「ブサイクは彼女できない」は嘘だと実感したエピソード3編

思い巡らす女性

27歳女性。自営業。

企業家や社長の友人が多いが、なぜかそのほぼ全員が、イケメンかブサイクかの両極端。

 

美味しいコーヒーとジャズ音楽が大好き。

最近はジャコウネコの糞からつくられた高級なコーヒーを買うために、毎日お仕事頑張り中。

 

 

ブサイクでも彼女ができたエピソード1.ブサイクIT社長Iの悩み

落ち込む男性

 

モテるために、必要なものはなんでしょうか。

顔? 年収? 身長?

それとも女性に対するホスピタリティーでしょうか。

 

その人をモテ男にたらしめる決定打は人それぞれ。

しかし、少なくとも顔というファクターは、ほかの要素でくつがえすことができるようです。

私の周りにいるブサイクな男友だちが、素敵な彼女をつくっているエピソードをご紹介します。

 

私の古くからの友人であるIT社長I。

IT会社の社長というと、イケメン高身長の少女マンガに出てくるような男性を想像するかもしれませんが、実際は真逆です。

Iはブサイクで低身長、人一倍の努力で起業し、のしあがった社長なのです。

 

そんなIには、とても素敵な彼女がいます。

ふわりとした優しい雰囲気の、良妻賢母風の女性です。

 

ルックスも悪くありません。

正直言って、なにも知らなければ「Iの財産目当てに付き合っているのでは」と噂されても、仕方がないほどのカップルです。

 

ですが、2人の出会いは奇特なもの。

Iは自分がブサイクであることをもともと理解していました。

 

そんななか、自分が社長として立ちあげた会社が、安定した利益をえはじめたあとのこと。

急に女性たちがすりよってきたそうです。

なので、Iは大きなショックを受けたと言います。

 

「モテるために起業したわけではないけれども、結局女性の多くは、男性の収入しか見ていないのか」と。

過去に自分を振った女性までもが、再び近付いてきて、軽い人間不信になりかけた時期もあったのだそうです。

 

Iは合コンなどに参加するときに、それまでは正直に、自分が社長であると公言していたようでした。

ですが、お金目当てで近付いてくる女性に、嫌気がさしたI。

それからというもの、身分を「普通のサラリーマン」だと隠して、参加することにしたそうです。

 

ブサイクでも彼女ができたエピソード2.Iの一目ぼれした女性

一目ぼれする男性

 

そのように、自分が社長であることを隠しながら、出会いの場を転々とするI。

ですが身分を隠してしまえば、そこにいるのはブサイクで低身長な、ただのしがないサラリーマン。

またもとのモテない自分に戻ってしまい、その落差に苦笑いを隠せなかったのだとか。

 

その時点でIは20代後半。

たしかに同年代の女性たちといえば、安定を求めたがる年ごろで、男性の年収には興味があるのかもしれません。

ですが、Iからすると、「初対面で収入を聞いてくるような失礼な女性には、とても気持ちが向かなかった」と言います。

 

そんなIの目にとまったのは、とある合コンに一緒に参加していた今の彼女。

「自分の中身を好きになってほしい」という、スタンスで行動しているI。

それと同時に「人を見た目で好きにならない」ように心がけているのですが、そんなIが珍しく、一目惚れしてしまったのだとか。

 

なんとか頑張ってアプローチをして、連絡先を渡すことに成功したI。

ですが、当の彼女はIに興味がなかったようで、Iの誘いにも応じません。

そこでなんとIは、自分の肩書きは本当は嘘であり、実は社長であることを彼女に明かしたのです。

 

今まで女性を振るいにかけるために隠していた、本当の立場を明かして利用してでも、彼女を射止めたかったのでしょう。

「お金が理由となってそばにいてくれても構わない」とすら思ってしまったほど、彼にとって彼女が、魅力的な女性だったというわけです。

 

しかし、彼女は意外な反応でした。

なんとIにすりよってくるどころか、今まで立場を隠していたことを怒ったのです。

 

「本当に私のことを好きだと言ってくれるのなら、なぜもっと早く教えてくれなかったのか」と、Iに言いました。

てっきり彼女も、「今までの女性たちと同じように、近付いてくる」と、想像していたので面をくらったI。

 

そして、立場で人を判断しない、彼女の人間性により惹かれたそうです。

 

 

ブサイクでも彼女ができたエピソード3.本当のIを愛してくれた彼女

交際を始めた男女

 

嘘をついていたことを謝り倒し、なんとか彼女とのデートにこぎ付けたI。

彼女は、今までIが嘘をついていたのを、正直に話してくれたことが嬉しかったようで……。

社長だのサラリーマンだのに関係なく、少なからず好意と興味は持ってくれたようです。

 

Iが社長で高収入があると知った彼女。

ですが、デートで食事に行ったのは、彼女の希望で小さな焼き鳥屋さんだったのだとか。

 

高級な料亭に連れて行こうとしていたIは、またもや肩透かし。

すっかり彼女のペースに乗せられてしまいました。

 

そして、なによりIを驚かせたのが「ワリカン」だったこと。

当たり前のように会計を済ませようとしたIの手もとをさえぎって、彼女が自分の分の金額を出したのです。

 

会社が軌道に乗ってから、女性にお金を出させたことなんてなかったIはびっくり。

ますます、のめり込んでしまいました。

 

それまでにIがしてきた恋愛は、結局はお金を利用したゆがんだ恋愛。

それを唐突にフェアにされたことで、動揺しているIを見て、彼女は「なんて不器用な人なんだろう」と、思わず笑ってしまったのだとか。

そして、そのときはじめて彼女は、Iを異性として意識しはじめたのだそうです。

 

もともと、彼女にゾッコンだったIですので、彼女の気持ちが傾いたら、あとはトントン拍子にお付き合いすることに。

ブサイクだからこその不器用さを持ってしまったIと、それを愛する彼女。

 

まさに、Iのブサイクな容姿がキッカケを生んだ恋愛のエピソードでした。

 

まとめ

本当の自分を好きになってもらいたいのに、それを隠してしまっていた不器用なI。

見た目がブサイクな彼の、不器用な人間らしさを愛した彼女は、人の内面を見ることができる女性なのですね。

 

ブサイクだからこそ、紆余曲折しながら掴んだ幸せを、Iは今でも大切に守っています。