高校時代から、付き合っていた夫と結婚した、アラフォーの兼業主婦です。
娘とは小さいときから仲良しで、母子というより年の離れた姉妹のような感覚で、接していました。
しかし、高校生の娘がはじめて男性と交際した際に、親子関係にヒビが入り、無断外泊や反発など、遅めの反抗期に手を焼くことに。
今は、もめごとも落ち着きましたが、家族でこれからも力を合わせて、やっていきたいと思っています。
見出し
帰ってこない娘に手を焼いたエピソード1.姉妹みたいな母娘
私は、高校時代から付き合っていた彼と、大学卒業後、すぐに結婚。
娘も若くして授かり、保育園でも周りのお母さんより、少し若いママ。
今でも年齢よりも若く見られますが、娘が中学くらいのときには授業参観に行くと、「お母さんではなく、お姉さんがきたの?」と言われたりもしました。
周りから、少し年のあいた姉妹のように見られるだけでなく、実際、親子関係も母と娘というより、姉と妹のようにきさくな関係。
ですので、なんでも話し合える(と思っていた)親子でした。
実際、娘の初恋の相談も、友人関係の悩みもいろいろと相談されていて、私は母親目線というより、人生の先輩、お姉さん的な感じで、話しを聞いていた私。
えらそうにだめ出しをしたりするのは、極力控えてきました。
「娘は心を開いて、なんでも話してくれる」、当時はそう思っていたのです。
帰ってこない娘に手を焼いたエピソード2.娘にはじめて彼氏ができる
しかし、娘が高校に進学して、いつのまにか私の知らないうちに、彼氏ができていました。
はじめて打ち明けられたのは、交際が進んで半年ほどたったときで、相手は私立大学の二年生で、地方から上京して、一人暮らしをしている人とのこと。
中学のときから通っていた、進学塾に講師のアルバイトとして、きていた彼と知り合ったようで、高校に合格したあと、彼から告白されたそうです。
娘は、そのまま同じ塾に通っています。
まさに、寝耳に水で、「真面目に、勉強で塾に通っていた」と思っていたのに、講師と恋愛関係になっていたなんて、信じられませんでした。
なにより、付き合うとき、私になんの相談もなかったことがショックだったのです。
しかも、半年も黙っていたのですから、なおさらショックでした。
それで、はじめて娘にいろいろと説教してしまい、娘もかっとなって、いろいろ言い返してきました。
そして、家を飛び出したのです。
帰ってこない娘に手を焼いたエピソード3.家出して帰ってこない
スマホもなにも持たずに、家を飛び出してしまった娘に連絡を取ることもできず、とりあえず、会社でまだ勤務していた夫に相談。
夫も話を聞いてびっくりしていましたが、「とりあえずなるべく早く帰る」と言ってくれました。
その間、私は近所を自転車で見回ったり、娘の親しい友だちにLINEなどで連絡を取ってみましたが、娘の居場所はわかりません。
夫が9時過ぎに帰宅し、娘が飛び出してしまうまでの、いきさつをあらためて説明。
夜の10時になっても娘は戻らず、私は「警察に相談したほうがよいかも」と、口にしました。
夫は「彼氏のところにいるかもしれない」と言い、私も「そう思う」と答えましたが、その彼の連絡先はなにもしりません。
しかし、オロオロする私と違って夫は冷静で、「娘の塾の講師をしているなら塾に聞いてみよう」といい、二人で娘の塾まで訪ねました。
帰ってこない娘に手を焼いたエピソード4.やっぱり彼氏のところにいた娘
塾は電車で2駅ほど離れたターミナル駅に近くにある、全国チェーンのフランチャイズオフィス。
経営は、元高校教師の初老の男性が行っていました。
事情を説明すると、その講師はたしかに在籍していて、「今日は勤務日でないから、こちらにきていないが、連絡を取ってみます」ということで、その場で電話をかけてくれたのです。
