39歳男性。大学を卒業してから、郵便局に13年勤務。就職と共に結婚もし、3人の子どもに恵まれるが、一身上の都合のため退職。転職し、現在は特定非営利活動法人において、経理および労務を担当。
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脱出するためにしたこと1.部屋の掃除
私は、大学生のときは、ほとんど大学にも行かない生活でした。
昼間はゲームをして、夜は飲み会という毎日を過ごす「ダメ人間」でした。
4年生に進級するにあたり、就職をしなければならない恐怖心があり、ダメ人間を脱出するべく行動を起こしました。
まず、やったことは部屋の掃除です。
「身近なことからコツコツと」ではありませんが、とりあえずできることからやろうと思い、部屋を片付けました。
片付けが済み、きれいになった部屋を眺めると、「ダメ人間から脱出できる」という気になりました。
脱出するためにしたこと2.きちんと大学に通う
大学4年といえば、周りは就職活動を行っている時期です。
3年間、ほとんど単位を取っていなかったため、卒業できるのかどうかの瀬戸際でした。
そのため、心を入れ替えてからは、毎日きちんと授業に参加し、卒業できるよう頑張りました。
そのおかげで、なんとか卒業できる単位を取得することが出来ました。
私の大学では、3年生までに取得しなければならない単位もありましたが、どうにか頼み込んで受講させてもらいました。
脱出するためにしたこと3.公務員受験の専門学校に通った
私は、ゼミにもあまり参加していなかったので、企業の紹介など受けられる状況ではありませんでした。
そこで、コネがなくてもどうにかなるであろう、国家公務員Ⅲ種試験を受験することに決めました。
そのため、大学に行きながら、夜間は公務員専門学校に通いました。
大学の学費を親に出してもらっているので、専門学校まで頼るわけにはいきませんでした。
大学と専門学校のないときに、アルバイトを入れて学費を稼ぐことにしました。
時間が限られているので、深夜のバイトになり、睡眠時間は3時間という毎日を過ごしました。
専門学校では、学費を自分で出しているのもあり、まじめに講義を受講していました。
「ちゃんと、大学の勉強を3年間やってればな」と、後悔もしました。
脱出するためにしたこと4.人間関係の整理をした
大学で3年間遊びほうけていた結果、いわゆる「悪い友だち」がたくさんできていました。
ゲームに異常に関心のある友だちや、飲み会を開きたがる友だちなどです。
私は大学と専門学校に通い、学費のためのバイトをこなすために、この人たちを「整理」する必要があると判断しました。
友だちを「整理」するのがいいのかどうかはともかく、そのままではダメ人間からの脱出は、できないと思ったのです。
まず、友だちとの接触を止めました。
もちろん、周りからさんざん文句も言われてしまいました。
あとで聞いたことですが、そのころの彼らのなかの話題は、私の悪口だったそうです。
悲しいですけれど、自業自得と思い我慢しました。
脱出するためにしたこと5.恋人にプロポーズをした
私には、付き合っていた彼女がいたのですが、その彼女に「就職できたら結婚しよう」とプロポーズをしました。
彼女は私と同じ大学の短大部を出ており、すでに卒業し、就職もしていました。
そんな彼女が、プロポーズを受けてくれました。
もちろん、本気で好きだったのでプロポーズしたのですが、これを目標にすることでやる気を倍増させました。
彼女も彼女のご両親も、積極的に私に力を貸してくださり大変助かりました。
彼女は、ご飯をまめに作りに来てくれました。
彼女のご両親は、お米や野菜を定期的に送ってくれて、ダメ人間脱出のための生活面をサポートして頂きました。
脱出するためにしたこと6.国家公務員Ⅲ種の試験を受験する
公務員専門学校に通う人は学生ばかりではなく、無職の人、会社勤めをしている人などいろいろな人がいます。
入学するときに、専門学校の先生に「受験までしっかり通って、試験をきちんと受ける人は半分ぐらいです」と言われていました。
「私もそうなるのではないか」と、かすかに思いました。
しかし、あとには引けない状況、必死で国家公務員Ⅲ種試験(郵政)を受けました。
結果は見事に合格。
郵政では内勤(郵便局内で窓口業務などをする仕事)と外勤(バイクで郵便を配達する仕事)があったのですが、どちらも合格することが出来ました。
まとめ
結局、私は内勤を選び、約束どおり恋人と結婚しました。
勤務地を大学から離れた場所にし、悪い友だちとも完全に縁を切り、まじめに頑張っています。
ダメ人間を脱出できたと思います。