恋愛で疑心暗鬼になり疲れて別れたエピソード5編

失恋

29歳女性。

都内で、小売業の販売員として働く。

 

人と関わることが好きで、飲み屋などでも、積極的に友だちをつくることが得意です。

大人で年上の男性に憧れて、無理をして、付き合ってしまう性格。

 

 

恋愛で疑心暗鬼になり、別れたエピソード1.バーで知り合った、経営者の彼

バー

 

私は過去に一度だけ、「相手を疑いすぎて、疲れ果てたうえに、別れてしまった」という経験があります。

そのとき付き合った相手は、会社を経営している、6歳年上の人でした。

 

出会いは、私が気に入って通っていたバーです。

もともと、私も彼も同じような時期から、その店に通いはじめていたと言います。

 

私が仕事を終えるのは、20時ごろ。

彼は深夜によく通っていたので、実際に顔を合わせたのは、よく通うようになった1年後くらいのことでした。

 

私と彼は、おたがいが隣の席に座ったことによって、意気投合。

それから、ちょくちょくその店で会って、飲むように。

 

それから、なんとなく、ほかの店でも会うようになり、私たちが一線を越えるのに、時間はかかりませんでした。

そうして、なし崩し的に、私たちの付き合いははじまったのです。

 

「大人なのだから、体の関係からはじまる恋愛もある」

私はそう思っていたので、このときはまだ、彼に対して、疑いのような気持ちはもっていませんでした。

 

恋愛で疑心暗鬼になり、別れたエピソード2.恋人になっても、住所を教えてくれない

疑問に思う女性

 

私が、彼に対して疑心暗鬼になりはじめたのは、付き合って数ヶ月経ったころでした。

普通、おたがいに一人暮らしのカップルなら、付き合いはじめれば、おたがいの家を行ききしたりするものですよね。

けれど、彼はいつになっても、自分の家がどこなのかすら、教えてくれませんでした。

 

私も、はじめのうちは、「家に行きたい」と言ってみたりしたのです。

ですが、いつもはぐらかされているうちに、それも言いづらくなってしまい……。

そのうち、私たちの間で、自宅の話は禁句のような雰囲気になってしまいました。

 

私はこのとき、「実は、既婚者なのではないか」という疑いを抱いたのです。

けれど、バーの仲間や彼の友人に聞いてみても、みんな絶対に、「彼は独身だ」と言います。

なので、その疑いは消化不良のまま、心のなかに封印しておくことにしました。

 

恋愛で疑心暗鬼になり、別れたエピソード3.連絡が取れなくて、疑心暗鬼になりはじめる

電話

 

その後も、彼の怪しい態度は増えて行きました。

まず彼は、絶対に電話に出ない人だったんです。

 

早く仕事が終わって、「夜会えないかな?」と思って、電話をしても、決して電話に出てはくれません。

そのあと、かけ直してくれることもありませんでした。

 

それどころか、メールを送っても、返ってくることはごく稀です。

なので、私はどんどん不安になってしまい、「これで、付き合っていることになるんだろうか」と、悩んでいきました。

 

「なぜ、電話やメールをくれないのか」と、問いただしたこともあります。

しかし彼は、「仕事が忙しくて、そんな余裕はない」と、不機嫌に言うばかり。

最後まで、メールや電話をしっかりと返してくれることはありませんでした。

 

その割に、私が「愛されていないなら、別れたい」と言うと、「好きじゃなければ、こうやって会わない」と言い返す彼。

だから、私のことが嫌いだったわけではないと思います。

 

しかし、不安に押しつぶされそうだった私は、彼のことを信じて待っていることは、もうできませんでした。

 

 

恋愛で疑心暗鬼になり、別れたエピソード4.彼氏の周囲を疑いすぎて、精神的に追い詰められる

妬み

 

そのうち、私は彼との共通の知人や、バーにくるほかのお客さんにまで、あらぬ疑いをかけるようになってしまいました。

 

たとえば、彼と、とても仲がいい店員さんがいます。

「その人が実は、彼と浮気しているのではないか」と疑ってみたり。

「共通の知人が示し合わせて嘘をついて、彼の本当の恋人や家庭のことを隠しているのではないか」と、疑心暗鬼になったりなど。

 

今思えば、私が考えすぎていた部分もあったと思います。

けれど、当時は、あまりにも彼を信じられなくなっていた私。

それでも、彼のことが好きだった気持ちと板挟みになって、本当に追い詰められてしまっていたのです。

 

恋愛で疑心暗鬼になり、別れたエピソード5.破局のきっかけは、出会ったバーでの一幕

お酒

 

結局、私たちは付き合って1年後、出会ったバーで別れることになりました。

私はある日、相変わらず連絡が取れない彼にイライラしながら、いつものように友だちを誘って、バーで飲んでいたときのこと。

 

会社の愚痴や恋愛の悩みなどで盛りあがり、2時間程度たったころでしょうか。

ドアベルが鳴って、誰かが入ってくる気配がしました。

私が振り返ると、そこには派手めな女性を連れた、彼が立っていたのです。

 

さすがに、彼も「まずい」と思ったのでしょうか。

彼は私と目が合うと、そそくさと店から出て行ってしまいました。

 

もし、そのとき彼が堂々と私に声をかけて、女性を紹介してくれれば……。

私は「まだ、彼を信じよう」という気持ちになったかもしれません。

けれど、肝心なときに逃げ出すその姿を見てしまったら、もはや、彼を信じる気持ちを持ち続けることはできませんでした。

 

ちなみに私はそのあと、すぐに店を変更。

朝まで友だちに付き合ってもらい、「失恋を吹っ切ろう」と飲みまくり、しばらく二日酔いに悩まされていました。

 

あとで聞いた話では、私が店を出たあと、彼は一人でバーに行って、なにか言い訳をしていたようです。

けれど、いまさら、なにを聞いたとしても遅いですよね。

 

というより、私はもうずっと前から、彼を疑って疑心暗鬼になることに、疲れてしまっていたのかもしれません。

その証拠に、彼と別れてからは、毎日感じていた不安やイライラが、すっかりとなくなります。

今では、とても爽やかに、毎日を過ごせるようになったのです。

 

まとめ

これが、私が疑心暗鬼に捕らわれて、疲れてしまった恋愛のエピソードです。

彼のことはとても好きだったけれど、やっぱり、信じられない相手と付き合い続けるのは、辛いものでした。

 

これからする恋愛は、「相手を疑わない、安心できるものにしたい」と思っています。