バカと天才は紙一重だと思ったエピソード3編

口を押える男性

35歳男性。栃木県出身。

栃木県での中学校の教諭を経て、現在は、東京都内のIT企業で働いています。

 

大学時代には、大学在学中から、競馬や株式投資にのめりこむ同級生がいた。

彼らは、せっかく教員免許を取得して、大学を卒業しておきながら、教諭にならなかった人たち。

就職もせずに、競馬や株式投資で生計をたてようとしていました。

 

しかし、結果的に、競馬をやっている知人は、サラリーマンなみの年収を稼ぎ出すように。

株式投資にのめりこんだ知人は、何度か資産を大幅に減らす危機に直面しつつも、現在は億万長者となった。

 

趣味は、ロードサイクリングと読書と株式投資。

 

 

バカと天才は紙一重だと思ったエピソード1.競馬が好きな知人

競馬

 

私の大学時代の同級生で、競馬を趣味にしていた人間がいました。

毎週金曜日になると、コンビニで競馬新聞を購入。

その後、夕方になると喫茶店に入り浸って、ずっと競馬新聞を眺めているのです。

 

私が「馬券を買うときって、何を基準にして買うんだよ」と尋ねると、彼はこう答えます。

「馬と馬場との相性とか、短距離が得意な馬がいれば、長距離が得意な馬もいる」と。

 

さらに私は、畳みかけるように、こう尋ねたのです。

「じゃあ、過去の競馬の実績をデータベースにしていれば、間違えることなく、馬券で儲けることができるな?」と。

 

すると、同級生はこう言います。

「いやいや、どんなに優秀なサラブレッドでも、レース当日になって、馬の機嫌が悪くなると、ダメ」

「まったく走る気がおきなくなって、レースで簡単に負けちゃうんだよ」と。

 

それを聞いて、私はこう言うのです。

「じゃあ、馬券じゃ儲からないな。趣味として、楽しむしかないな」と。

 

同級生とは、こんな会話をしたことがあります。

その同級生は、毎週土曜日と日曜日は、第1レースから最終レースまで、律儀に参戦して、馬券を購入していました。

 

正直言って、「バカか」と思いましたが、彼の収支が赤字になったことはありません。

むしろ、土曜日と日曜日の2日間で、数万円単位の利益をあげるケースが多かったのです。

 

私が、「どうして儲かるんだ?」と尋ねると、彼は笑ってこう言います。

「負けないように、馬券を買ってるだけだよ」と。

 

結局、彼は教員免許を取得しましたが、現在も、競馬でお金を稼いで、生活しているのです。

せっかく教員免許を取得して、4年制大学を卒業した彼。

にもかかわらず、教諭にならずに、就職もしないなどという人間は、客観的にバカな人間だと思います。

 

しかし、彼は馬券師として、サラリーマン程度の年収を毎年稼いでいるのです。

「バカと天才は紙一重」という、一例だと思います。

 

バカと天才は紙一重だと思ったエピソード2.株式投資で、資産を3分の1に減らした知人

文句を言う男性

 

もうひとり大学の同級生で、教員免許を取得しておきながら、ギャンブラー的な人生を送っている知人がいます。

この同級生は、私と同じく株式投資が趣味なのですが、手法が私とは、まったく異なるのです。

 

私の場合は、会社四季報や企業の決算短信を読み込んで、企業価値と比べ、割安と思える銘柄を買い、数ヶ月間保有します。

なので、私の場合は、大企業の株式を買うことが多いです。

 

ところが、知人の場合は、新興株一辺倒でした。

理由を尋ねると、「値動きの良さに決まってるだろ。流れに乗らなきゃ、儲かることはできないよ」と主張。

「流れに乗らない人間は、溺れるんだよ」と、力説するのでした。

 

私たちが大学生だった時期というのは、ITバブルが弾けて、新興株が急落するプロセスにあったころです。

ですから私はこのように、彼にアドバイスをしていました。

 

「今は、新興株には手を出さないほうがいいんじゃないのか?」

「大企業の割安株を丹念にひろったほうが、数年後には儲かるぞ」と。

 

しかし、知人は聞く耳を持ちません。

知人は、「ここまで新興株が下がったんだから、買いどきだろ?」と言います。

 

さらに、知人はこう言ったのです。

「いま買わなくて、いつ買うんだよ。バーゲンセール状態じゃないか」と。

 

そう言ったあと、知人は証券口座に入っていた現金700,000円で、新興株を購入。

さらに、この株を担保にして、信用取引でも同じ新興株を買ったのです。

 

ところが、これが裏目に出てしまいました。

彼は2ヶ月くらい、この銘柄を保有し続けたのですが、この会社が業績下方修正を発表したため、株価が大きく下落。

その結果、彼は資産を3分の1に減らしてしまったのです。

 

ところが、それでも懲りないのが、私の知人。

「見てろよ。必ず復活して見せるからな」と、私に宣言したのでした。

 

 

バカと天才は紙一重だと思ったエピソード3.株式投資をしていた知人は、現在は10億円単位の資産を築きあげている

高級マンション

 

大学時代から、株式投資をしていた私の知人。

大学を卒業すると同時に、風呂のついていない格安アパートへ引っ越し、無職となりました。

 

せっかく教員免許を取得したのに、どこにも就職しなかったのです。

そして、株式投資の勉強に、明け暮れるようになりました。

 

私は地元の栃木県の田舎町に戻って、中学校の教諭となります。

ですが、この知人とはときおり、連絡を取り続けていました。

 

彼は、ずっとアパートに引きこもり、株式投資における売買判断の重要ポイントについて研究したそうです。

移動平均線の読み方や、MACDというテクニカル指標の分析の仕方、あるいは信用取引残高からの分析手法など。

また、騰落レシオや信用取引損益率の分析手法などを、本を読んで勉強したようでした。

 

無職となってまで、株式投資について勉強する人間は、バカか天才です。

しかし、この時点では、彼は資産を築くどころか、収入のない人間でしたから、バカの部類に入ったのだと思います。

しかし、天運は彼に味方したのです。

 

2005年に入って、日経平均株価が一気に、3000円から4000円ほど上昇したことがありました。

このとき知人は、持っていたお金をすべて、証券口座に投入。

 

そして、あろうことか、消費者金融からも借りられるだけお金を借りて、このお金も証券口座に投入したのです。

しかも、そのお金で、またしても現物株を買ったあと、これを担保に信用取引で、3倍の株式を購入し、一気に勝負に出たのでした。

 

その結果、彼は一気に、数千万円の資産を築くことに成功したのです。

購入した不動産株が、10倍以上に値あがりしたのでした。

今現在、彼は10億円以上の資産を築いて、富裕層としての人生を歩んでいます。

 

あとに聞いた話だと、2008年後半に発生したリーマンショックに巻き込まれて、資産を2分の1にまで減らしたようです。

ですが、2012年後半からの上昇相場で、再び資産を増やしたとのこと。

 

「バカと天才は紙一重」という言葉は、彼のためにある言葉だと思えてなりません。

 

まとめ

株式投資やギャンブルをやっていると、「バカになって、買って買って買いまくる」という表現を使うことがあります。

「何も考えずに、すべての資産を株式や競馬につぎ込んで、勝負に打って出る」という意味です。

ですが、それですべてを失うバカがいれば、大成功して大金持ちになる人間もいます。

 

私の知人は、たぶん天才なのでしょう。