高校生の時のキュンキュンする恋愛話エピソード3編

恋愛

42歳女性、団体職員。

以前は少女漫画に憧れ、「胸がキュンキュンするような恋愛をしたい」と、妄想にくれていました。

 

そして、大人になると計算して、恋愛をするようになった私。

どちらも恋愛の形としてありだけど、やっぱり思い出すのは、キュンキュン恋愛!

 

 

高校生でキュンキュンした恋愛エピソード1.毎日のように先輩の帰る道を用もなく歩いていたこと

笑顔の高校生

 

私は、高校一年生のときに、大好きな先輩がいました。

その先輩は、高校3年生。

 

私の学校は、女子校だったのですが、その周辺には、いくつかの共学の高校が散在し、そのなかのかっこいい男子高生として、先輩は有名だったのです。

はじめは噂を聞いていただけで、まったく興味はなかったのですが、文化祭で彼をはじめて見て、私は衝撃を受けました。

とてもかっこよくて、私の理想にあった人だったからです。

 

それ以降、なにをしていても彼のことを考える日々。

しかし、まだ恋愛未経験の私です。

 

どのように彼に接近すればいいのか、またどんな風に恋愛をすればいいのか、ということすら、よくわかっていない状態。

しかし、「彼に会いたい」という気持ちは、人一倍ありました。

 

そのため、彼の通学路を用もなく歩いて、偶然をよそって彼に遭遇するようにしたり……。

まるで、ストーカーにも思われる行動でしたが、それで精一杯でした。

 

でも、もし会えると、その日はそれだけでハッピー!

もし会えなかったら、「もう明日はない……」と思えるほど、心が沈んだものです。

 

彼は、私の存在にまったく気がついていなかったのですが、そのとき「彼に会えるか、会えないか」ということは、わたしにとって、一番の関心事。

なので、毎日胸がキュンキュンするできごとでしたね。

 

高校生でキュンキュンした恋愛エピソード2.彼に告白!

卒業式

 

彼のことを影から見ている日々でしたが、「このまま卒業をするのは嫌だ」、という気持ちはありました。

そのため、「彼の受験が終わったら告白をしよう」、という気持ちはあったのです。

 

しかし、彼の住まいや電話番号などまったく知りません。

そのため、卒業式がチャンスでした。

 

卒業式には、私以外にも、門の外で待つ女の子はたくさんいましたね。

どの子がどの先輩を狙っているのかは、わかりませんでしたが、「負けたくない」という気持ちだけは、人一倍強かった気がします。

 

そして卒業式が終わってすぐ、私はすぐに先輩を探し、声をかけに行ったのです。

小さな花とプレゼントの時計を持って……。

 

私は先輩に、これまで好きだったことを伝えました。

そしたらなんと、先輩は、「お前のことは知ってるよ。いつも会うよね!」と一言。

 

私はこの言葉に衝撃を受け、キュンキュンして呼吸をするのも忘れたほど。

先輩のことが好きだったことは伝えましたが、これからどうするべきか、まったく考えていませんでした。

 

高校は卒業し、大学に行くので、地元を離れる。

それなのに、「付き合って」と言うのも、考えものです。

また、「残された春休みをわたしのために、時間をつぶすのも申しわけない」と思ったのです。

 

そう考えていると、先輩から「どっか行こうか」と、お誘いが。

それはみんなで計画されている、高校の卒業イベントのようなもので、遊園地に行くという企画でした。

 

私はもちろん即答。

これが、先輩との最後の思い出になるからです。

 

告白から遊園地までの日は4日ありました。

その間、私は洋服選びに、靴選び、すべてのことにキュンキュンしながら、心おどっていましたね。

 

 

高校生でキュンキュンした恋愛エピソード3.二人で乗った遊園地の観覧車

観覧車

 

遊園地のデートは、最初で最後の、最高の思い出に。

先輩の私服や普段の行動を間近で、見ることができましたし、わたしへの気遣いも垣間見えました。

そのため、「なんて優しいんだろう」と、先輩のことを惚れなおすほど。

 

私が高校生当時、まだ携帯電話のようなものはありませんでした。

そのため連絡を取る手段といえば、手紙や固定電話での連絡です。

 

これから旅立つ彼にとって、家さがしはこれからであり、すべてがなにも決まっていない状態。

それを話のなかから、わかっていたので、私はこれからも先輩に会い続けることの難しさをわかっていました。

だから、先輩にはなにも言えなかったのです。

 

先輩も「これからのことはわからない。また、新しい生活をはじめるのに頭がいっぱい! だからいろいろな約束事などをすることができなくて、ごめん」と一言。

それでもこのデートを楽しめるように、私をエスコートしてくれたことは、とても嬉しかったです。

 

とくに一番印象的だったのは、二人で乗った観覧車。

二人とも閉ざされた空間で、どぎまぎして、ぎこちない雰囲気でした。

 

おたがい、向かい合って座っていたのですが、彼が「隣においでよ。景色がきれいだから」と一言。

それで、彼の横に移動。

 

本当はキスでもしたいくらいでしたが……。残念ながらそれはありませんでした。

でも、おたがいに肩と腕を通して伝わる、相手の温度が本当に胸をキュンキュンさせてくれましたね。

彼が隣にいるというだけで、心がときめきました。

 

それから3週間後、彼は大学へと進学。

旅立つ前に連絡がありましたが、私は「頑張ってください」と言うのが、精いっぱい。

胸が張りさけそうでしたが、先輩を応援する気持ちも人一倍あったので、なんとか泣かずに、電話を切ることができました。

 

今思うと、なんと幼稚な恋愛かとも思いますが、本当に純粋で切なくて、胸がキュンキュンするような、恋愛だったなと思います。

 

まとめ

彼を思っていた時間は、とても大切な時間でした。

大人になり、恋愛をするときに、計算をしてしまうようになった私。

 

そのため、より純粋だったあのころが本当に懐かしく、「キュンキュンしていた恋愛をしていたな」と、今も胸が切なくなります。