フランス人男性と国際結婚をして離婚したいと思った5つの理由

家

38歳女性。専業主婦。大学卒業後社会人を経てフランスに留学。留学中に知り合った年下のフランス人と2年の交際を経て結婚、そのままフランス地方都市に永住すること12年。夫との大きなズレを感じつつ、子供のことや仕事のことを思うと離婚には踏み切れず、悩むことも多い日々。 

 

 

フランス人男性と国際結婚をして離婚したいと思ったこと1.お金の価値観の違い

お金

 

日本人同士の夫婦でも、それまでの育ってきた環境や性格からお金にたいする価値観が違うことはよくあることかもしれません。

しかし国際恋愛になると、違いの幅はもっと大きくなり、離婚を考えるほどの問題になることもあります。

 

私はとくに裕福なわけではありませんが、子どものころから「お金がない、使えない」ことを理由に、必要ななにかを諦めたことはありませんでした。

甘やかされていたといえばそうですが、不自由のない暮らしをさせてもらっていたと思います。

 

対する夫はきっすいのフランス人庶民。

フランス人は何十年も前のボロボロの車を使いつづけたり、服や生活にあまりお金をかけなかったり、基本的には質素です。

そのうえ夫の家族は、フランス人の中でもケチな部類に入るようで、そのなかで育った夫と私では、最初から感覚の違いがありました。

 

身に付けるものも、いつもチープなもので、セール以外ではものを買わない主義。

最初は夫も「買うな」とは言いませんでしたが、いい顔はしていませんでした。

 

お金のあるなしではなく、すべてのものを見て「高い!」と言い、友達と食事に行ったと言えば「いくらだった?」とすぐに聞かれるのでうんざりしてしまいました。

なにかを買うというときでも、最低ランクの安いものですませようとする彼と、どうせならいいものを買って長く使いたい私とでは日々ズレを感じてしまします。

一緒に生活すること自体が苦しくなりました。

 

フランス人男性と国際結婚をして離婚したいと思ったこと2.義家族との問題

人生

 

夫の家族は、はなれた地方都市に暮らしていて、毎日顔をあわせるわけではなかったです。

よく電話をしたり、バカンスであったり、クリスマスに集まったりというとき、大きなストレスでした。

 

フランス語がそれほど得意でなかったころは、細かなニュアンスまで聞きとれなかったので、彼らの言動が気にかかることはなかったです。

ですが、無神経な発言や、フランス語がつたない=頭が悪い、と思っているかのような態度にストレスを覚えるようになりました。

 

いざ問題が起きたとき、夫は中立にたとうとしました。

フランス人は日本人よりも産みの家族、とくに母親を大切にする傾向が強いらしく、夫もその一人です。

考えかたも価値観も文化もちがう国に嫁いできて、たった一人理解してくれるはずの夫に中立に立たれると、私はひとりぼっちでした。

 

義両親には一緒に戦う同士がいますが、私は自分の両親は遠い日本にいるし、フランス語で私をかばってくれることもできません。

とても深い孤独を感じました。

 

 

フランス人男性と国際結婚をして離婚したいと思ったこと3.自分の実家、日本が遠い

遠く

 

私たちはフランスに暮らしています。

日仏カップルのなかには日本に暮らしたり、暮らすことを計画している夫婦もいますが、私の夫は日本語が話せるわけではないので、日本に移住する予定もありません。

つまり彼と結婚しているかぎり、別居婚をしないかぎり永遠に私はフランスに暮らすのです。

 

私は留学でフランスにきて、この国で生きていこうと決めましたが、やはりなにかあったときは、この距離がとても辛く感じられます。

子供が小さくて誰かの助けをかりたいとき、自分の体調が悪いとき、そして夫婦喧嘩をしたときも、「ちょっと実家に行ってくる」と気軽に言うことができません。

 

そのためなにもかも自分たちでこなさねばならず、抱え込み大きなストレスになります。

夫とぶつかったときも、ちょっと距離をおいて頭を冷やすこともできなくて、ドロ沼になってしまうことがよくありました。

 

フランス人男性と国際結婚をして離婚したいと思ったこと4. 察することがなく、共感が得られにくい

話し合い

 

フランス人は日本人のように「言わなくても察する」ことがないのは、頭ではわかっているのですが、相手が家族、しかも夫となると理屈ではない気持ちがうまれてしまいます。

はっきり言葉にして時間をかけて、説明すれば少しはわかってもらえますが、それを次にいかすと言うことがあまりないので、同じ問題が繰り返しおきがちです。

 

なにかの話をしても、基本的に会話=ディベートになりやすいフランス人夫は、まず共感すると言うよりも「Non,mais… (いや、でも…)」と否定の返事が返ってきます。

すると共感が全く得られず孤独を感じます。

 

話し合いを大切にするフランス人は、言葉ではたくさんのことを語るのですが、言葉に行動がともなわないので、またぶつかりあってしまいます。

すると言葉がだんだん信じられなくなり、信じられないことを夫は不満に思う、と言う悪循環が繰り返されます。

 

もっと根本的なところでわかってもらえていない、私も夫をわかってあげられていないのでは、と思うことも多々あります。

同じ国で生まれて育った、もっと同じ価値観の相手を生きていったほうが、お互いに幸せではないのか、と思うこともありました。

 

フランス人男性と国際結婚をして離婚したいと思ったこと5. 人生において大事なことが違う

分かれ道

 

私は日々ぜんしんし、よりよく暮らし、充実感をもって人生をすごしたいタイプで、夫はそのときを楽しく生きていければいいと言うタイプ。

日本人同士でもよくある性格の不一致かもしれませんが、周りのフランス人は夫タイプの人が多いので、私のほうが少数派で変人扱いです。

 

日本があわないと思って海外へでた私ですが、「根本的に考え方などが日本人なんだ」と痛感すると、このままここにいていいのだろうかと悩んでしまいました。

 

まとめ

自分で選んだ人生とはいえ、やはり結婚生活を続けていくうちには悩むことも多く、「離婚」のふた文字が浮かんだことは1度や2度ではありません。

華やかなイメージが持たれやすい国際結婚です。

実は日本人同士のカップルよりも離婚率が高いのは、やはり私のように価値観のズレや距離などに負けてしまう人が多いのでは、と思います。