24歳男性。現在某国立大学の大学院生。
恋愛経験は豊富(だと思う)で、様々な経験をした。
様々な経験から自信がつき、現在は一人の女性と結婚を意識した交際中。
趣味は、大学の長期休暇を利用した海外旅行と、登山。
見出し
アスペルガーの彼女と付き合って大変だったこと1.ほかの友だちを交えて彼女と遊ぶことができない
彼女は、大学のクラスが一緒でした。
クラスの人数はかなり多い方だと思います。
入学してすぐに、グループができはじめましたが、彼女はいつも一人でした。しかし、そのような人はほかにもなん人かいたので、あまり目だちませんでした。
ある日、いきなり告白されました。
なぜ告白されたかは、いまだによくわからないですが、断る理由もなかったので、付き合うことになりました。
彼女と一緒になって、少しして彼女の特殊さに気づきはじめました。
いように他人をさけるのです。
ほかの人との接触を恐れているようでもありました。
入学後少しして、サークルに所属するようになりました。
人付き合いが苦手だった彼女を、たんに人見知りなだけと、勘違いしていた僕は、サークル活動に彼女を誘いました。
僕は、好意で誘ったつもりでした。彼女は渋々ついてきました。
サークルの皆には、自分の彼女ということで紹介しました。
しかし、みんなが、いろいろと話しかけてくれているのに、彼女はずっとそっぽを向いていました。
サークルが終わったあと、「いくら人見知りがひどくても、あんまりじゃない?」と言うと、彼女は泣いてしまいました。
小さいころから、人付き合いが、どうしてもうまくいかず、孤立してきたそうです。
逆にいとおしくなって、「これからも大切にしよう」と思いました。
しかし、大学に入ったばっかりの遊びたい時期に、ほかの友だちと、遊ぶ機会が減ってしまったのは、辛かったです。
アスペルガーの彼女と付き合って大変だったこと2.待ち合わせができない
彼女と付き合いだして、一ヶ月もしない間にいろいろと彼女の特殊さが浮きぼりになってきました。
その中の1つに、読書にやたらと熱中していたということがあげられます。
彼女はかなりの読書家で、1日に1~2冊のペースで本を読んでいました。
今思えば、彼女にとってのよりどころは、本だけだったのかもしれません。
僕も、本は好きな方だったので、読書デートをよくしました。
古本屋に本を買いに行ったり、彼女行きつけの、ぜんぜん人がこない喫茶店で静かに本を読むだけで1日が終わりました。
ある日、デートの約束をしていたので、待ち合わせ場所に15分ほど早く到着した僕は、さっそくカバンから小説を取りだし、読みはじめました。
しかし、約束の時間を30分過ぎても彼女はきませんでした。
電話しても、つながりません。
「本があってよかった」と思いながら、仕方なく待ちました。
結局2時間して彼女はやってきました。
あまり悪びれる様子もなく、本に夢中で時間を忘れたとのことでした。
正直ムカッとしましたが、今回は許しました。
そのあともなんどか、このような遅刻がありました。
だんだんと、彼女はおかしいのではないかと思いはじめたのもこの時期です。
アスペルガーの彼女と付き合って大変だったこと3.理解できない内容でものすごく怒る
彼女はおこりっぽかったと思います。
よく彼女に本を借りていたのですが、返したあとに感想を求められ、そこで、彼女の求めている感想が言えないと、おこりだしてしまいます。
僕からしたら、なにが不満なのかわかりませんでした。
普通の人とならできるコミュニケーションが彼女とはできないのです。
彼女が怒ってしまう理由がわからず、ひとりで悩みました。
しかし、彼女も彼女の方で苦しんでいるように見えました。
僕は、彼女にカウンセリングを進めました。
じつは、僕は、小さいころヒステリック持ちで、カウンセリングに通っていたので、彼女も気持ちが、かんわされるのではないかと思ったのです。
その後彼女は、母親に頼んでカウンセリングに行ってきたのです。
そして、アスペルガー症候群と診断されたと言うのです。
当時は、今ほど有名ではなかったので精神障害と聞いてショックをうけました。
しかし、互いに理解があれば、やっていける可能性がある。
という彼女の言葉を信じ、付き合い続けることにしたのです。
アスペルガーの彼女と付き合って大変だったこと4.友だちから彼女の悪口を言われる
これは、僕にとって、もっとも辛いことでした。
僕にとって、彼女は大切でしたが、友だちも同じぐらい大切だったのです。
付き合って2か月ほど経って、クラスのみんなにも、僕と彼女が付き合ってるということが広まりはじめました。
彼女は、ほかから見れば根暗です。
いつも一人で、教室の最前列に座っています。
話しかけても、反応がないのです。
したがって、彼女への悪い噂がたつようになりました。
さすがに大学生なので、いじめとかはなかったですが、とりあえず皆からは避けられていたと思います。
そんなある日、友だちに、「お前、あんなのとよく付き合えるよな〜」と言われました。
彼女の病気を理解し、「力になろう!」と思っていましたが、症状の改善は見られず、その言葉で僕の心は折れてしまいました。
結局その日、自分にかかっている重責にたえられず、彼女とは別れました。
まとめ
あのときは、若さゆえに、 まわりを気にして、彼女とは真剣に向き合えていなかったと思います。
きっと、アスペルガー症候群に関する知識がついた今なら、「もっと違う結果になっていただろうな」と思います。
みなさんのまわりにも、もし僕の彼女だった子のような人がいたら、優しくサポートしてあげてください。
きっとその人もまわりの理解と、サポートを待っていると思います。