38歳男性。ゲーム会社勤務後に独立。本を出したりシナリオを書いたりと、好きなことばかりやっていたら、いつのまにか自分の口座残高が救いようがない状態に。趣味は資格取得だが、取った資格を収入に結びつけていないので、ますます救いようがない現状に悩んでいる。
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私の身近にいた、救いようがない人のエピソード1.物を返すのに着払いを使う
私の親友と共通の知人A氏は、とにかく自分の金を使いたがらない人間でした。
彼は、いろいろなものを人から借り、なにかと理由をつけてなかなか返さないのです。
あるとき、私の親友がA氏の頼みで、わりと高額な物を貸しました。
親友は、ずっと貸し借りを拒んでいたのですが、「貸して、貸して」と、ずっと言われていたそうです。
「そこまでほしいなら、自分で買えばいいのに」と、思いますよね。
しかし、根負けした友人が渋々貸すと、A氏は礼も言わずに一目散に家に帰ったとのことでした。
私と親友とA氏は、月に1回会うかどうかくらいの付き合いだったのです。
しかし、親友が物を貸してからは、多忙を理由に会うことが少なくなっていきました。
その間、なん度も貸したものを返すように、我々ふたりから連絡したのです。
「また今度」とか、「次に会うときに」と、先延ばしにされていました。
ふたりで直接、家に押しかけることも考えたのですが、そもそもA氏の住所を知らなかったのです。
約1年半後、いい加減しびれを切らした親友に、「宅配便で送るように連絡してはどうか」と、私は提案しました。
会う機会がない以上は、送ってもらったほうがはやいからです。
それでもA氏は、渋ったり無視を決め込んだりしていました。
しかし、約半年後に友人宅に荷物が届いたんです。
まさかの着払いでした。
私の親友は、少し抜けたところがあるので、私が知ったときにはサラッと受け取ってしまったあとでした。
聞けば、事前に着払いの連絡も受けておらず、御礼や謝罪の手紙一つ入っていなかったのです。
あんまりな扱いなので、抗議の連絡を入れようと親友に言ったのです。
しかし、波風立てたくないし、これ以上は深追いしないとのことでした。
一般常識とはかけ離れた行動をするA氏は、本当に救いようのない人だと思い、そのあとの付き合いから外しました。
私の身近にいた、救いようがない人のエピソード2.パチンコ狂いで8年大学にいた
私は大学にはいり、すぐに部活にも所属しました。
その部に、あとから入ってきたのが2年生のB氏。
2年生からの入部は珍しいのですが、踏ん切りがつかなかったそうです。
彼の年齢は、私よりかなり年上でした。
一浪二浪はよくいる大学ですし、社会人をへて大学に入る人もいます。
国際関係の学部だったので、休学して留学する人も多い関係もあり、そのため留年あつかいになる人も多い環境でした。
ある日、B氏と直接話して驚いたのですが、彼は現役合格者で留学経験も社会経験もないとのこと。
さらに言えば、病気で休学したということもなく、いたって健康体。
彼はなんと、3回目の2年生の真っ只なかだったのです。
ちなみに、1年生も2回やったそうです。
留年の理由は、なんとパチンコ。
入学してからパチンコにハマり、ほとんど大学にこないでパチンコで稼いでいたのです。
さらに驚くべきは、彼の生活でした。
パチンコ仲間数人と同居しており、3人で朝から晩までパチンコをしていたとのこと。
3人いれば誰かは勝つらしく、そのお金で毎日豪勢に飲み食いしていたと、自慢気に語っていました。
仲間たちが大学を卒業したり、退学したりしたため、B氏も大学に復帰し部活に入ってみたとのことです。
彼は1年生を2回(1回留年)、2年生を3回(2回留年)、3年生を2回(1回留年)。
4年生は、奇跡的に留年することなく、私と同じ年に卒業していきました。
下手な講師より、長年大学にいたせいか教授陣の覚えもよく、温情で卒業させてもらえたとのことです。
聞けば、彼は3人兄弟の末っ子で、上の兄は大学で2回留年しており、下の兄も3回留年しているとのことでした。
兄弟全員で8回留年しているので、彼のご両親は実質5人を大学に生かせるお金を出したことになります。
どうにも救いがたい兄弟ですが、兄たちが留年する様子を見ているのに、留年したB氏は一番救いようがない人間だと思いました。
私の身近にいた、救いようがない人のエピソード3.打ち合わせしないプロ志望の作家
私の知り合いに、作家志望のC氏がいます。
C氏は漫画を描いており、同人漫画誌の世界ではそこそこ売れているようでした。
それで食べていけるほどではなく、一旦就職もしました。
しかし、研修期間の終了とともに辞めてしまい、漫画アシスタントの仕事がないかどうか聞いてきました。
実際のところ、それほど私とC氏はそれほど、親しい間柄ではありません。
でも、「彼が成長すれば、私にメリットがあるかもしれない」と思い、出版社に話をつけたんです。
それからしばらくして、出版社から連絡がありました。
C氏を使いたいという作家さんがいたのですが、作家さんとの打ち合わせに応じないとの苦情でした。
私は彼に連絡を取ったのですが、「電話や直接会話するのは嫌だ」とか、「メールやチャットにしてほしい」と、言います。
「作画作業は細かい修正が入るので、メールではむずかしい」と説明したのですが、わかってもらえませんでした。
結果的に、彼は自分のチャンスを潰してしまいました。
せっかく、色々な人がチャンスを持ってきてくれたのに、それを潰してしまうのはまさに救いようのない人間だと思いました。
まとめ
救いようのない人間とは、自分で自分の首を閉めた結果、友だち付き合いを遠慮されたりする人だと思います。
せっかく救いの手を差し伸べても、自分でダメにしてしまうことが多く、そういった意味でも救うことができないのです。