24歳男性。中小住宅メーカー勤務。会社では経理を担当。発達障害であると診断されたのは大学生のとき。きっかけは、両親から発達障害の疑いがあることを指摘されたこと。趣味は、ボードゲーム、ネットゲーム、アニメ鑑賞。
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私が受けた差別エピソード1.メモを逐一取ることに対して注意をする
私は発達障害で、人から受けた指示を覚えたり、しっかり理解することが苦手なのです。
そのため、いつもメモを取るようにしているのです。
メモを取っていることに対して、「そんなことメモとる必要あるの?」と、注意をしてくる人がいました。
その人が言うこともわかるのですが、私としてはミスを最大限減らすことを意識しているのです。
メモは、そのために必須なので、「やめろ」と言われることはとても心外です。
たしかに、簡単なことまでメモをしているので、ほかの人から見ればメモを取る必要がないように思われます。
私自身、メモを見なくても仕事ができるときもあります。
しかし、メモを取ることをくせにしないと、かならず失敗をしてしまうので、大目に見てほしいと思います。
私が受けた差別エピソード2.勝手な普通を想定されたうえで失望される
発達障害になってから、自分は普通の人間ではないということを、受け入れなくてはいけませんでした。
もちろん周りの人に、理解してもらう必要があるのです。
トラブルが生じたときに、「こんなこと簡単にできるでしょ」とか、「普通そうでしょ」などと言われることがあります。
身勝手な「普通」を押し付けられるのです。
私のなかでは難しいことでも、周りの人から見ればいたって普通のことです。
私も、申しわけないという思いはあります。
でも、頑張っているのに、勝手に失望されてしまうことは、辛い思いしかないですね。
普通であるということは、私にとってはとても厳しいことなのです。
私が受けた差別エピソード3.就職活動の際に障害者扱い
今では、普通の会社で働いているのですが、就職活動をしていたとき、大学の就職支援課に自分が発達障害であることを言いました。
相談をしていた際に、職員のほうから、「企業は障害者なんかほしいとは思っていないよ」と、言われました。
たしかに、企業としては戦力にならない人は必要のないでしょう。
それは、うすうすわかっていたことです。
面と向かって、そんなことを言われれるとショックでした。
たしかに、就職活動では、あからさまに指摘されたわけではないのです。
でも、発達障害であることが原因で選考を落とされたこともありました。
面接で、ひどいことを言われたこともありました。
障害によって、不当な差別をすることはよくありません。
そんな、思いやりのない社会は、あるべきではないと思いました。
私が受けた差別エピソード4.特殊な能力がないことをせめられた
発達障害の人は、普通の人に比べて、感覚的な能力が発達しているという話があります。
でも、それはメディアが取り上げている一部の事例です。
私を含めた、多くの発達障害の人は、能力的になにかしら秀でているということはありません。
それなのに、周りの人からは、そのような感覚的な能力を求められるます。
歴史上の偉人や、アーティストなどを例に出します。
それは、ただ能力のある人を引き上げているだけで、そのほかの人は無価値といっているようなものだと思いました。
私が受けた差別エピソード5.根拠のない批判を受けました
仏教では障害者は、前世の罪をかぶっているという解釈のようです。
それをネタに、ひどいことを言われたりしたことがありました。
たしかに、歴史のある思想ではあります。
でも、科学的根拠のないことで、私を批判することはやめてほしいものです。
「前世の私が、ひどいことをした」と言われても、不愉快極まりないです。
なかには、このことを理由に不当な扱いを受けたり、暴言を吐かれたりしたこともありました。
私が受けた差別エピソード6.間接的な差別を受けた
最近では、発達障害などの障害者に対する、差別意識というモノが改善されてきてはいます。
直接に、差別的な言動をしてくるという人は減ってきています。
そのような傾向は、私にとってはうれしい限りなのです。
そのなかでも、まるで腫物を扱うような態度で、接してくる人がいます。
変によそよそしかったりする人もいたりして、差別的な言動はしないものの、少し辛い思いをしています。
まとめ
障害者に対する、差別に関する意識は年々高まっているとは思われます。
まだまだ、差別意識は根深く残っているので、辛い思いをすることはよくあります。
このようなことがなく、快適に生活ができる日がくることを祈っています。