優しかったのに。父親のひどい浮気エピソード3編

別れる

25歳女性。年子の幼稚園児の二児の母。主婦。幼いころに、父の浮気が原因で両親が離婚。大好きな父の浮気で、家族がバラバラに。父のこともあり、人一倍、浮気は許せない。主人が浮気をすれば、即離婚すると約束している。

 

 

優しかったのに。父親のひどい浮気エピソード1.優しかった父の変化

夜中

 

幼いころ、両親はとても仲が良く父の休みの日には、家族でいろんな場所に遊びに行きました。

父はいつも優しく、暇さえあれば私と兄を公園や散歩に連れて行ってくれる人でした。

 

しかし、そんな父が少しずつ変わってきた時期があったんです。

仕事がおわると、まっすぐ帰ってきていた父が夜遅くに帰るようになりました。

 

私はそれが寂しくて、なん度も母に「パパはいつ帰ってくるの?」と、聞いていました。

そのたびに母は、少し哀しそうな顔で「パパ、仕事で忙しいんだって」と、言っていたんです。

 

翌朝起きると、大好きな父の姿があります。

私はうれしくて父にまとわりつき、父も仕事に行くまでの時間たくさん遊んでくれました。

 

しかし、母に対する父の態度がそっけなく、子どもの私でも父と母の変化を感じていました。

その晩も、私が寝る時間になっても父は帰ってきませんでしたが、私は朝を楽しみにしながら眠りについたのです。

 

優しかったのに。父親のひどい浮気エピソード2.父の浮気により母が泣く日々

泣く

 

父が夜遅くに帰るようになったころ、私は夜中に泣く母の声で目が覚めることが増えたんです。

そっとリビングに行ってみると、ひとり薄暗い部屋で泣いている母。

 

いつも笑っている母が、声を出して泣いていて、はじめてのことでとても驚きました。

「どこか痛いの?」と聞くと、母は涙をふき「どこも痛くないよ。起こしてごめんね。寝よう」と、言いました。

 

なにも知らない私は、「パパはまだ?パパはいつ帰ってくるの?」と、母に聞いていたことを覚えています。

母は、涙を流し「もしかするとパパね、ママより好きな人ができたのかもしれない」と、私に言いました。

 

幼かった私は、よく意味がわかりません。

でも、父が帰ってこない理由が仕事じゃないこと、母がとても悲しんでいることはわかりました。

 

泣き崩れる母に、なにを言ったらいいのか悩んだ末「私はママが好きだよ」と、母に言ったのです。

翌朝、帰ってきた父に「パパはママのこと好きだよね?」と、聞きました。

 

父は「好きだよ」と、言ったんです。

その言葉を聞いて、嬉しそうに母に話す私に、複雑そうな表情の母。

 

そのころの私には、母の気持ちは理解できませんでした。

相変わらず父は、私と兄に優しく、家にいるときはずっと遊んでくれました。

 

しかし、いつしか家族で出かけることもなくなり、父は休みの日も帰ってこなくなったのです。

 

 

優しかったのに。父親のひどい浮気エピソード3.父と私の最後の日

喧嘩

 

ある日、夜中に父と母が言い争う声で、私と兄は起きました。

父の怒鳴り声をそのとき、はじめて聞いた私たちは怖くなり、ふたりで布団にもぐっていました。

 

怒鳴り声が静まり、父と母の話を聞いていると父は、「近いうちに出て行く」と、ハッキリと言っていたんです。

その言葉を聞いて、私はすぐに両親の元へ行きました。

 

「パパ!出て行かないで!」と。

急に起きてきた私に驚いていた父、「ごめんな」と、泣きながら私を抱きしめました。

 

母に聞いても、「パパはもう、ここにいられないの」と言うだけ。

とにかく、父を止めることで必死の私。

 

父は、泣き叫ぶ私を抱きあげ寝室に連れて行きました。

「今日は一緒に寝よう」父の言葉に、子どもながらに「これが最後なのだ」と悟りました。

 

翌朝、父の姿はもうありませんでした。

その後、父と母は離婚し母と兄と私の三人家族の生活がはじまったのです。

 

とても寂しくて、なんども泣きましたが、母と兄がいつも傍にいてくれたため、少しずつ受け入れることができました。

私は、あの最後の日から父と会うことはありませんでした。

 

まとめ

父の浮気によって、父が帰ってこなくなり、母は毎日泣いていました。

家族がバラバラになったことが、本当に悲しかったです。

 

幼いころの記憶ですが、どれもすべて鮮明に覚えています。

それほどまでに、私にとって大きなできごとでした。

 

浮気は人を変えたくさんの人を傷つけます。

けっして、やってはいけないことだと思います。