掃除に洗濯、毎日の献立をなににしようか、ネットや料理本を見ながら、考えるのが日課。
趣味は流行りのドラマを録画して、一人の時間に紅茶を飲みながら見るのが、もっとも幸せを感じる、42歳の平凡な主婦です。
今まで、主人とは大きなケンカもなく過ごしてきたので、今回のできごとで、主人に二度と無視されないよう、内心ビクビクしながら過ごしてます。
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夫に5ヶ月間無視されたエピソード1.無視されるきっかけは何気ないこと
主人とは、口数は少ないものの、普通に会話をしていました。
もともとおとなしい主人でしたので、大きな喧嘩することもなく、日常生活を送っていたのです。
ただ、頑固なところがあるので、1度決めたことは、なにがなんでも譲らないところがありました。
原因となったのは、車の購入を検討していたときのこと。
子どもも大きくなって、「そろそろ、ワンボックスのファミリーカーが欲しい」と、二人で話をしていました。
私は車のことはよくわからないので、どんな車にするか、主人にすべて任せていたのです。
主人はもともと車好きで、若いころはスポーツカータイプのものに、ずっと乗っていたので、車にはすごく詳しいほうでした。
それからというもの、毎日のようにネットを見て、車選びに一生懸命な主人。
そんななかで、AとBとCの車3台にしぼられ、Aが今流行りのワンボックスタイプで、Bは走りを重視した車で、Cは中古のワンボックスタイプのものでした。
Aが新車で値段も手頃でしたが、主人の大本命は、Bの走りを重視した車。
それから車屋さんに試乗に行き、本格的に車の購入に向けて、動き出しました。
Aは広さはあるけど、カジュアルな感じで、Bは少し狭いけど、上質な感じがあって、主人も試乗して、ますます気に入ってる様子。
Cの車も広さもあって良かったのですが、年数がたっていたせいか、イマイチでした。
それから、だんだんとBの車屋さんに足しげく通うようになってきて、私も「それでいい」と、思いはじめてたのです。
主人は毎日のように、ネットでBの車について、詳しい説明や画像を見て、夢をふくらませているようでした。
そんなとき、たまたまフェアーをしていた車屋さんに行き、そこで軽の車に試乗したところ、今までなんの興味もなかった私が車に目覚めてしまったのです。
軽なのに、広くて開放感もあって、乗り降りもしやすく、窓も広く、ハンドルも動かしやすい。
「こんな車があったのか」と思うほどに、私は一発で気に入ってしまいました。
そして、1番のお気に入りのポイントは「値段」。
今の軽自動車は、高いと言っても、やはりワンボックスタイプのものにくらべたら、3分の1の値段で買えます。
そこが、私の大きな決め手のポイントでした。
しかし、その値段で決めたことについて、主人は理解できない様子なのです。
夫に5ヶ月間無視されたエピソード2.主人の無視がはじまる
それからです。主人の態度が激変したのは。
見積もりもとって、購入する手続きもつめていたときだったのに、私がなにも考えず、「購入するなら軽の車がいい」と提案しました。
最初はしぶしぶ、「軽の車でもいいよ」と言っていた主人。
しかし、ある日突然、主人が口をきいてくれなくなりました。
最初は「仕事で疲れているのだろう」と思っていた私ですが、1週間経っても態度が変わらず、気がつくと、もう三週間も経っています。
なにを話しかけても答えてはくれず、終いには、身振り手振りを使って、話すまでになったのです。
これには私も頭にきて爆発したところ、主人がさらに爆発して、車の件で怒っていたことを、怒りに震えながら話しました。
「Bの車を決めるのに3ヶ月もかけて、いろいろ準備してきたのに、なにも考えず軽の車が欲しいと言ったから」言って、あまりの無神経に怒りの限界を超えたみたいです。
それから約5か月の間、本当に無視の状態が続きました。
これには本当に参ってしまった私。そのため、何度も何度も謝りました。
口で駄目ならと、手紙も書いてみたのですが、これもダメ。
あらゆる方法を試してみました。
主人の好きなブランドの洋服を買ってきたり、好物の食べ物を頻繁に買ってきてみたり、好きな本や雑誌を買ってきてみたり……。
しかし、怒りがしずまることがありません。
一緒に暮らしているのに、無視される辛さは、本当に辛くて悲しくて、いつも涙が出ていました。
私は、こんな生活で、一緒にいて意味があるのか、分からなくなっていったのです。
夫に5ヶ月間無視されたエピソード3.無視されなくなる
そんなとき、私が検査にひっかかり、手術を受けることになりました。
家を2、3日空けたのですが、退院して帰ってきたところ、主人が5ヶ月ぶりに口をきいてくれたのです。
「ずっと無視して悪かった」と、私が入院して家を空けたことで、いろいろ考えたようでした。
それからというもの、何事もなかったように、前の生活に。
無視していたことを、すごく反省していたようで、以前よりも優しくなりましたね。
そして、逆に今度は主人が、私の好物の物を買ってきてくれたり、好きな音楽のCDを買ってきてくれるようになったのです。
まとめ
あれから、ときどき主人になにか言われたり、ムカついたりすることがあるのですが、「あの5ヶ月間も、無視されていたことに比べたら」と思うと、なんでも我慢できるように。
育った環境が違うふたりが結婚して、ずっと一緒にいれば、いろんなことがあって当たり前だし、「こうやって夫婦は、いろんなことを乗り越えていくのだな」と実感しました。