◆年齢 47歳
◆性別 女性
◆職業 専業主婦(在宅ライターをはじめています)
◆タスクのテーマに関する経歴などの情報
25歳元旦那と結婚、息子が1歳と5歳のときに離婚。息子の診断当時は発達障害という言葉は使われていなかったのでアスペルガーや学習障害の診断を受け、元旦那もまちがいなく同じだと言われました。長男と次男はまたタイプが違って次男のほうが元旦那によく似た衝動性をもっているのですが、一時期は薬を服用するなどもして現在は比較的おだやかに過ごすことができていて、幸せな日々です。
私ががんにかかって、治療後も合併症でなかなか体力が戻りませんが、今の旦那のおかげで楽しく過ごすことができています。
◆ライフスタイル(趣味など)
音楽を聴くこと 映画、ドラマを観ること
発達障害の旦那と離婚した4つの理由
発達障害の旦那と離婚した理由1.旦那の暴力が激しくなってきたこと
決定的な理由は、暴力がだんだん激しくなってきたことです。
今となって考えてみると「このままでは殺されるんじゃないか」と思えるくらいひどい状態だったのです。
はずかしいと思っていたのでだれにも相談することなく、自分たちの問題だと思い5年以上がんばってきました。
子どもの入院がきっかけで、家から少し離れたことで冷静になりました。
客観的に自分をみることができ、ひどくなっている暴力に気がついたのです。
暴力は日に日に激しくなってきたので、それまでは「喧嘩が多いな」としか感じていなかったのです。
もちろんずっと暴れていたわけではなく、穏やかで優しいときもあり、反省したりもするのでつい許していた感じです。
発達障害の旦那と離婚した理由2.思い込みが激しく、聞く耳を全く持たずに1人で勝手にキレること
結婚直前から思いこんだら意見を曲げないというか、話がどうもかみあわない違和感、というものはありました。
ささいなことで、ものすごく怒ったことがあり「私はそんな意味で言ったわけじゃない」と話をするだけで何時間もかかったのです。
結婚を直前でやめようかと悩みました。
でも「世の中に完璧な人間なんていないだろうし、基本的には優しいし大丈夫かな」と結婚を決めました。
結婚式の当日、旦那は緊張でどうかしていたのか、私が主賓で祝辞をたのんでいた元職場の上司が、いがいとスタイルのよいイケメンだったことに嫉妬したのでしょう。
私が笑顔でいるのをみて、勝手に想像をふくらませ「こいつとどういう関係や」と不機嫌になりました。
披露宴の真っ最中に、小声でずっと「許さんからな」「どういうことや」とぐちぐち話しかけてきました。
どれだけ「仕事中の格好と違う花嫁姿みてニコニコしていただけでしょ」と答えても、周囲に気づかれないようにねちねちと攻撃はつづきました。
お色直しあとに二人で写真撮影するときですら、まだ言いつづけました。
楽しくない結婚生活がはじまったのです。
披露宴が終わってすぐに「この人との生活はしんどいかも」とはさすがに言えず。
また、すぐに子どもができたため「まぁ、子どもが産まれたらかわってくるかな」と様子をみることにしました。
かんきのためにお風呂の窓を開けると「隣にみせたいんか。あいつとも不倫してたんやろ」と、関係ない上司との想像で、1人でイライラしていました。
「掃除するのに、窓開けただけやん。お風呂入るときには開けてないわ」と、こちらも強い口調で言い返すものの、エンドレスの言い合いになり疲れる日々。
言いだした以上、引っこみがつかなくなると「窓閉めてもシルエットがみえる。平気なんか」と1人で怒って、黒いビニール袋を窓にはったり。
カビが生えるし、馬鹿らしい、と思いながらも勝手にはずして喧嘩になるのもしんどいので、旦那の母親にこのことを話して意見をきいた記憶があります。
発達障害の旦那と離婚した理由3.暴言が止まらないときに応戦してしまうと、物を投げる、手をあげるに発展し、子どもが怖がって泣くようになったこと
暴言がとまらないときに応戦してしまうと、物を投げる、手をあげるに発展してしまい、子どもが怖がって泣くようになりました。
子どもが産まれてからは気持ちが切りかわったのか、私の不倫疑惑の話で激怒することは少なくなり、子どもに接するときには優しく、調子のいいときは機嫌がよかったのです。
仕事が上手くいかなくてイライラすると家で暴言をはくようになり、なかなか怒りがおさまらずに大喧嘩になることがふえてきました。
夫婦が大声で喧嘩するとびっくりして子どもが泣くことがふえ、はやく決着をつけたいのかだんだん手がでるようになりました。
痛いと私も激怒して、やり返そうとしては暴れて。
はじめは素手で頭をたたいたりしていたのですが、次第に髪の毛をひっぱられて廊下をひきずられたり、肋骨にひびが入ったりするようになりました。
怒りがおさまると気持ちわるいほど優しくなり、謝るので「今度は心を入れかえて、平穏な生活がおくれるかも」と考えてしまいます。
このようなことを何度もくり返し、対処法ばかり考えて生活するようになりました。
発達障害の旦那と離婚した理由4.私も、イライラしてしまい子どもに手をあげるようになってしまったこと
暴力なんて最低とわかっていても、成長した子どもが反抗する年頃になると穏やかに接することができなくなってきました。
イライラを子どもたちにぶつけてしまいました。
私まで子どもたちに、ひどい暴力をふるうようになってしまったらとり返しがつかない。
私には子どもたちをきちんと育てる責任がある。
私は「子どもと3人で幸せになれる権利があるんじゃないかな」、「旦那は病院に行って、薬でももらって1人で落ちついて生活したらどうかな」という気持ちがかたまりました。
実家に事情を話して、とんとん拍子に離婚することができました。
発達障害の旦那と離婚して良かったこと3つ
離婚してよかったこと1.子どもに優しく接することができたこと
自分が暴力から開放されると、子どもたちにも優しく接することができ、手をあげることがなくなりました。
本当にかわいいと思えるようになり、言うことをきかなくても言葉でのやりとりや愛情をたっぷり注ぐことで解決し、穏やかで優しい子に育ちました。
それでも思春期にはトゲトゲしてあらっぽい言葉がとびかったので、もし離婚せずにいたらどんな風になっていたのだろうと考えるとぞっとします。
離婚してよかったこと2.再婚した相手と子どもが上手くやってこれたこと
母子家庭になって、楽しく子育てをしている最中によい出会いがあり再婚しました。
母子家庭とくらべて経済的にも、精神的にも安定して幸せにすごすことができています。
子どもたちもよく懐いて、思春期いがいはよい関係をきずけています。
離婚してよかったこと3.発達障害の子どもたちのフォローができていること
子どもたちは、2人とも発達障害と診断されました。
子どもたちが診断されたときに、医師にも元旦那のことを話しました。
元旦那を反面教師にしたらいいと考え、子育てをがんばってきました。
現在21歳の長男は、仕事をはじめて3年目になります。
17歳の息子は、部活のフットサルにはげむ高校2年生です。
もし離婚していなければ元旦那の対応があったので、余裕がなく、穏やかな子育てができなかったと思っています。
まとめ
まだまだ子育ては続いていますが、現在の夫との生活は本当に穏やかな毎日なので、子どもたちが自立して楽しく過ごすことができるまで、安心して見守っていられます。
養育費も一切もらわず、元旦那に子どもを会わせることは一度もしない状況ですが、離婚してよかったというより、離婚していなかったらの生活を想像するのも怖いです。
新しい家庭が築けて幸せに暮らせていてよかったと思っています。