32歳、女性。30代で結婚し現在は専業主婦。
人付き合いは苦手。見下した言動ばかりの人とはお付き合いを避けたいところ。
前の職場の上司を人生で一番尊敬している。
子どもを無事に育て上げたら、チョコとコーヒーと本の他には何もいらない人生。
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私の身近にいた、他人を見下す人のエピソード1.自分より仕事ができないと見下す
私がとにかく他人を見下しがちな女性Aさんと出会ったのは、とある公共施設の職員をしていたころのことです。
その施設では、主に施設の利用者の応対を担当する嘱託職員と事務仕事やイベントの企画実行等をおこなう正規職員とが一緒に働いていました。
Aさんはその嘱託職員のひとりだったんです。
正規職員はつまり公務員ですので、一度採用されれば働き続けることができます。
嘱託職員は3年契約の非正規雇用でしたが、3年ごとに行われる採用試験を受け直し合格すれば、続けて勤務することができるという体制になっていました。
しかし、正職員には異動があります。だいたい2~4年ほどで別の公共施設の職員との入れ替えがあり、その度にその施設には新しい職員がやってきていました。
そうなると当然、嘱託よりも仕事を知らない正職員も存在することになるんです。
Aさんが見下すのは、その施設での勤務経験が浅い正職員でした。
知らなくても当然の業務なのに、それができないと「正職が知らないなんて、私たち困っちゃうんですけど」とわざと本人に聞こえるところで陰口をたたきます。
だけど、わからないなりに丁寧な対応で、その正職員が利用者に褒められたりすると「正職なのにそんな簡単な仕事で褒められるんだから良いですね~」と嫌味を言うんです。
非正規で長い期間働いていたようですので、正規職員にコンプレックスもあったのでしょうが、Aさんの言いようは決して、聞いていて気持ちの良いものではありませんでした。
私の身近にいた、他人を見下す人のエピソード2.持ち物がダサいと見下す
Aさんの他人を見下した言動は、職員だけに向けられたものではありませんでした。
施設の利用者だって、彼女にとって引っかかる部分があれば、見下しの対象になっていたんです。
Aさんはとくに利用者の服装や持ち物をよーくチェックしていました。
私とAさんは同じフロアで働いていたので、私は仕事中にもよくAさんから話しかけられていました。
ちょっと流行遅れの服装をしている若い子や、疲れた顔でヨレヨレの服を着ているおじさん、ブランドものだけど傷のあるカバンを使っている女性などを見つけると、すすっと近づいてきたAさんが「あの人ってさー」とニヤニヤ話しだすんです。
適当にあいづちを打っていれば、それで満足してくれるので、私はAさんの話にまともな返事を返したことはありません。
実際、Aさん自身もそれほどおしゃれだったり、上等な身なりの人ではないと思います。
それなのに他人のことを、あれこれと見下した言動を取れるのが、私は不思議で仕方ありませんでした。
私の身近にいた、他人を見下す人のエピソード3.容姿が醜いと見下す
Aさんの見下し対象となる理由は、もちろん服装のおかしさだけではありません。
容姿も当然のごとく、Aさんチェックが入っていました。
毎日代わる代わる違う人がやってくる公共施設で働いているのは、そのためなのかと勘繰ってしまうほど、Aさんは他人の容姿をけなして相手を見下すのが好きだったんです。
世の中、美男美女ばかりではないのは当たり前のことで、私はふだんそれを意識させられることはあまりありません。
私自身、容姿には自信がありませんが、だからといって他人に迷惑をかけているとも思わないからです。
しかしAさんは、ちょっと変わった顔の人が来ると、それをいつまでも覚えていて、お昼休憩のときにほかの職員にまでべらべらとそのことを話すんです。
せっかくの休憩時間に聞きたくもない他人の容姿の話をされるのは、苦痛で仕方ありませんでした。
また、容姿の醜い人の応対をAさんが対応することになると、明らかに話し方や作業がザツになっていました。
説明をしないと記入がわかりにくい書類を、なんの説明もなしに渡したり、字がザツだったりするんです。
確かに、業務として間違ったことをしているわけではありませんが、利用者にとっては不親切、と思うと、嫌味を言われてでも私が補足をするべきだろうかと、いつも迷っていました。
私の身近にいた、他人を見下す人のエピソード4.子どもがいたりいなかったりで見下す
Aさんというのは本当に他人を見下す理由を探すのがうまいなと思います。
呆れたのが、結婚している職員の子どもの有無についてみんなで話をしていたときのことです。
Aさんは、結婚して数年が経っていてまだ子どもがいない職員に対して「やっぱり子どもをうまないと女として一人前だとは言えないでしょ。どうして子どもうまないの?」と言っていました。
ところが、子どもができてから結婚した、いわゆる「でき婚」の職員に対しては「順番も守れないなんて大人としてどうなの?」とつねづね陰口をたたいていたんです。
ちなみにAさん自身は、子どもが1人いたようですが離婚していて、子どもは元旦那さんが育てているとのこと。
子どもは産んだらそれで女の責任が終わりなのか、というとそれは違うだろうと感じるので、Aさんの言葉にはイライラさせられてしまいました。
まとめ
人を見下す人というのは、きっと自分自身になんらかのコンプレックスのある人なのではないでしょうか。
人を見下した言動というのは、聞く方にとっては気持ちの良いものではありません。
できれば人を見下すよりも、他人を尊敬することの方が多い人生でありたいものですね。