離れられない。夫への依存から自立したエピソード2編

自立した女性

36歳女性。

現在は所有している薬剤師資格を活用し、ドラッグストアでの調剤担当として勤務。

 

22歳のときに当時の同級生と結婚し、翌年には子どもを出産しながらも、元主人との間の生活の不一致などから、26歳のときに初めての離婚を経験。

以後、仕事と家庭を両立しながら、男の子を育てるシングルマザーとして活動中。

 

 

夫への依存から自立したエピソード1.夫のたび重なる浮気の事実で目が覚めた私

上手くいっていない夫婦

 

大学生として大学を卒業して、後に結婚した当時の夫は、手前味噌かもしれませんが、妻であった私から見ても、イケメンと断言できるくらい、とっても魅力的な男性でした。

それに、つき合っているときから、とても優しく思いやりのある男性で、記念日にはしっかりプレゼントやサプライズを用意してくれていたりするのです。

つき合いはじめて半年も経たない段階で、「この人と結婚できたらいいな」と自分でも思ってしまうほど、とっても大好きな存在でした。

 

彼からプロポーズされたときには、もう飛びあがってしまうくらいに、嬉しくて感激してしまったほど。

もちろん、即答でOKし、そのまま結婚という道へ。

 

今振り返ってみても、当時の私は夫に依存していたといっても、間違っていないくらい、本当に夫がいないとダメな女だったんです。

夫が仕事に出かける時間にさしかかってくるだけで、憂鬱になってしまってましたし、帰宅時間が近づいてくるほどに、どんどん待ち遠しくなってしまうほど。

 

たとえ仕事とはいえ、別の女性と会話したりしているのを想像するだけで、思わず嫉妬してしまうことも、少なくありませんでした。

ただ、そんな夫に依存たっぷりな私でしたが、一気に夫への愛情が冷め、自立しようと思い至ったのです。

 

その原因となったのが、夫のたび重なる浮気と裏切りの数々でした。

それも、私に対して最後までシラを切り、男らしくない行動を見たときには、一気に感情が冷めたのです。

 

100年の恋も一気に冷めたといっていいほど、瞬間的に自分の気持ちが冷めていくのが、手に取るように分かりました。

「どうして、こんな嘘つきの男性に、私はあんなに夢中になっていたんだろう?」と、今振り返ってみても、感じてしまうくらいでしたね。

 

ただ、当時の私は、年齢なりにある程度の恋愛は経験していたんですが、同級生との恋愛ばかりで、どれも子どもっぽい内容で終始していたんです。

ところが、はじめて夫から大人の恋愛をしてもらったこともあり、それが初体験として、感激だったのでしょうね。

夫という男性に、ぞっこんになってしまっていました。

 

けれど、夫がなんども浮気を重ね、バレるたびに一度は必ず謝ります。

しかし、それでもまた浮気を繰り返すという不義理な行動と、その姿を見ていると、徐々に気持ちが冷めていく私がいました。

 

離婚という事実を決意したときには、夫のとの間に小さな子どもがすでにいて、結婚後は就職していた仕事を辞め、専業主婦として活動していた私。

そのため、「離婚後の生活をどうすればいいのか?」という不安もありました。

 

しかし、それを恐れず夫の離婚を決意した自分を、われながら、「よく頑張ったなぁ」としみじみ感じてしまうくらいです。

 

 

夫への依存から自立したエピソード2.結婚後に知った夫のマザコン気質

お手上げの女性

 

夫への依存から脱却した直接的な理由として、浮気という事実があったんですが、それとは別に、夫への愛情が一気に冷めたもうひとつの理由がありました。

それは、夫のマザコン気質です。

 

夫にマザコン気質があること自体は、結婚生活をスタートさせてからはじめて知ったんですが、最初は「お母さまを大切にする、優しい男性なんだな」という程度の認識。

しかし、一度でもソレが気になってしまうと、途端にそのことばかりが目に付いてしまうくらい、夫の母親に対する接し方は、ちょっと異常とも呼べるものだったんです。

 

夫は義母を呼ぶ際、表向きでは「母」や「おふくろ」という呼び方で呼んでいます。

ですが、たまたま夫の実家に行った際、私がお手洗いに離席したあと、戻ってくるときに、夫と義母が話している声が聞こえたんです。

 

そこで、夫が義母を「ママ」と呼んでいるのをはじめて聞いたとき、一瞬「えっ?」と頭のなかに疑問符が浮かびました。

私が戻ってきてからは、いつもどおり「おふくろ」という表現になっていたので、そのときは「聞き間違いかな?」程度で済ませていた私。

ですが、これが夫のマザコン気質を知った、はじめての瞬間となるのです。

 

それ以外にも、生活の端々でマザコン気質を感じる要素は結構ありました。

たとえば、私がつくる料理に対して、とくに煮もの類など、年配の方が好まれる献立に対しては、並々ならぬこだわりがあった夫。

とにかく自分が実家で食べていた味じゃないと、絶対に箸を付けないんです。

 

挙げ句の果てには、「頑張ってつくったんだから、食べてよ?」とお願いしたら、こんな無神経な発言まで飛び出したのです。

「そんなこと言われても、うちのおふくろの味じゃないと、食べられないから」と。

このときには、さすがに私も泣いてしまいましたね。

 

それ以外にも、うちの実家にはなかなか自発的に訪問しようとはしないくせに、自分の実家には、最低でも3ヶ月に1回程度は必ず訪問。

こちらの意見もうかがわずに、義母を自宅に招いたりなど、家庭を持つ一家の大黒柱的な存在としては、ちょっと過剰ともよべる母親への気遣いや行動なのです。

 

これらを見ていると、親を大切にしているというよりは、明らかに「マザコンかな?」と疑ってしまう行動の数々。

さすがに、これには、夫に対して結構依存していた私も、心のなかで思わず辟易してしまったほど。

 

たび重なる夫の浮気の発覚とも相まって、あれだけ愛し尽くしていた夫への愛情も、一気に冷めてしまいました。

「離婚したい」と私から伝えた際、逆に夫から「別れたくない」と言わせたときには、長年にわたる鬱積やわだかまりが、一気に解消して心地よかったくらいです。

 

まとめ

自分でも驚いてしまうくらい、ひとりの男性に依存したり愛してしまうことってありますよね。

けれど、ひょんなきっかけから、それまでの依存や愛情が一気に霧散してしまうことも、また事実。

 

浮気だったりマザコンだったり、あるいはそれ以外のぶしつけな行為だったり。

愛されているからといって、男性も安心していてはいけません。