新卒入社して約半年で転職した4つのエピソード~証券会社から航空会社へ~

飛行機

30歳女性。某航空会社勤務。

仕事に注力しすぎて、気付けば、未婚の三十路に。

周りは皆、婚活中です。

 

日々漫然と生きているようで、「ここぞ」というときには、火事場の馬鹿力を発揮する。

趣味は、旅行・御朱印集め・料理・おいしいもの巡りです。

 

 

新卒入社して約半年で転職したエピソード1.大学生時代の体験

空港

 

私は大学時代、経済学部に在籍していました。

とくに目標意識もなく、日々バイトや友だちと遊んだり、旅行に行ったりと、漫然とした毎日を過ごしていた私。

そんななか、大学2年生のとき、友だちに誘われて、人生初の海外旅行に行くことに。

 

はじめて国際空港。私はその雰囲気に圧倒されていました。

そこには大きな荷物を持って旅行に行く人、颯爽と歩くビジネスマン、現地に帰る外国人、今まで見たこともないような国籍の人々。

そういった人々が同じ空間に混在し、希望と夢に満ち溢れた独特な空間でした。

 

私は、「国際空港って、世界が凝縮されたような場所だなぁ」と思い、なんとも言えない高揚感を体感。

そして、チェックインをする列に並んでいるとき、私は航空会社の係員に釘付けになったのです。

さまざまな国籍の人、身体が不自由な人など、臨機応変な対応や洗練された身のこなし、なによりも笑顔がとても素敵でした。

 

自分の番がきて、手続きをやってもらったときのこと。

係員さんが「学生さんですか? 楽しんできてくださいね」と、声をかけてくれたのです。

何気ない一言ですが、一人一人のお客様にこのように声をかけ、気持ちよく送り出してくれる、とても気持ちのよい接客でした。

 

とにかく、衝撃を受けた私。

「『空港』というこの場所で出会った、このスタッフのように、素敵に働いてみたい」

そう思ったのです。

 

新卒入社して約半年で転職したエピソード2.就職活動の厳しさ

就職活動

 

大学3年の終わりから、徐々に就職活動がはじまりました。

私のころは、超氷河期と言われていた時代で、就職活動は大変厳しいものでしたね。

 

「4年生大学の女子は、短大生に比べると、年齢を重ねたうえにプライドが高い」

そのような理由で、「採用が難しい」という噂がはびこっていました。

 

本当かどうかわかりませんが、実際、私は人生での挫折をはじめて経験。

なかなか内定が決まらず、憧れの航空会社など夢のまた夢、書類選考さえ通らなかったり……。

書類選考は通っても、1次面接で敗退でした。

 

厳しさを知った私は、内定がとれそうな企業を回りはじめます。

就職浪人という選択肢はなかった私は、内定をもらった2社のなかから、証券会社で働くことに決めました。

 

「一応経済学部に在籍していたし、金融に興味がないわけではないし、給料も悪くないし」

そう自分に言い聞かせて、働きはじめたのです。

 

 

新卒入社して約半年で転職したエピソード3.夢をあきらめない強い意志

首をかしげる女性

 

就職が決まったあともずるずると、航空会社への未練が立ち切れず、毎日募集要項を検索していました。

実際に証券会社に入社すると、意外とハードな日々が待っていたのです。

 

オリエンテーションや研修の日々が続き、それが終わると、外務員試験の勉強がはじまります。

証券会社では、この外務員試験に合格しないことには、お客様に商品を提供することができないのです。

私は勉強は好きなので、試験といわれれば、一生懸命勉強しました。

 

そんななか、ある航空会社が、地上職員の契約社員の募集を開始。

私は、試験を受けるかどうか迷いました。

 

「さすがに入社したばかりで、これだけ研修だの試験だのお金をかけて、育ててもらっている会社に悪いのではないか」

そのような罪悪感を感じたのです。

でも、ふと何年かあとの自分を想像してみたとき、「絶対に、後悔をしない生き方をしなければならない」と思いました。

 

「会社の人には迷惑をかけるかもしれないが、それは一時のことで、これから先長い人生をあきらめきれるのか」

自分の胸に手を当てて、考えます。

すると、答えは自ずと出てきました。

 

「今やらなくても、絶対また『やりたい』と思うときがくる、それなら今やってしまおう」

そう思ったのです。

 

会社の休みを利用して、面接を受けにいきました。

 

新卒入社して約半年で転職したエピソード4.夢が叶ったとき

喜ぶキャリアウーマン

 

外務員試験に合格した直後、なんと、地上職員に内定したとの通知をもらいました。

通知を見たとき、「これは夢ではないか」と天にも昇る気持ちで、何度も何度も内定通知を読み返しましたね。

 

私の心は決まっていましたが、この決心が鈍らないうちに、家族の説得と会社への報告をしなければなりません。

家族は安定した給料をもらえる、そしてお堅いイメージの証券会社で働くことに、大いに賛成をしていました。

かたや航空会社の契約社員は、給料はもちろん低く、正社員になれる保証もありません。

 

家族からすれば、「そんな保証のないところよりも、今の証券会社で頑張ってほしい」と思うのが当たり前でしょう。

でも、私は引き下がりませんでした。

 

これまでは、親の言いなりになっていた私ですが、ここまで心に強く自分で決めたのは、はじめてです。

「絶対に譲りたくない、人生は自分で決める」

そう強く思いました。

 

私の熱意が伝わり、親からは「もう、勝手にしなさい。でも援助はしないから」と言われます。

それでも、構わなかった私は、会社に報告したのです。

 

さすがに、申し訳なさで、数日間は会社にいることがとても辛かったですね。

ですが、これからのことを考えると、耐えることができました。

 

まとめ

このようにして、私は新卒入社後約6ヶ月という脅威のスピードで、憧れの職業に転職しました。

「何ごとも諦めない。人生は自分で切り開く。後悔したくない」

その強い想いが、私を突き動かしたのです。

 

「夢は強く願えば、絶対叶う」

これが、私の座右の銘となっています。