33歳女性。主婦。
10代のころから、付き合った男性に殴られることが多く、自分は殴られる女だと思っていた過去を持つ。
ここ数年は、暴力を振るわない男性と結婚して、平穏な生活を送っています。
ときどき、「夫もいつか自分に暴力を振るうようになるのか」と、不安に思いながらも、夫の愛情を信じて、平穏な日々を過ごす毎日です。
男性に殴られたエピソード1.15歳高校1年生のときの彼氏
高校1年生のときに付き合っていた彼氏は、とても人気のある男の子でした。
運動神経がよく、目立つ男の子。
告白してくれたのは、彼からでした。
しかし、私は大人しくて性格も暗めで、見た目もパッとしません。
そのため、付き合っている間、ずっと不安でした。
当時、家の経済的な都合もあり、帰宅部でアルバイトをする日々を送っていた私。
毎日のバイトで、学校が終わったあとも、忙しい毎日を過ごしていました。
そのため、夜の10時くらいまで、彼と連絡を取れない状態が続いていたのです。
付き合って、1ヶ月ほど経ったころのこと。
彼から、「仕事中でも、トイレに行くフリとかして、仕事を抜け出してから、メールで連絡して」と、言われました。
当時、ファーストフードのアルバイトをしていた私。
夕方から夜にかけては、学生などのお客さんもグッと増えて、忙しくなる時間帯にシフトを入れていました。
そもそも、バイト中に携帯を持つのは禁止されています。
なので、忙しい時間に抜け出して、彼に連絡を取るなんて、無理なことです。
そのことを彼に伝えたら、ドンと肩を強く押されました。
「なんでだよ、なんでだよ」と言いながら、彼は何度も何度も、肩を強く押してきたのです。
あまりに何回も肩をドンドンと押してくるので、私はたまらず、「やめてよ!」と大きな声をあげてしまいました。
その瞬間、ガンっと思いっきり、お腹をグーで殴られてしまったのです。
なんで彼が殴るほど、逆上してきたのか、今でも分かりません。
ですが、おそらく大きな声をあげた私を黙らせようとしたのでしょう。
そのあと、お腹を殴られ、苦しくて息もできずにうずくまっていた私に、彼はこう言ったのです。
「お前が悪いんだからな!」と。
彼とは、それ以来連絡を取らずにいたら、自然消滅していました。
男性に殴られたエピソード2.20歳のときの彼氏
この彼氏は、見た目もおとなしそうな、真面目な会社員の彼氏でした。
付き合いはじめは優しかったのですが、付き合って半年して、同棲するようになると異変が……。
だんだん、私に対する嫉妬がひどくなっていき、激しい束縛をするように。
仕事後に連絡が取れないときは、電話やメールを数時間で、何十回も連絡してくるようになりました。
そんな激しい束縛が嫌になって、彼に別れ話を切り出したときに、彼からはじめて殴られたのです。
腕や背中など体だけではなく、顔などの人目に付きやすい場所も殴られた私。
「別れないし、お前の面倒くらい俺が見てやるから」と、言いながら何回も顔を殴ってきました。
そんなことをされたのがはじめてだった私は、気が動転してしまい、彼の言いなりになってしまいます。
はじめて暴力を振るわれて以降、彼の気に入らないことをするたびに、殴られました。
「目つきがよくな」いとか、「洋服が派手すぎる」とか、なにかと理由を付けて、殴られていましたね。
付き合って1年経つころには、私は殴られた傷を人に見られたくなくて、仕事も休みがちに。
その結果、職場にいずらくなって、退職しました。
退職後、ますます彼の暴力はひどくなり、傷跡を人に見られたくなかった私。
なので、外出せずに、ほとんどの時間を家で過ごしていました。
経済的には、彼の収入で困ることなく、暮らせていましたが。彼とは結局、同棲2年目に別れることに。
暴力がひどくなり、骨にヒビが入ることも何回かあったので、病院に行くことが増えていったのです。
彼との別れを考えるきっかけになったのは、病院の看護婦さんに、彼氏から暴力を受けていることに気づかれてしまったからです。
彼から暴力を受けていることを、人に相談するつもりなんて、まったくありませんでした。
しかし、看護婦さんに、こう聞かれた際、思わず泣いてしまったのです。
「もしかしたら、一緒に暮らしている人から、暴力振るわれているの?」と。
泣くつもりなんてなかったのに、涙があふれて、止まらなくなってしまいました。
彼に暴力を振るわれて、怖くて痛くても、泣いたりしたりすることはなかった私。
なので、自分が泣いたことに驚いてしまいました。
それからしばらくして、彼が仕事のときに「別れたい。さようなら」と、書置きをのこして家を出ました。
そして、実家のある地元に帰ったのです。
携帯も解約し、それ以来、その彼氏とは会っていません。
男性に殴られたエピソード3.25歳のときの彼氏
20歳に付き合った彼氏と同棲をして、激しい暴力を振るわれたので、男性が嫌いになっていたころでした。
誰とも付き合う気はなく、毎日を淡々と過ごしていたのです。
しかし、9歳年上の男性から、猛アプローチを受けて断れず、デートをすることに。
彼とのデートは楽しく、段々と年上で頼もしい彼のことが好きになっていく私。
そして、はじめてのデートから、2ヶ月ぐらい経ったころに、付き合うことになりました。
「今度は同棲はしないし、自分のことを大切しにしてくれる人だから、付き合おう」
そう思っていたのですが、付き合ってからしばらくしたころ、結局彼も、私に暴力を振ってきました。
彼の連絡に出られず、すぐに折り返し連絡をしなかったことを謝ったときです。
彼からお腹を殴られ、「またか……」と思っていました。
前の彼氏のこともあり、同棲もしていなかったので、すぐに年上の彼氏とは別れることに。
別れたときは悲しみより、自分の人生が空っぽに思えて、涙も出ませんでした。
まとめ
私を殴った人は男性は、みんな私を悪者にしました。
嫉妬や束縛が強く、私のことを物みたいに扱ったのです。
当時は、「殴られる自分が悪い」と思っていました。
ですが、暴力を振るわない夫との暮らしを知った今となっては、「私は悪くない」と思うように。
それに、「暴力を振るった男性たちは私のことを、それほど好きじゃなかったのだろう」と思っています。