電話がつながり、講師が今娘と一緒にいると、あっさり認めました。
事前に、私は夫に「興奮して揉めるかもしれなから、塾の人へ話は自分がする」と、言われていた私。
電話を奪い取って、いろいろ言いたかったですが、夫に止められました。
そのあと、経営者の方も間に入って、今からここに、その講師と娘がくるよう手配してくれたのです。
帰ってこない娘に手を焼いたエピソード5.悪びれない娘と関係が悪化
娘と講師が塾の応接室に入ってきたとき、私は涙が出てしまいました。
心配と怒りで、頭はぐちゃぐちゃです。
高校生の生徒を連れだした講師の彼は、「すみません」とも言わず、娘も挑戦的な目で、こちらを見ます。
塾の経営者の方も、「自分の塾で講師と生徒が恋愛関係になるのは、よろしくはない」ということは、相手に言ってくれました。
そうしたら彼は「じゃあ辞めます」と即答し、娘も「それなら自分もここを辞める」と言い出したのです。
興奮する私を抑えて、夫が相手といろいろ話をしていました。
とりあえず、相手の連絡先などを聞いて、娘にも夫は「頭ごなしに、自分は反対はしないけれど、とりあえず今日は家に帰ろう」と、説得して家に連れて帰ることに。
娘は一言も私には口を聞きませんし、目も合わせません。
あんなに、なんでも相談してくれていた娘なのに、信じられませんでした。
帰ってこない娘に手を焼いたエピソード6.たびたび夜遅くまで家をあけるようになる
夫は「ここで、無理矢理交際を止めても、余計に反発するだけだろう」といい、交際自体は認めると許可しました。
私も最初に、「まだ高校生のくせに」と、きつい感じで怒ってしまったことから、娘が「パパもママも高校のときから付き合っていたくせに」と反発したようです。
中学時代でも、反抗期もなく仲良し親子だと思っていましたが、急に反抗期も重なって、こじれたようになりました。
夫は「付き合うことは認めるけど、高校生としての最低限のルールは守って欲しい」と話し、娘も了承。
夫が出したルールは、「これまでどおり、娘は塾に通って勉強をきちんとする」、「門限は22時」ということでした。
最初は、娘もルールを守っていたのですが、門限が過ぎることが増えていったのです。
「あまりきつく言うと、また反発するかもしれない」と思って、私も黙っていましたが、冬休みのときに、とうとう外泊されました。
LINEでは一応、「今日は彼に勉強をみてもらうので遅くなります」と、連絡はあったのですが、0時を過ぎても帰ってきません。
LINEも無視です。
結局、無断外泊されました。
帰ってこない娘に手を焼いたエピソード7.一緒に彼と暮らしたいと言われる
その年の、年末年始は最悪でした。
娘は開き直って、彼のもとに入り浸り、家族で年越しや正月を迎えるのを拒否して、帰ってきません。
相手は大学生とはいえ成人していますし、「なんて無責任なんだ」と、私の心配やストレスもMAX。
夜眠れず、自律神経失調症と診断もされ、通院もしました。
年明け、夫は相手の家を私に言わず、訪ねたようです。
夫が娘を連れて帰ってきましたが、1週間ぶりにみる娘は体重が5キロ以上減って、やつれていました。
相手とどんな話し合いになったのか、詳しくは言いませんでしたが、夫が相手に手をあげたようです。
「慰謝料請求されるかもしれない」とだけ、伝えられました。
夫は穏和な人で、人に手を出すなんて考えられませんでしたが、父親の本気で怒る姿を見て、娘もなにかを分かってくれたようです。
まとめ
その彼とは、夫が体を張って対決し、娘と別れさせました。
相手とはしばらくいろいろありましたが……、なんとか話し合いがつき、やっと我が家にも平穏が。
今は娘とも、普通に会話している状態です。
母親である自分は結局、オロオロして、なにもできず、不甲斐なかったですが、夫が私や家族を守ってくれて、感謝しています。