なぜホームレスになるのか?私がホームレスになった4つの原因・理由

ホームレス

30歳女性。大学卒業後、大手商社に就職したものの、人間関係や職場環境への不満から転職。転職先のも気にいらず、その後もなんども転職を繰り返し、無職・無収入となり家賃が支払えずアパートを解約。ホームレスとしての生活を経験する。お酒が好きで、趣味は宴会に参加すること。

 

 

私がホームレスになった原因・理由1.忍耐力がなく転職

転職

 

私は、22歳で大学を卒業してからすぐに就職し、普通のサラリーマンとして働いていました。

その会社は、大手の商社で、はじめはとくに不満もなく働いていました。

 

勤めて1年ほどしたころから、自分の能力を評価されていないような気がしてきました。

自分がどんなに頑張ってもほめてもらえず、残業をたくさんしても、しない社員のほうが評価されているように見えたのです。

 

そんな日々をすごしていると、だんだんと会社に行きたくなくなり、1年半で辞めてしまいました。

次の職場を見つけようと、知り合いに相談しました。

 

同業界の、中小企業に良さそうなところがあり、採用されました。

ところが、その会社は給料は同じでしたが、待遇は前職に比べると悪かったのです。

 

残業時間は前職の倍、毎日へとへとになるまで働くことになりました。

上司も厳しい人で、全社員の目の前で怒鳴られることもありました。

 

環境にたえられず、その会社も1ヵ月で退職しました。

嫌な思いをするとすぐに退職してしまい、無計画な退職がたたって、ホームレスへの第一歩を踏み出してしまったのです。

 

私がホームレスになった原因・理由2.人の誘いにすぐのってしまう

人の話

 

私が転職先を決める基準は、人から「良い仕事だよ」と、すすめられることです。

私自身が、その職場の良さを自分の目でたしかめることは、ありませんでした。

 

つまり、上手い話にのってしまいやすい性格なのです。

1回目の転職のときも、人から紹介された会社に入りました。

 

自分のイメージに合わず、あっという間に退職してしまいました。

2回目の転職も、同じ人に転職先を相談し、その人からすすめられた会社に入りました。

 

今度は、上司と折り合いが悪かったため、10日でやめました。

会社の雰囲気や待遇を知るため、採用担当者に質問をしたり、自分でリサーチするなどしていませんでした。

 

もっと、自分が入る会社のことを、調べれば良かったと、後悔しています。

また、転職を考えるなら、仕事を続けながら転職活動をしるべきでした。

 

仕事が見つからなかったとき、無収入になってしまうということを、よく覚えておく必要があります。

4回目の転職を考えて、仕事をやめてしまったあとは、仕事が見つからず、収入がなくなってしまいました。

 

貯金も残り数万円となり、住んでいたアパートを出ていき、ホームレス生活をすることになったのです。

「自分はきっと、どこかに就職できる」や、「自分を認めない会社が悪い」といった、過信がまねいたことだと思います。

 

 

私がホームレスになった原因・理由3.貯金ができない性格だった

お金がない

 

私は、お金づかいが荒いほうでした。

友だちの誘いは断らず、飲み会やパーティーにはかならず参加していました。

 

酔うと、人におごることもよくあり、7人分をおごった結果、会計が10万円を超えたこともありました。

ほしい物も、すぐに手に入れたいほうで、まだ使えるのに新機種が出たら、すぐ買ってしまうのです。

 

仕事を辞め、無収入になった私ですが、それでもお金の使いかたは、かえられませんでした。

そのため貯金は増えず、案の定、家賃や光熱費が支払えず、出ていくことになりました。

 

こうなったのも、お人好しで誘いが断れず、欲にまかせて動いてしまうという性格だったからです。

ある程度の貯金さえあれば、仕事を見つけるのにも時間をかけられます。

 

それまでの、お金の使いかたが本当にもったいなく思いました。

あとで計算すると、私は交際費に10万円、趣味や買い物に5万円近く使っていました。

 

家賃や生活費がプラスされるので、毎月赤字でした。

銀行口座の預金を、きちんと管理していなかったことが、要因のような気がします。

 

私がホームレスになった原因・理由4.自分の状況を人に打ちあけられなかった

相談できない

 

私は、お金に困ったときも、ホームレスになったときも、恥ずかしくて誰にも相談することができませんでした。

中学から大学まで私立で、良い暮らしをしていると思われていたため、そのイメージを崩したくなかったのです。

 

海外ドラマが好きだったので、ドラマに出てくるような、セレブの生活への憧れが強かったのです。

高価な装飾品を身につけ、良いお店で食事をするのも好きでした。

 

というより、そういうことをしている自分に、酔っていたのだと思います。

そんな私の生活ぶりを「かっこいい」と、後輩から言われるのも快感でした。

 

そのような思いもあり、プライドばかり高くなってしまいました。

お金がない自分がみっともなくて、どんなに困っても、人に話すことができませんでした。

 

最終的に、ホームレスになってから2ヵ月してから、母にその状況を打ちあけ、実家に戻りました。

しかし、恥ずかしさから、実家でも半年間引きこもり、すごしていました。

 

お金に困った時点で、誰かに相談していれば、ホームレスになるまではいかなかったでしょう。

しかし、自分のプライドが邪魔して、とてもそんなことはできませんでした。

 

まとめ

私が、ホームレスになった経緯を考えると、「人とのコミュニケーションが下手だった」ことが、原因のように思います。

仕事で、人との関係が悪くなったり、自分の立場が悪くなったりするだけで、居場所がないような気がしてしまいます。

 

たすけを求められるほど、なかの良い人がいなかったのもあります。

きっと、私は人間関係を上手くきずくことが、できていなかったのでしょう。

 

この経験をきっかけに、友だちとの付き合いかたを見直したり、職場での自分の立ち位置を意識するよう心がけるようになりました。

浪費もひかえ、使った額を見えやすくするため、クレジットカードの使用はやめました。

 

この経験があって、「自分の身の丈に合った人付き合いをし、物欲に任せないお金のつかいかたをしよう」と、肝に銘じました。