私の身近にいた、不思議な人のエピソード3つ

疑問に思う男性

35歳男性。現在は東京都内のIT企業に勤務。

会社で格段の才能を評価されて、自由な勤務を認められているエンジニアの社員や、高校時代に教科書だけで受験勉強して、旧帝国大学に入学した異能の存在を目の当たりに。

それ以降、平凡な自分には真似のできない不思議な人が、この世には存在するのだと感じている。

 

趣味はロードサイクリングと読書と株式投資。

 

 

私の身近にいた、不思議な人のエピソード1.会社に自由な立場のエンジニアがいる

エンジニア

 

私は現在、東京都内のIT企業の経理部門に勤務。

私の会社の開発部門に、自由な立場で勤務しているエンジニアがいるのです。

 

私の会社は、勤務時間が午前9時30分から午後6時と就業規則で定められています。

しかし、そのエンジニアだけは、お昼の時間帯に出社してくることがあれば、午後3時ごろには退社してしまうこともあるのです。

むしろ、ほかの社員と同様に、午前9時30分から午後6時まで勤務している光景を見たことがないので、いつも不思議に思っていました。

 

あまりに不思議に思える存在でしたので、私が入社して6ヶ月くらい経過したころ、人事部の人と立ち話をしていたときに、そのエンジニアについて質問してみたのです。

「あの人は、勤務時間帯が自由なようですが、どういう存在なんですか?」、「あの人は社長の親戚なんですか?」と。

そしたら、人事部の社員は口を濁してしまい、「まあ、全員が同じ条件で雇用されているわけじゃないから」としか答えてくれませんでした。

 

あるときは、このエンジニアが開発部門担当の取締役と立ち話をしている場面に遭遇したのですが、言葉遣いが対等なのです。

取締役が「いったいなにが原因なんだ」と尋ねると、エンジニアが「理由はわからないけど、急にサーバーが止まっちゃんだよ」と完全にタメ口。

 

このエンジニアの社内での立場について開発部門の人に聞いてみたことがあるのですが、プロフェッショナルマネージャーという役職として働いており、部下はいないとのことでした。

優秀なエンジニアらしく、開発部門の取締役が、他社からヘッドハンティングされて入社してきたことをあとになって知った私。

あまりに自由な待遇を受けているので、このような働き方があるのかと、いまでも不思議な存在に思っています。

 

私の身近にいた不思議な人のエピソード2.高校時代、教科書だけで勉強して旧帝国大学に進学した同級生がいた

旧帝国大学

 

私は、栃木県の人口5万人程度の小さな町の出身で、栃木県内の高校に進学。

この高校の同級生で、不思議な人がいました。

 

学習塾に通っているわけでもなく、しかも参考書を用いることもなく、教科書だけを使って勉強しているにもかかわらず、成績が抜群によいのです。

中間期や期末テストでも、必ずベスト5に名前が入ります。

 

私はなんどか、彼にどういう方法で勉強しているのか尋ねてみたことがあるのですが、返ってくる答えはいつもこう。

「理解すべき内容は教科書に書いてあるよ。だから教科書に書いてあることを読み取って、あとは自分の頭でどれだけ、想像力をはたらかせることができるかどうかが、ポイントだよ」でした。

私は自分とは異なる知能の持ち主と会話をしているような気がして、それ以上は、いつも踏み込んだ質問ができないのです。

 

そして彼はとうとう塾に通うことなく、おそらく参考書もつかうこともなく、現役で旧帝国大学に入学。

世のなかには、「格段に自分とはレベルの異なる知能の持ち主が存在する」ということを教えてくれたという点で、彼は不思議な人間だったと思います。

 

 

私の身近にいた不思議な人のエピソード3.実家の近所の低収入のお宅が、立派な一戸建てを建てた

一軒家

 

私の実家は栃木県内の田舎町にあるのですが、近所に、ご主人が小さな酒造会社に務めているお宅がありました。

しかも、信じがたいことなのですが、中学校を卒業したあとすぐに、この酒造会社に就職して、それ以来ずっと月給が50,000円だというのです。

 

私が中学生のころに聞いた話ですから、約20年前の話です。

ちなみに、そのころの近所のご主人は70歳近くの年齢に達していました。

 

私は当時中学生でしたが、この話を聞いて、栃木県内の田舎町には、月給50,000円の生活に甘んじている人がいるのかと驚愕。

しかし、20年前の70歳の方ですから、戦前生まれの方ですし、中学を卒業したあとは、最初は丁稚奉公のような形で働く人が少なくなかったと聞いていた私。

現代社会でも、このような働き方があるのかと感じました。

 

ところが驚いたことに、私が高校生のときに、この酒造会社に勤務しているご主人のお宅が、立派な3階建ての一戸建て住宅を建てたのです。

外見から見ると、200平方メートル程度の広さはあると思われる家。

私の両親も「あの家に、よくあれだけの家を建てるお金があるね」と言って驚いていました。

 

ただ、その家のご主人の奥さんは、縫製業を個人事業主として自宅で営んでいて、パート従業員を1名雇っていたようです。

しかし、月給50,000円プラス個人事業主の縫製業の収入をあわせても、200平方メートル程度の広さの家を建てられるのか、とても不思議に感じましたし、不思議な人がいるものだと思ったものでした。

 

まとめ

世のなかには、型どおりの生き方をしていない人が多くいらっしゃいます。

私の会社で特別待遇を受けているエンジニアや、教科書を読んで勉強するだけで、旧帝国大学に入学できてしまう人たちのことです。

 

自分のような平凡な人間には、真似のできない才覚を持っているのだろうと感じた次第です。