35歳女性。会社員。
中学生からはじめた吹奏楽では、一通りの金管楽器を担当しました。
なので、楽器が吹けることが、一番の自慢ですね。
大人になってから、披露することはありませんが、全国大会に出場したことが、今の糧になっています。
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人間関係が辛くて部活をやめたエピソード1.経験者だったのが災いした?
私が吹奏楽をはじめたのは、中学一年生のときです。
それまで、楽器をなに一つ触ったこともない初心者でしたが、その中学は公立中学だったにもかかわらず、強豪校でした。
顧問の先生の指導がよかったのだと思いますが、入学してはじめて聞いた、吹奏楽の演奏に、驚愕した私。
その演奏に、圧倒され、魅了されました。
今までにない感動を味わって、「私も吹奏楽部に入りたい!」と思い、入部を決めたのです。
中学の3年間は土日も関係なく、顧問の先生のつながりで、他校との練習会、管弦楽団の方を招いて、講習会が行われました。
また、高校の吹奏楽部の練習を、目の当たりにしたことも。
なので、初心者でも、さまざまな経験値があがるような練習を積んできたつもりです。
田舎の中学校でも、実力はメキメキついてきて、先輩方の時代は、地区大会でゴールド金賞常連校だった私の中学校。
私たちが3年生のとき、全国大会に出場し、有終の美を飾ることができました。
高校入学が決まったときに、高校の顧問の先生から、入部の誘いを受けた私。
高校は、あまり吹奏楽が強くはありませんでしたが、「今までやってきたことは、続けたい」と思い、入部をしました。
1年生のわりに「できることが多い」という理由から、先輩方にも可愛がられていましたが……。
同級生とは、少し距離がある感じでしたね。
なぜなら、同級生の態度が、妙によそよそしい感じだったからです。
人間関係が辛くて部活をやめたエピソード2.2年生になって、副部長に就任
好きで続けてきた吹奏楽。
でも、中学生のときのように、「楽しい」とは思えません。
そんなことに気付いたのは、2年生になって、副部長になったころでした。
この時期は、ちょうど勉強も部活も、忙しくなってきます。
高校が進学校だったこともあって、勉強も部活も、手を抜くことができません。
2年生の部員全体が、ピリピリしているのは感じていました。
私と部長でメニューを考えたり、パートごとの指導などをしていても、2年の部員はまったくもって、話を聞き入れてくれないのです。
そんな2年を見ている1年生も、どこか気まずい雰囲気。
部員全体が、部長副部長VS部員のような感じになってしまい、何度か2年生部員全員で、話し合いを持ちました。
人間関係が辛くて部活をやめたエピソード3.2年生の話し合い
話し合いを何度かしていくなかで、部員の一人が「部長たちのやり方が気に入らない」と言いました。
今まで経験してきたことを、伝えようとしてきた私たち。
話をしていくうちに部員が、捨て台詞のように、こう言ってきたのです。
「譜面ファイルを先生と買いに行ったり、チューナー買いに行ったりしてんのとか、なんなの?」
「部長たちばっかり、先輩に可愛がられてさ」と。
そのように言われたことで、私はあることに気付きます。
それは、「単純に、私たちのことが気に入らなくて、嫌いなんだ」ということです。
「先輩と後輩の間を持つために、さまざまな苦労をしてきたこと」
「部員の不満を解消するために、先生の機嫌を取ってみたりしたこと」
「そんなこと、誰も分かってくれないし、もはや、してきたこと自体が否定されている」
そう気づいたときに、「吹奏楽は楽しくない」と思ってしまいました。
人間関係が辛くて部活をやめたエピソード4.部活以外の友人
このような状況になったとき、助けてくれたのは友人です。
「先生に相談すれば、指導役としての役割を持つ私を必要としてくれるから、説得してくれる」
それが分かっていたので、部長にも相談せず、一部始終を知っているクラスメイトに相談していたのです。
そのなかで、友人は、「私が吹奏楽を辞めようとしていること」を見抜いていて……。
「『もういい』って思えるなら、続ける必要はないんじゃない?」と言ってくれました。
なんだか、その一言がきっかけで、あっさりと身を引く覚悟ができたのです。
「一部員に戻るのではなく、もう吹奏楽を辞めてもいいや」と。
はっきり言って、妬みや嫉みがうずまく部員たちと、一緒に曲を奏でる気には、到底なりませんでした。
まとめ
結果的に、部長はそのまま在籍し、私は吹奏楽部を退部。
その後、仲のいい友人がいる、チアリーディング部に入部しました。
吹奏楽部でも、体力づくりで走ったり、運動はしていたので、体力面に関しては問題なかったです。
また、畑違いのことを一から覚える楽しみもあって、とても充実していましたね。
辞めるとき、先生は引き止めてくれましたが、正直、そういうのにも疲れきっていた私。
なにより、大切な高校の時間を嫌な部員と過ごすのは、苦痛でしたので、逃げてしまいました。
チアはハツラツとしていて、ねちねちしている子が少なく、やりやすかったので、「私には合っていた」と感じています。