音楽と共に。私が口下手を克服したエピソード4編

仲が良い友人

27歳女性。自営業。高校生のころから音楽に親しみ、ライブハウスやストリートなどを中心に演奏。

音楽仲間のCDジャケットのイラストを描いたのをきっかけにイラストレーターへ転向しました。

 

結婚した現在も趣味で音楽を続けており時折ライブも実施中。

 

 

私が口下手を克服したエピソード1.母のヒステリーが原因で口下手に

怖い母親

 

私は小さいころから口下手で、自分の気持ちをハッキリと言えない子どもでした。

生まれつきなのもあるかもしれませんが、大きくは教育に依存するものだと思います。

 

今は穏やかな母ですが私が高校生くらいまではヒステリー気味で、私がなにか意見を言うたびに否定から入るような性格でした。

なにか問題ごとが起きたときも私側の意見は聞かず、謝ることだけを求めてくる母。

 

私がどう思っているか・なぜその行動をしたのかを尊重してくれたのは数えるほどもなく、うんざりして最初から謝ったら謝ったでその理由を求められます。

それ対して説明すると「分かっているならなぜ」とまた怒鳴られるの繰り返し。

そんな幼少期の教育を受けた私は、人に自分の思っていることを言うのをおっくうに思うようになりました。

 

言いたいことを我慢することに慣れてしまった分、口喧嘩などはとても苦手でしたね。

友だちと口論になりそうなときには相手の顔色を読んで相手が気分が良くなるような言葉をとっさに選び、できるかぎり波風を立てないような学生生活を送っていました。

いざ口論になってしまうと口下手が生じて言いたいことを言えず、悲しい悔しい思いをするのが分かっていたからです。

 

なので恋愛に関しても奥手で、好きな人に告白などできるわけもなく、いざ男性とお付き合いしても気持ちをなかなか表に出すことができませんでした。

それが原因で相手を不安に思わせてしまって別れに繋がったこともあります。

 

そんな自分を好きになれるわけもなく、かと言ってハッキリと思いを口にする勇気もなく、表面上は楽しそうだったとしても内面は鬱屈とした思春期でした。

 

私が口下手を克服したエピソード2.口下手の克服はギターがきっかけ

ギターを始めた女性

 

そんな私を変えるきっかけとなったのが、16歳の誕生日プレゼントに父が買ってくれたアコースティックギターです。

 

それまで、プロを目指していたわけではないですが音楽が好きで家にあったピアノを使い簡単な曲をつくっていた私。

それを見た父が「どうせなら作詞もしてちゃんと曲をつくってみたらどうか」という思いで与えてくれたものです。

 

それから私は不器用ながらも作詞と作曲に取り組みコードやスケールを1つずつ覚えはじめました。

そのなかで「人に直接本音が言えないのであれば、曲にして形にすれば良いのか」と気付き、大きな衝撃を受けましたね。

今まで誰にも話せずに胸にしまっていた言葉たちがメロディーに乗ることで、自然と唇から出るようになっていったのです。

 

どんな曲をつくったら良いのかということは最初から悩みませんでした。

人と話していて心に浮かんだ言葉は今まで数え切れないほどあって、それをノートに試しに書いてみるとそのなかで「1番伝えたかったこと」が見えてきます。

 

それをサビの詩に乗せて、それまでの過程をサビまでに書いてと繰り返すのです。

すると次々と新しい曲たちが生まれていって、自分の今までの悲しみや悔しさがどんどん昇華されていく気持ちになりましたね。

 

はじめて自分の曲を母に聞かせたときに母は涙ぐみ、私に「良い曲だね。今まで我慢させてごめんね」と言いました。

私はそのときはじめて母も1人の人間であることに気付き、今までのことを許せたような気がしたのです。

 

 

私が口下手を克服したエピソード3.音楽を媒介にどんどん克服されていく口下手

友人が出来た女性

 

なにごとも継続は力なりと言います。

私にとっての作詞と作曲もそうで、続けていくにつれて実際の対人関係でも思ったことを少しずつ話せるようになってきましたね。

私のなかでは「母を許した」ということも大きなキッカケだったらしく、「意見を言うのは悪いことじゃない」と気付き、人に対して恐れずに言えるようになってきました。

 

それでもたまにはグッと飲み込んでしまう日もあります。そんなときは家に帰ってからノートに思いのたけをぶつけるのです。

すると自分がムッとしたり悲しかった本当の理由が見えてきて、同時に自分でも気付けなかった自分の性格も見えてきます。

 

そして「自分がなにを言いたかったか」「どうして言えなかったか」の理解が深まるにつれて、「どういう言い方をしたら相手に伝わったのか」という応用的な思考にまで及ぶことができるのです。

それに気付いて失敗を繰り返しながらも実践していくことで、今度は相手の表面上以外の性格や思考も分かってきます。

 

「嫌な子だと思っていたけれど、本当はこんな子だったんだ、この子がワガママを言うのはこんな理由があったんだ」。

自分の口下手を克服していくことで相手の良いところや本音がたくさん分かり、話し合うことの大切さを学ぶことができたのです。

 

私が口下手を克服したエピソード4.口下手を克服してから

多くの友人が出来た女性

 

作詞作曲をきっかけに口下手が克服されてからは、それまでには手にできなかった信頼ある友人関係を持つことができています。

自分の意見を話すことは相手を信用している証にもなり、叱られることにおびえる必要は最初からなかったことに気付きました。

 

とくに記憶に残っているのは、友人から相談を受けた際に嫌われてしまうのを覚悟で厳しい意見を言ったら、彼女が「ありがとう」と言ってくれたことです。

言葉の使い方さえ間違えなければ、それはときに人を救い喜ばれることもあるのだと知りました。

 

今の自分を与えてくれたキッカケである父と、素直に向き合ってくれた母。

そして今の私を支えてくれている友人たちに、ありがとうという気持ちを忘れずに生活しています。

 

もちろん、口下手を克服することでこんなにも豊かな人間関係と世界があったことを教えてくれた音楽にも感謝を忘れたことはありません。

 

まとめ

口下手であることに悩んでいる人は多いと思います。

ですが私のようにほんの些細なきっかけで克服の道が開けることも事実です。

 

口下手な自分を責めてしまうときがあるならば、ほんの少しだけでも勇気を出してみませんか? 

自分の本音を大切に聞いてくれる人は、周りに必ずいるはずです。