36歳女性。現在は所有している薬剤師資格を活用し、ドラッグストアでの調剤担当として勤務。
22歳のときに当時の同級生と結婚し翌年には子どもを出産しながらも、元主人との間の生活の不一致などから26歳のときにはじめての離婚を経験。
以後、仕事と家庭を両立しながら男の子を育てるシングルマザーとして活動中。
見出し
整形して後悔している理由1.常に感じる違和感と整形への欲求
実は、子どものころからいわゆる一重まぶたがとても嫌で、それが強いコンプレックスとして残っていたんです。
そんな私は、高校生になったのを機に、将来、親にも内緒で二重整形を受けるため、バイトをしてその資金を貯めていました。
それから大学へと進学し上京したこともあって、親元を離れた安心感が強かったのかもしれません。
東京のとある有名な整形外科で二重の整形術を受けました。
手術後すぐの状態を鏡で見せてもらったところ、今までずっと自分が憧れ続けてやまなかった二重が目の前にできあがっていて、このときの感激は、言葉では表現できないほど。
無事に手術も完了し日常生活にも戻ったんですが、やはり整形は怖いですね。
それまでずっとコンプレックスだった一重まぶたが綺麗な二重まぶたに生まれ変わったにもかかわらず、それが徐々に気に入らなくなってくるんです。
厳密に言うと、二重まぶたになったこと自体は満足しているんですが、じーっと鏡に映る自分の顔立ちや目元を見つめていると、どんどん欲望が湧いてきます。
「もっとここをこうした方が良かったんじゃないのかな?」、「こっちがキレイになったんだから、今度は別のここを整形して綺麗にしたい!」
とくに、元々の顔立ちが一重まぶたを基本にできあがってる顔立ちだったのに対し、目だけを二重まぶたにしたことによって、良くも悪くも違和感を感じるようになるんです。
その結果、「今度はこっちも、次はあっちも」という感じで、どんどん整形に対して欲求を増してしまう自分がいました。
結局、整形するためのお金が当時の学生だった私に準備することができなかったこともあり、この飽くなき欲求は満たされること済んだのです。
それでも、やはりどんどん「整形したい!」と思わせられてしまった自分の経験を振り返ってみると、「整形してちょっと失敗だったかも?」という後悔はありました。
整形して後悔している理由2.親にバレて泣かれてしまった
今でこそ、プチ整形という言葉も流行しているように、日帰りで簡単にできちゃうプチ整形は、一種のメイクや美容術の1つとして定着してるんですが、それはあくまでも今の世代の若い女性に限ってのこと。
私の母や父のように古い世代の人にとっては、「整形はやはりショッキングなできごとなんだ」と実感したのが、このエピソードでした。
子どものころから気に入らなかった一重まぶたを、自分自身で貯めたお金で二重まぶたにできたこと自体は、自分でも大満足。
しかし、整形をした年の年末に実家に帰省したところ、私の顔を久しぶりに見た母がまず、いぶかしむような表情で私の顔をじっと見つめるんです。
でも、そのときには、母も勘違いだったと思ったのか、なにも言われずにことなきを得たんですが、内心、私のなかでは「整形がばれちゃったかも?」とドキドキものでした。
けれども、その日の夕食を頂いているとき、また母が私の顔をじっと見つめるんです。そのあと、母の口からポロッと一言が。
「もしかしたら、整形したんじゃないの?」と。
この言葉を聞いた瞬間、思わずドキッとしたのはいうまでもありません。
私も娘ですから、整形という行為が両親にとっては裏切りと思われても、仕方ないくらいに重大な行為であること自体は分かっていたんですが、まさか二重程度の整形がばれるとは思っていなかったので、初日にして母に指摘されたのにはさすがに驚きました。
ただ、嘘をつくのは嫌だったので、正直に「一重を二重まぶたにだけしたよ」と告白しました。
すると、途端に前の前で泣き出す私の母。そして、そんな母の姿を見て、激怒する父。
あまりにも急に激高した二人の姿に、一瞬、なにが起こったのか自分でもよく分からなかったくらいです。
そのあとは、鳴き続ける母を尻目に、激高した父からのおしかりが小1時間ほど続きました。
整形で手に入れた二重にはとても感謝しているんですが、正直なところ、父を怒らせ母を泣かせてしまったことに対しては、自分のなかで自責の念と後悔の念が、今でも渦巻いてしまっているほど。
たとえ、私がずっと抱えてきたコンプレックスであったとしても、親にとっては、自分たちが身を傷めて産んでくれた顔立ちだったので、一重の私こそ彼らにとっての大切な娘という想いがあったのかもしれません。
あるいは、事前に相談なく勝手に整形したことに対して怒り、泣いたのかもしれませんね。
どちらかは私には分かりませんでしたが、それでも、両親の不本意なことをしてしまったという事実に対して、私自身もすごく後悔してしまいました。
整形して後悔している理由3.子どもにも嘘をつかなくてはいけないという事実
今、私には思春期をもうすぐ迎える大切な子どもがいます。
シングルマザーとして子どもを育てるかたわら、親である私がビックリするくらいに急激な成長を遂げている子どもの姿を見て、自分の過去を後悔してしまうことも少なくないです。
自分が、過去にコンプレックスの解消から整形したことは、もちろんですが子どもには一切告げていません。
ただ、あるとき、子どもから投げかけられたたった一言の質問で、私自身のなかに整形したことに対する強い後悔が生まれたことがありました。
ある日、息子と一緒に夕食を食べながらテレビを見ていたときのこと。
バラエティ番組だったんですが、その番組の話題が、今流行りのプチ整形についてでした。
私も実際に受けた物なのでなに気なく見ていたんですが、その番組を見ていた子どもから突然、こう問いかけられたんです。
「ママは整形したことあるのー?」と。
正直なところ、子どもは意図的にこんな質問をしたのではなくて、番組を見ていることで純粋に私に対して、整形をしたかどうかを問いかけたんだと思います。
けれども、思い当たる事実がある私にとっては、突然、子どもから投げかけられた質問に思わずドキッとしてしまったのも、また事実。
そして、おそらく、痛いところを突かれたというか、自分のなかでの長年の不安要素を突然、無垢な質問で指摘されたことに対して過敏に反応してしまったのか、そのときにとった私の行動は、自分が振り返ってみても、激しく後悔してしまう内容でした。
子どもからのなに気ないといかけに対し、私は否定も肯定もせず、ただ単に「馬鹿な質問をしないの!」と、怒ってしまったんです。
いきなり怒られた子どもは、もちろんですが泣いてしまいました。それも、泣きながら「ママ、ごめんなさい」と。
それを聞いて、一瞬にして、私の心はサッと冷めましたね。
それと、同時に息子を強く抱き締めて「ママこそごめんなさい、ごめん」となんども繰り返し謝っていました。
自分のなかで、たとえプチ整形といえども整形したことに対する、後ろめたさや後悔があったから、子どもからの突然の質問にも激高してしまったんでしょう。
そして、指摘されるとすぐに自分でも怒ってしまうようなことを軽はずみに実践した自分に対しても、激しく後悔してしまった瞬間でもあり、いまでも子どもに対して心のなかで「ごめんね」と反省しています。
まとめ
日帰りや低料金など、どんどん身近になる整形。
整形をうける方の大半が、コンプレックスを解消するためだと思いますが、本当にその整形があなたにとって必要なものなのかどうか、それをもう一度しっかりと吟味したうえで、実際に整形するかどうかを決めても遅くないかもしれません。
後悔は決して先には立たないですから。