33歳、女性。
結婚後は専業主婦。
高校の同級生は、まだまだ結婚していない子も多い。
一方で、結婚が早かった子のなかには、すでに離婚者がチラホラと……。
「結婚って難しいんだな」と、自分の生活を振り返りながら考える日々。
趣味は読書。
学校の教室でも、本ばかり読んでいた。
見出し
成田離婚した人のエピソード1.海外旅行をしぶった妻を夫は無理やり連れ出した
私が唯一知っている成田離婚は、高校時代の同級生のものです。
彼女は昔からしっかり者で頭もよく、大学在学中は海外留学を経験し、卒業後は進学先の地銀に勤めていました。
「結婚する」と聞かされたのは、社会人2年目になったときで、彼女たちはまだ交際3か月。
その知らせがある前に会った際には、彼氏がいるという話すら聞いていなかった私は、とても驚いてしまいました。
だけど、彼女いわく夫になる人は、頑張りすぎてしまいがちな彼女を甘えさせてくれる、素敵な男性だとのこと。
私もそれを聞いて安心しましたし、旦那さんから彼女の地元で「挙げればいい」と言ってくれたという、結婚式にも喜んで参加したんです。
ただ、結婚の準備を進めるなかで、彼女が唯一不満そうだったのが、新婚旅行に関することでした。
彼女自身は、英語と中国語がペラペラの才女です。
大学を卒業後も、なにかと海外へ旅行に出かけていました。
だけど旦那さんは、国内旅行にすらほとんど行ったことがないという人。
それなのに彼のほうが、「どうしてもヨーロッパ旅行へ行きたい」のだと言って、きかなかったそうです。
どう頑張っても、彼女側の負担が大きくなってしまいそうな旅に、彼女は不安をもらしていました。
「まずは、国内で二人での旅に慣れてから、海外に挑戦しようよ」と提案した彼女。
しかし、旦那さんは「新婚旅行でもないと、長期の休みなんて取れない」と頑なだったようです。
「たしかに、旦那のいうことも一理ある」と考えた彼女は、しぶしぶでしたが、海外旅行を了承し、結婚式から2日後に日本から飛び立っていきました。
成田離婚した人のエピソード2.旅行中に夫は急な予定変更を希望。それなのに計画は妻任せだった
「どうしても、ヨーロッパがいい」と言い張ったのは、旦那さんのほう。
しかし、実のところ彼には、これといった目的があったわけではなかったようです。
事前に計画を立てたときにも、自分から「ここへ行きたい」と言うのではなく、彼女に「どこがいいのかな?」と聞くだけだったそう。
ところが、いざ現地につくと旦那さんから、「○○が食べたい」「○○っていうとこに行ってみたい」と、希望がざくざく……。
彼女が「急にどうしたのか」と尋ねてみると、「ヨーロッパへ行くといったら、会社の人がおすすめの場所を教えてくれた」との返事。
彼女が「急に言われても、行けないよ」と言うと、いったんは了承。
しかし、なにかにつけて「教えてもらったところのご飯のほうが、おいしかったかもしれないよね」といった不満をもらしたそうです。
そう言われると、真面目な彼女は頑張ってしまうんですよね。
現地の書店でガイドブックを購入したり、ホテルのフロントに相談してみたり、電話でお店に直接電話をかけてみたり……。
なんとか、彼の希望を予定に組み込もうと奔走したそうです。
そうして、どうにか彼が食べたがった食事と、行きたい観光地を予定コースに追加。
旦那さんのほうも、それを聞いてとても喜んでくれたようで、「一時はそれで満足した」のだと彼女は言います。
しかし、旅行の最終日の前の日のことです。
ホテルで荷物をまとめつつ、翌日の予定繰りのため、電話とネットを駆使していた彼女。
時間はもう深夜になっていて、連日歩き回ったせいで、彼女は疲れ切っていました。
そんなとき、ふと横を見ると、そこにはすでにベッドに入り、いびきをかきながら爆睡している夫の姿が……。
旦那さんは英語はまったくダメだったそうですが、それでもできることってありますよね。
「慣れない海外旅行で、疲れているんだ」と、自分を納得させようとした彼女。
ですが、「どうして、自分が夫のために睡眠時間をけずってまで、頑張らないといけないんだろう」と、疲れを感じてしまったようです。
成田離婚した人のエピソード3.空港での夫のひとことが妻に離婚を決意させた
旅行中、旦那さんは常に、妻の陰に隠れるようにして行動していたと言います。
外国語しか使えない地元の人と、話をしなければならないときはもちろんのこと、日本語の喋れる現地スタッフと喋るときですら、すべて彼女にお任せ状態だったそうです。
だけど、惚れた弱みなのか、それでも彼女はその段階では、まだ夫を許せていました。
「はじめての海外で、弱気になっちゃうなんて、かわいいところもあるんだな」と。
だけど、やっと旅行が終わり、日本の空港へ降り立ったとき、夫がこう言ったそうです。
「あ~疲れた。ぜんぜん海外らしいことできなかった気がするな(笑)」
これを聞いた瞬間に、彼女の堪忍袋の緒が切れました。
「そりゃあ、なにもかも私任せで、言われたように行動して、連れてってもらった場所でなんか食ってるだけなら、そうだろうよ!!」
そうブチ切れて、そのまま彼を置いて、新居ではなく実家へ帰ったとのこと。
もちろんそのあと、何度も旦那さんとは話し合いをしたようですが、この空港でのひとことがどうしても許せず、結局離婚することに。
離婚後の彼女は、元夫とのスピード婚を反省したそうです。
その後、銀行の同僚と交際をはじめましたが、「今度は同棲までして、じっくりと相手を見きわめてから、結婚するつもり」だと話していました。
まとめ
運命の出会いというものもあるとは思いますし、決してスピード婚を否定するだけではありません。
ただ、彼女の話を聞いて、結婚前の段階で相手に少しでも不安を感じるのなら、「新婚旅行を終えてから、入籍するようにしてもいいのかもしれないな」と感じました。