正直「うつ病は理解できない」と思ってしまったエピソード3つ

抱え込んでいる

39歳男性。会社員からフリーライターに転身。高校を卒業してから上京し、結婚を機にストレスから解放されたく、フリーライターに転身。地元には年に2回ほど帰郷。趣味は健康のために始めた妻との散歩とヨガです。

 

 

うつ病が理解できないエピソード1.元気だったのにいきなりふさぎこむ

元気なイメージ

 

私の身近にいるうつ病の人は、私の唯一の親友と呼べる友達です。

中学のときから一緒にいて、高校を出てから社会人になってからも、一緒に地元を出てから連絡を取り合っていました。

 

社会人になってからも週になんども会ったりするので、腐れ縁のような仲です。

そんな彼が一時期疎遠になり、あらためて会ったときにはうつ病になっていました。

理由は本人いわく、会社のことと彼女のことが大変で、ふさぎ込んでしまったようです。

 

私もまさか親友がうつ病になるとは思っていませんでしたが、うつ病の病気を調べたり、うつ病の人への接し方を勉強しました。

それからなんどか会うようにはなりましたし、会うと前のときと同じく元気になっている姿を見ることができました。

 

しかし電話をかけると、なぜか電話に出なかったり、出ても暗い感じでふさぎこんでいました。

親友のそんな姿を見たことはなかったので、私もショックが大きかったですが、私にとっては理解に苦しみました。

 

さっきまで元気だったのに、1人になったとたんにふさぎこんでしまっていると思うと、さっきまでの元気はなんだったんだと思うときもあります。

うつ病のことを調べると、自分から元気な姿を見せたり、よくなったと言っていたら、限界が近いサインだということが分かったのです。

 

うつ病の怖さを知ることができましたが、正直私にはもう少し自分でなにとかできだろうという思いが強く、親友の行動は理解に苦しむものばかりでした。

 

うつ病が理解できないエピソード2.1日中なにもしないですごす

土手で寝転ぶ男性

 

うつ病の親友のことが気になった私は、家に行って様子を見ようとしました。

親友の家には、私もなかなか行くことはなかったのですが、昔からきれい好きなのは知っていました。

彼の家に到着して玄関を開けると、理解に苦しむ光景が目に入ってきたのです。

 

部屋はワンルームですが、完全なゴミ屋敷となっていました。

足の踏み場もなく親友は奥のベッドで横になっていました。

どうしたんだと聞くと「ああ」としか答えません。

 

話をしているうちに会社も辞めてずっと部屋にこもっていたようです。

正直、私は親友の行動が理解できませんでした。

うつ病だからといってふさぎこんでしまい、仕事も辞めてどうするのかと、本気で心配しました。

 

もちろん親友はそんなことを考えることなく、暗い部屋で一人寝ていました。

私にとっては親友の行動は理解に苦しむ行動ばかりですが、昔から知っているからこそ、うつ病がこんなに人を変えるのかと、恐ろしい病気だということもあらためて感じました。

 

私に相談することもなく一人でいる彼に対しての怒りもありましたが、今はうつ病をなんとかする方が先決だと思い我慢をしていました。

うつ病の症状のひとつに、喪失感を感じることがあるのは知っていますが、それにしても自分では一切なにもやらない親友には理解に苦しみます。

この状況を改善しようとする意志が見えないので、私は心の中ではずっとモヤモヤした気持ちでいっぱいでした。

 

 

うつ病が理解できないエピソード3.人の好意をむげにする

悩んでいる

 

私は親友をどうしても立ち直らせたいと思い、毎日親友の家には仕事帰りに通いました。

身の回りの掃除をしたり、様子を見るために通いました。

病院にも行かなくなったので、私が休みの日に一緒に連れて行ったりして、なんとか立ち直らせようと必死でした。

 

そんな状況が半年ほど続いたときに、彼の口から「うざいからもう来るな」という言葉を聞いたのです。

もちろん私は相手がうつ病だと分かっているので我慢しましたが、家に帰ってから、なにやっているんだろうという気持ちになりました。

正直、そのときは、完全にうつ病の親友のことが理解できずに、もう止めようと思っていました。

 

親友の両親に現状がどうなっているのか、伝えようと連絡をしたときに、親もそこまでうつ病がひどいとは思っていなかったようです。

仕事を辞めたことも、私が付き添っていることも知りませんし、なんとか頑張っていると思っていたようです。

両親も近く上京して話をするとのことだったので、それまでは私も頑張ろうと思いました。

 

そのあとも、親友からはいろいろ言われましたし、人の好意をむげにするようなひどい言葉を言って、ふさぎこむことも多かったです。

その状況を両親が見たことによって、地元に連れて帰ることに決めました。

 

私は計7カ月間は、彼の身の回りのめんどうを見ましたが、最後の1ヶ月は完全に邪魔者扱いされていました。

なぜ親友の私がここまでやっているのに、そんな言葉が言えるのかと理解に苦しみました。

 

親友は実家で暮らすようになり、症状もだいぶよくなったと言われたので、地元に帰ったときには会いに行くようにしています。

私と会うときはいつもの親友に戻っていますが、完全にはうつ病は完治していないようです。

 

私はうつ病の怖さを実感しましたし、理解に苦しむような行為されたこともしっかりと覚えています。

それでも親友のうつ病が早く完治することを願っています。

 

まとめ

親友という身近な存在がうつ病になったことがきっかけで、うつ病の怖さを知ることになりました。

正直うつ病の症状は理解できないことが多いですが、家族のように本気で患者のことを心配してくれる人でなければ、協力できないこともあらためて感じました。