田舎コンプレックスを克服したエピソード3編

ガッツポーズをとる女性

35歳、女性、専業主婦。

夫と2人の子どもの、4人で暮らしています。

 

私の実家は京都府の田舎にあり、子どものころから不便さを感じながら、生活をしていました。

結婚を機に都会に出てきて、今は田舎暮らしが、昔のことのように思えるようになっています。

 

 

田舎コンプレックスを克服したエピソード1.コンプレックスを感じていたこと

女子高生

 

私の実家は、京都府の田舎のほうにあります。

中学時代まではみんな同じ田舎で暮らしていたので、そんなに田舎に対して、コンプレックスは感じていなかったです。

それに、これが普通の生活だと思っていました。

 

しかし、高校のときに京都市内の高校に、電車で1時間かけて通うようになったときのこと。

自分が「田舎住まい」だということを強く感じるようになったのです。

 

京都市内の人に地名を言っても、「京都にそんなところあったっけ?」と言われるような場所。

そのため、認知度が全然ありませんし、高校にきているのは京都市内、大阪からといった人たちばかり。

私が、一番田舎から通っているという状態でした。

 

友だちの自宅の最寄り駅のエリアにはカラオケがあったり、ショッピングモールがあったりします。

しかし、私の最寄り駅にはなにもありませんでしたし、夕方に帰るごろになると、薄暗い感じでした。

 

周の人に実家の話をすると、「え~」と驚かれ、田舎暮らしキャラとして、いじられた私。

そのように笑いにしながらも、「なぜ田舎に家があるのだろう」とコンプレックスになっていました。

 

通勤や通学には、時間がかなりかかります。

また、家にいて、ちょっと出かけるとなると、電車に乗って1時間ぐらいかけないといけません。

 

実家近くでは買い物をしたり、楽しめる場所もないのです。

華々しさがないところで暮らしていて、高校に通うようになり、都会で暮らしている子たちと接していると、こう思いました。

 

「私と育っている環境が全然違うな」と。

そして、そういった都会っ子が羨ましくて仕方なかったです。

 

近隣1km範囲ぐらいは、みんな顔見知りという私の地元。

そのため、「おかえり」などと迎えてもらえるのですが、そういった田舎ならではの付き合いも、わずらわしくて仕方がない気持ちに。

それに、冬になると雪がかなりたくさん積もり、小学生時代は雪のなかを歩いて通学などの苦労もありました。

 

高校、大学に行ってからも、駅までは自転車で30分ぐらいかけて通っていましたし、雪の日は大変でしたね。

 

田舎コンプレックスを克服したエピソード2.克服したできごと

笑顔の女性

 

田舎コンプレックスを抱えていた私ですが、克服したできごとは大学を卒業して、一人暮らしをしたことです。

そのときは実家よりも少し便利なところに出たぐらいで、少し都会に出たぐらいでした。

ですが、私にとってはかなり便利に思えて、快適な生活をおくれるように。

 

そして現在結婚をして、大都会ではないですが、関西においてはまずまずの都会と呼べるところに暮らしている私。

その結果、田舎コンプレックスを解消することができました。

「結婚をして田舎に住むのは嫌、都会に出たい」と思っていましたし、その部分ではこれで良かったと思います。

 

婚活をして相手を探しましたが、そのときにこう思っていましたね。

「田舎暮らしをするのは絶対に嫌。いくら好きな人でも、不便な場所で生活を一緒にしていくのは耐えられない」と。

 

弟の結婚相手は、京都市内の便利な場所から、実家の田舎近くにきてくれることになったのですが、「申しわけないな」と思いました。

 

 

田舎コンプレックスを克服したエピソード3.克服したあとのこと

思い出

 

夫と結婚して都会に住むようになり、7年が経過。

実家が田舎だということは変わりませんが、7年も都会に住んでいると、やはり違います。

自分が田舎に対してコンプレックスを抱えていたことも、今では、遠い昔のことのように思えるようになってきました。

 

たまに実家に帰省するのですが、そのときにはやはりすごく「田舎だな」と感じますし、実家で数日間過ごすと、暇でしょうがないです。

どこにも遊びに行くところや、買い物をするところがないということで、不便さを痛感します。

 

5歳の娘は都会生まれ、都会育ち。

なにかあったら「買い物に行こう」と、大型ショッピングモールに出かけたり、近くにあるカラオケで遊んだりすることが当たり前です。

だからか、「都会っ子だな」というふうに、私との違いを感じています。

 

不思議なことに、田舎コンプレックスを解消したあとになってみると、田舎の良さというものも感じるようになってくるのです。

現在の自宅近くは車通りが多く、子どもが安心して移動できることがありません。

しかし、実家の辺りはのびのびと自然で遊べるところで、安全だったので、「そういった良さがあったな」と気づきました。

 

ただ、「また、田舎で暮らすということは考えられない」と思うのは変わりません。

それに、「このまま都会で、最期まで過ごせたらいいな」というふうに感じています。

 

田舎で暮らしてきた人生は、トータルで25年ほどありますし、都会に移ってきてからの時間のほうが短いです。

それでも、自分が田舎育ちということを気にならない性格になりました。

それに、「都会の便利さに一度慣れてしまうと、その快適さが手放せなくなるな」と思っています。

 

実家近くの人は「田舎がいい」と感じている人が多かったです。

祖母も「ここも住めば都」と言っていましたが、私はそうは思えませんでした。

 

田舎に暮していて、田舎が合うなと感じる人、田舎から抜け出したいと思う人がいて、若者は後者の傾向が強いと思います。

 

まとめ

私の実家は田舎でコンプレックスを感じていましたが、そこから結婚をして、都会に移り住むようになりました。

田舎の不便さを経験したうえで都会に出てきたからこそ、今の暮らしのなかでいろいろな便利さを感じていますし、この土地を気に入っています。