですが、昼間はツアーでほかのお客さんもバスに乗っていたので、理由などを聞くこともなく、その日はそのまま過ごしてホテルに到着。
そこで夫に対して、「なぜ機嫌が悪いのか」ということを聞いてみたところ、夫がこう言ったのです。
「バッグを買うときに、自信がなさそうにしていて、英語もある程度話せると言っていたのに、『どうしよう』とか固まっていてイラついた」と。
そういうときにこそ、助けてくれたら良かったですし、夫は英語を私以上に話せません。
そのためか、そのときになにかしてくれることもなく、私がどぎまぎしているところを見て、情けないと感じ、一方的にイライラしていたのです。
新婚旅行に行ったときにそんな風に言われ、「この人は、人ができないことを助けるのではなく、弱い部分に対してイライラする人だったのか」と失望。
勝手に、「英語を話してコミュニケーションができる妻」というのを想像していた夫。
私がそれに当てはまっていなかったから、機嫌を損ねていたのだと想像します。
それに対して私もキレてしまい、夫にこう言い返しました。
「それだったら、あなたが話してくれたらいいじゃない! 私は人見知りなところがあるし、イタリア人の人に囲まれて、普段話さない。英語を話したら、そんなに堂々としていられない!」
夫はそれに対しても、ごもごもとなにか言っていましたが、正当な反論をしてくることはありませんでした。
旅行の疲れもあって、些細なことで喧嘩になったのだと思います。
イタリア旅行で喧嘩になったエピソード3.喧嘩になったあとの様子
夫と喧嘩をしたのは旅行のちょうど真んなかの3日目ぐらいだったのですが、原因としては、ツアーがタイトな日程だったこともあるかと思います。
イタリア全土を移動しながら巡るということで、体力がいりましたし、旅行は楽しかったのですが、疲れてきていたのです。
バッグの購入の件で喧嘩をしてからは、ツアーの雰囲気を壊さないように、私のほうは普通に振舞っていて、夫はしばらく、むすっとしていました。
しかし、観光名所を巡るうちに、機嫌も回復してきて、楽しそうに過ごせることも。
ただホテルに戻って二人になると、「あぁ疲れた」というところからはじまり、おたがいに対して、ダメ出しのようなことになってしまったのです。
内容としては、周りのツアーのお客さんも新婚のカップルが多く、自然と結婚生活の話になります。
しかし、「夫が話した内容が気に入らない。言われたくなかったのに」と私が言って、夫が怒るなどです。
また逆に、夫も私と周りの人の関わり方などに文句を言うこともあり、バッグの購入で喧嘩になってからは、喧嘩にスイッチが入った状態に。
しばらく、そういった状況が続いてしまいました。
新婚旅行中の期間が1週間ありましたが、その間に二人になったときに「今日は楽しかったね」というふうに、思い出を共有することはありませんでした。
むしろ、「この先、結婚生活の相手がこの人で大丈夫かな」という思いを募らせました。
二人とも、新婚旅行のなかで楽しい時間も見つけてはいました。
しかし、新婚カップルがラブラブで旅行をするという雰囲気とは、違っていたように思います。
ほかに新婚カップルが8組ほど度いたのですが、その人たちを見ていると、それぞれに「仲がいいのだろうな」というのが伝わってきました。
「私たちはなぜ」というふうに、悲しい気持ちにもなりましたね。
まとめ
思い出になるはずの新婚旅行から、すでに喧嘩をしていた私たちは、「離婚でもするか」というぐらい険悪な時間もありました。
そこからなんとか、二人で持ち直し、帰国しましたが、イタリア観光の思い出よりも、喧嘩の思い出のほうが、色濃く残っているのが悲しいです。